初心者は何から始めたらいいのか?

女性30代 miko9028さん 30代/女性 解決済み

20代後半で現在は求職中です。昔から父親に若いうちから株をやったほうが良いと言われてきました。20代か30代で株を始めれば、30年後にはある程度の資産を増やせるので老後の生活資金に充てられるという話しでした。私も100万円貯まったら、株をやってみようかと思いましたが、株式投資以外にもiDecoやNISAと色々な方法があることを知りました。

テレビや雑誌ではよく資産運用についての特集が組まれています。特集の中でiDecoやNISAは気軽に始められるので女性に人気で株式投資よりもリスクが少なく、資産運用を始める方におすすめだと言っていました。

資産運用について書かれている記事を読んでいますが、資産運用のやり方がたくさんあるので、株式投資・iDeco・NISAなど20代もしくは30代から始める初心者向けの運用方法があったら教えて頂きたいです。

1 名の専門家が回答しています

大地 恒一郎 オオチ コウイチロウ
分野 株式投資・NISA・投資信託・ETF・REIT
60代後半    男性

栃木県 群馬県 埼玉県 東京都

2021/03/09

初心者向けの運用方法を教えて欲しい、ということですが、ご質問者様のおっしゃる通り、iDeCoやNISA、NISAの中でも特に「つみたてNISA」は、投資初心者が資産形成を始める際に適している商品であると思います。
その理由は、まず少額から始めることができるということです。iDeCoは月5,000円から、「つみたてNISA」は月100円から始めることのできる会社もあります。
そして二つめの理由ですが、iDeCoも「つみたてNISA」も、どちらも投資信託が投資対象になっているということです。投資信託がなぜお薦めなのかというと、投資信託は、多くの投資家から集めた資金をまとめ、そのまとまった資金を運用会社のファンドマネージャーという専門家が株式や債券などに分散投資を行っています。
投資にはリスクが付きものですが、リスクは分散投資を行うことによって、ある程度軽減することができます。投資信託の運用は、その分散投資が基本となっているのです。
とはいえ、投資信託といえども、株式に投資するタイプのリスクは比較的大きくなっていますし、国内の債券に投資するタイプはリスクが相対的に低くなっています。どういうタイプの投資信託を選ぶかによって、リスクは変わってくるということになります。
少額で始めることができること、そして、投資で大事な分散投資が可能であること、主にこの2つの理由から、iDeCoや「つみたてNISA」をお薦めします。
株式投資も、応援したい企業や成長期待のある企業に投資し、共に成長していくという夢はありますが、現在は購入単位が100株単位となっているため、100円や1,000円からの投資は難しいでしょう。また、少ない資金で一つの銘柄にしか投資できない、とすると、分散投資は難しくリスクが自ずと高くなってしまいます。そういう意味で、初めての投資、初めての資産運用で始めやすいものは、iDeCoと「つみたてNISA」と言えるでしょう。
それでは、iDeCoと「つみたてNISA」について、少しご説明いたします。
まずiDeCoですが、これは個人型確定拠出年金の愛称です。年金というと少し難しく感じられるかもしれません。日本の年金制度は、3階建ての構造をしていると言われます。その3階部分にあたる、私的年金制度の一つがiDeCoです。1階部分は20歳以上60歳未満の方が加入している国民年金、2階部分は会社員や公務員の方が加入している厚生年金、そして、3階部分がこのiDeCoや他の企業年金などになります。
iDeCoは、年金制度の一つですので、基本的には老後資金の確保が目的になっています。その特徴は次の通りです。
 ① 投資対象は、投資信託を中心として、他に定期預金や保険商品もある
 ② 会社員は加入資格に制約のある場合もあるが、原則20歳以上の方は誰でも加入できる
 ③ 月々の掛金は5,000円以上、年間の投資上限額は加入資格によって異なる
 ④ 一度加入すると、積み立てた資金は60歳になるまで換金できない
 ⑤ 最大の特徴である税制優遇は、三段階(掛金拠出時、運用期間中、年金給付時)で適用
などとなっています。
資産運用をしながら老後の資金積立ができる制度であり、税制優遇が手厚いという利点があります。また2022年からは、加入資格の制約がなくなり、全ての会社員が加入できるようになります。
そして「つみたてNISA」は、NISAという少額投資非課税制度の中の一つになります。その特徴は次の通りです。
 ① 投資対象は、金融庁が設けた要件を満たした投資信託で、金融庁が指定する
 ② 加入年齢は、20歳以上の方であればどなたでも加入でき、上限年齢はない
 ③ 積立額は、最低100円から始めることのできる会社もあるが、一般的に1,000円以上
 ④ 年間の積立上限額は40万円まで
 ⑤ 必要なときに換金が可能
 ⑥ 税制優遇は20年間で、その間の分配金や譲渡益が非課税となる
などです。
iDeCoは銀行や証券会社など多くの金融機関で取り扱っていますが、金融機関によって手数料などの費用が異なりますので、金融機関選びがまず大きなポイントとなります。また金融機関によって、取り扱う商品も違っていて、その商品にかかる費用も異なっています。老後資金の積立という長期間の資産運用を行うことになるので、費用(コスト)を低く抑えることが重要となってきます。金融機関と運用商品の選定はじっくり検討してみてください。
「つみたてNISA」も、金融機関によって取り扱っている投資信託が異なります。ただ、金融機関に直接支払う手数料は、特にありません。ですので、どの投資信託を選ぶかが重要になります。2020年10月末現在、「つみたてNISA」の対象商品として指定されている投資信託は、184本あります。この中から、どの商品を選ぶかについては、投資家がどこまでその投資信託のリスクを許容できるかということと関係してきます。
株式に投資するタイプがいいのか、その中でも、株価指数に連動するタイプ(インデックス型)がいいのか、株価指数を上回る成果を目指すタイプ(アクティブ型)がいいのか、株式だけではなく債券などいくつかの資産を組み合わせたタイプ(バランス型)がいいのか、というような選択が必要となります。
個人的には、投資初心者は、まずは、いつでも換金可能な「つみたてNISA」を、国際分散投資型のバランス型インデックスファンドで始めることが良いのではないか、と考えています。その理由は、まずはリスクを抑えたタイプで始めてみてはどうか、と思うからです。実は、金融庁の「つみたてNISA」創設時の資料では、国内株式、国内債券、海外株式、海外債券を均等に毎月投資した場合のシミュレーション結果が掲載されていました。そこでは、20年間保有した場合に、安定した投資成果を上げることができた例が提示されています。あくまで、過去の実績で将来の成果を保証するものではありませんが、これはまさに国際分散投資型のバランスファンドと同じような投資と言えるでしょう。そして、20代後半の方であれば、60歳までまだ時間に比較的余裕もありますので、会社の年金制度を確認し、「つみたてNISA」で少し知識を深め、経験を重ねたあとから、「iDeCo」を始めても遅くないのではと思っています。そして、「つみたてNISA」についても、徐々に、その他のタイプにチャレンジしていけばいいのではないか、と思います。
参考になれば幸いです。

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