祖父母からの資金譲渡について

女性40代 reiko2014saltさん 40代/女性 解決済み

最近給料が減り、税金は高くなっています。そのため、いかに節税するかを考えています。将来的に私の資産を少ない税金で子供や孫にうつしていきたいと思っています。教育資金援助について詳しいことが分かりません。たとえば孫が私立小学校に入学した場合、祖父母(私)が全額支払うことは大丈夫なのでしょうか?小学校から大学までの学費を全額私が支払いたいと思っています。子供には学費で浮いた分を全額貯金しておいてもらおうと思っています。あと教育資金援助と贈与税の区別がよく分かりません。教育資金援助と贈与は全くの別物と考えてよいのでしょうか?あと孫の学資保険に祖父母加入は問題ないはずですが、学資保険に加入することと税金は関係ありますか?

1 名の専門家が回答しています

佐藤 元宣 サトウ  モトノブ
分野 税金・公的手当・給付金・補助金・助成金
40代前半    男性

全国

2021/03/09

質問内容を一通り確認させていただき、それぞれの質問に回答をしていきます。

Q.たとえば、孫が私立小学校に入学した場合、祖父母(私)が全額支払うことは大丈夫なのでしょうか?

A.結論から申し上げて問題ないと考えられます。

国税庁では、贈与税がかからない場合について解説しているページがあり、その中にある以下の解説にあてはまるものと考えられます。

2 夫婦や親子、兄弟姉妹などの扶養義務者から生活費や教育費に充てるために取得した財産で、通常必要と認められるもの。ここでいう生活費は、その人にとって通常の日常生活に必要な費用をいい、また、教育費とは、学費や教材費、文具費などをいいます。なお、贈与税がかからない財産は、生活費や教育費として必要な都度直接これらに充てるためのものに限られます。したがって、生活費や教育費の名目で贈与を受けた場合であっても、それを預金したり株式や不動産などの買入資金に充てている場合には贈与税がかかることになります。

出典:国税庁 No.4405 贈与税がかからない場合
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/zoyo/4405.htm

質問には、「小学校から大学までの学費を全額私が支払いたいと思っています」とあり、学費を贈与する分には問題がありません。

ただし、先に紹介した国税庁の解説にもありますように、「子供には学費で浮いた分を全額貯金しておいてもらおうと思っています」とあり、この浮いた分は、贈与税の課税対象となるため注意が必要です。

わかりやすく申し上げると、学費が発生した「都度」、贈与することが重要であり、まとめて一度に大きなお金を贈与しますと、すべてが学費のための贈与と認定されるのが難しくなる可能性がある点に注意が必要ということです。

Q.教育資金援助と贈与税の区別がよく分かりません。教育資金援助と贈与は全くの別物と考えてよいのでしょうか?

A.教育資金援助も贈与になることに変わりなく、別物ではなく一緒と考える方が自然です。

ただし、贈与税法には、「直系尊属から教育資金の一括贈与を受けた場合の非課税制度」があり、この制度に則った場合、まとめて大きなお金を贈与したとしても、贈与税がかからないといった制度があります。

参考:国税庁 No.4510 直系尊属から教育資金の一括贈与を受けた場合の非課税
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/zoyo/4510.htm

孫から見た時、質問者様は直系尊属にあたりますから、上記制度を活用することは可能と思われるものの、こちらは、専門家である税理士や税務に詳しいFPへ一度、相談されてから制度の活用を検討されるのが望ましいと言えます。

Q.あと孫の学資保険に祖父母加入は問題ないはずですが、学資保険に加入することと税金は関係ありますか?

A.学資保険の保険金受取人が誰なのかによって、かかる税金が異なります。

たとえば、保険契約者が質問者様で、被保険者が孫、保険金受取人が質問者様の場合、受け取った保険金は所得税の課税対象になります。

一方、保険金受取人が孫の場合、贈与税の課税対象です。

金額にもよるものの、税負担に大きな差が生じてしまう懸念が十分あるため、こちらも専門家である税理士や税務に詳しいFPへ、先の教育資金の非課税制度と合わせて対策方法をご相談されることが望ましいと言えます。

おわりに

質問者様は、孫に対する教育資金をとにかく贈与してあげたいことを質問全体から感じております。

ただ、対策や手続きの仕方を間違えてしまいますと、無駄に多くの税金やお金の支出が伴ってしまうことも考えられるため、税理士などの専門家を通じて、個々に対策と贈与の実行をなされるのが、より確実で最も得策になるのではないかと思います。

専門家にお金の悩みを相談できます

・ 月300円(税別)

・ 毎月3回まで質問が可能

・ 最短5分で回答可能

・ 100名超の認定専門家が回答

・ 回答率99%

関連する質問

節税はどのように行うのが一番良いのか

我が家では最近子供が生まれより一層お金に対する意識が高まりました。収入を増やすことはなかなか容易にすることはできないが、節税を行ったりすることで収入を増やすことはできるのではないかと思い日々情報を収集して検討したりしています。ただインターネットでの情報多いし溢れすぎていて結局何が一番良いのかわかりません。我が家にあった最適な節税のプランなどを質問したいです。また、家を購入したときにかかってくる税金で不動産収得税があることを知りました。たまたまインターネットの記事でこの税金には軽減措置があることを知りましたが、納税書には詳しくはかかれておらずもしこの記事を読まなければ何十万円も払ってしまっていたと考えるとゾッとします。こういった税金の知識も教えて欲しいと思いました。

女性30代前半 mietan1さん 30代前半/女性 解決済み
舘野 光広 1名が回答

仮想通貨や投資信託の税金について

以前から投資信託をしていて最近から仮想通貨の積立を始めました。で、まだ売却はしてないので税金は発生しないと思いますが、今持ってる投資信託や仮想通貨がもしかなり利益がでてる状況で売却した場合にどれくらいの税金が発生するのかわからないので不安です。確定申告の際に利益などを記入するとは思いますがそのあとにどれくらいの税金が発生するかわかると思いますが、例えば500万円の利益が発生した場合だとそのような仮想通貨や投資信託だけの税金でどれくらいかかるのでしょうか?かなり無知で基本的な質問ですが教えてほしいなあって思っています。しっかりと申告しないと追徴課税などもかかるらしいのでそれらもやや不安です。宜しくお願いいたします。

男性50代前半 kotsukotsujiminitaijunhorさん 50代前半/男性 解決済み
佐藤 元宣 1名が回答

個人事業主になるときの注意点。

今まで普通にサラリーマンをしながら、趣味で小説を書いたりしていて、いくつかのコンテストなどに応募したりしてきました。なかなか評価はされませんが、今でも楽しく書いています。そして、その文章を書く練習の一環として、webライターの仕事も副業として少しずつ初めたところ、ありがたいことにある程度まとまった仕事の依頼をしていただけるようになってきました。そんなときにコロナの影響もあり本業の仕事がかなり危機的な状況になり、このままでは失職してしまうかもしれません。そこで思い切って、ライター業一本に絞って独立してみようかと最近考えるようになりました。ただ私は自営業や、個人事業主のお金のやり取りの事が全く分かっていないので、税金のことやお金のことなどを教えていただければ嬉しいです。

男性50代後半 michelle2さん 50代後半/男性 解決済み
前田 英彦 1名が回答

国民年金と国民年金基金

厚生年金に加入している時もありましたが、現在は国民年金に加入しています。厚生年金に加入していた期間は約15年です。この場合は、将来のことを考えると、国民年金基金にも加入したほうがいいのでしょうか?国民年金だけでは、将来まかなうのは難しいという話をよく聞きます。40代未婚ということもあり、将来の年金のこと考えると、少しでも多くもらうためには、国民年金基金に加入も必要かと思っています。ただし、国民年金だけと国民年金基金に加入した場合では、どの程度の差が出てくるのでしょうか?国民年金基金のパンフレットが送られてきますが、それを見ていてもよくわからない点が多くあります。それを教えていただきたいと思います。

女性40代前半 ayanekokabosuさん 40代前半/女性 解決済み
松山 智彦 1名が回答

確定申告は自分でやった方がいいかどうか

会社を経営しています。それほど規模も大きくなく売り上げもそこそこです。確定申告は毎年自分で行っていますが、いつも税務署から呼び出されて間違いなどを指摘されます。数字上のものが多いですが、それほど多額な売り上げがある訳でもない小さな会社が、そんなに気になるものなのでしょうか。はっきり言って毎年の確定申告の作成は大変です。数字が苦手ということもありますが、だからといって税理士など専門家に依頼する余裕などありません。税務署に相談してほしいと、毎回税務署に言われますが場所も遠いしいつも混んでいるのでちょっと億劫にはなります。それなら格安で確定申告を作成してもらえる税理士などを探してもらいたいと思います。

男性60代前半 yellowtiger19さん 60代前半/男性 解決済み
小松 康之 1名が回答