インデックスファンドの投資信託について詳しく

男性40代 dobashikさん 40代/男性 解決済み

最近、動画や書籍で資産運用をしていくには、外国のインデックスファンド(投資信託)がおすすめと良くみます。実際には、外国のインデックスファンドは、いいのでしょうか。少し調べてみたら、株なので日々、価格が変わっています。一番いい時期に購入したいのですが、どのタイミングをみて購入するのがいいのでしょうか。何か指標のようなものはあるのでしょうか。
将来の老後のために、資産運用を考えているので、数年という短い単位での売却は考えていません。
また、インデックスファンドも特にアメリカのものがいいという書籍が結構あります。実際のところは、どうなのでしょうか?日本の株式に比べてアメリカの株式は、厳選されていた今いいものしか残っていないとのことですが、本当にそうなのでしょうか。

1 名の専門家が回答しています

大地 恒一郎 オオチ コウイチロウ
分野 株式投資・NISA・投資信託・ETF・REIT
60代後半    男性

栃木県 群馬県 埼玉県 東京都

2021/03/09

インデックスファンド、特に外国株式のインデックスファンドについてのご質問ですが、まず投資信託の運用スタイルについてご説明させてください。
投資信託は、運用スタイルによって、アクティブ運用とパッシブ運用に分類されます。アクティブ運用のファンドは、ベンチマークと言われる、運用実績を評価するための基準となる指標、そのベンチマークを上回る運用成果をめざす運用スタイルのファンドです。一方、パッシブ運用のファンドは、インデックスファンドに代表されるように、ベンチマークに連動する運用成果をめざす運用スタイルのファンドのことです。
そして、インデックスファンドには、株式型以外にも、債券型やREIT型などがあります。投資信託協会の統計によると、2020年10月末現在で、インデックスファンドに分類されるファンドは約1,000本存在しています。
そのうち株式型には、国内の株価指数などの指標に連動するインデックスファンド、海外の株価指数などの指標に連動するインデックスファンドなどがあります。国内株式のインデックスファンドとしては、TOPIX(東証株価指数)に連動するタイプや、日経平均株価に連動するタイプが代表的なファンドと言えるでしょう。一方、海外株式のインデックスファンドは、米国や英国など単一国を対象とするインデックスファンドがある他、複数の国をまとめたインデックス、例えば、先進国株式インデックスとして代表的な「MSCIコクサイ・インデックス」や、新興国株式インデックスとして代表的な「MSCIエマージング・マーケット・インデックス」などに連動するインデックスファンドがあります。また、全世界株式インデックスに連動するタイプもあります。
そこで、ご質問に戻ります。
株価は変動しており一番良い時期にタイミングを見て購入したいが、何か指標のようなものはあるのか、というご質問ですが、結論から申し上げますと、絶対確実な指標のようなものはございません。株価の過熱感を示す指標や割安感を示す指標はありますが、絶対ということはありません。もし一番良いタイミングで購入を判断できる指標があれば、誰もが利用したいと思うでしょうし、そうすると、そのタイミングは決してベストではなくなってしまうことになります。
誰もがベストのタイミングで購入したいと思っていますが、これから先のことは、どなたにとっても不確実です。投資の世界では、先のことは分からない、不確実であるということは常識とされています。そして、これをリスクとも言います。
そして、購入するタイミングについての不確実性を少しでも減らす方法はあります。それはドルコスト平均法と呼ばれる積立投資です。毎月一定額を長期間継続して購入していく方法ですが、平均購入価格を平準化し、株価が安い時に多く購入することができ、株価が高い時には少ない量しか購入しない、という仕組みになっています。一番安いところでタイミングよく購入することに比べれば、積立投資で期待できる収益は大きくはありませんが、大きな損失を蒙る可能性も低くなります。老後のために、ということで、長期の投資をお考えのようですので、この定時定額の積立投資はお薦めできると思います。
次に、どのようなインデックスが良いか、ということですが、これも、どの株式インデックスが良い、ということはありません。過去20年の実績では、新興国株式インデックス、先進国株式インデックス、日本株式インデックスの順に成績が良かったことは事実です。しかし、リスクもその順で大きくなっていました。つまり新興国株式はリターンも大きいのですが、その分リスクも大きく、上下のぶれ幅が大きかったということになります。
また、米国の株式ですが、コロナ禍にあっても高値圏にありますので、これまでは成績が良かったということは言えるでしょう。ただ、これからも同じような好成績が期待できるかどうかは、誰にも予測することはできません。
米国の株式は厳選されて良いものしか残っていないのか、ということですが、確かに株式インデックスの銘柄数を比べると、S&P500の500銘柄に対し、日本のTOPIXは2000超となっています。TOPIXは、東証第一部に上場している全銘柄を対象にする指数ですが、S&P500は500銘柄を選んで指数化しているという違いはあります。しかしながら、だからと言って、アメリカの株式に良いものしか残っていない、ということは言えないのではないでしょうか。東証第一部にも成長の期待できる銘柄は数多く含まれているのではないかと思います。
もし一つインデックスを選ぶということであれば、老後のための投資ということですので、長期的な視点に立ち、今後も世界は成長を続けると考えて、全世界株式インデックスファンドをご検討になられてはいかがでしょうか。全世界株式インデックスは、数種類ありますが、どのインデックスも米国のウェイトは50%~60%となっています。そして新興国も含まれています。
ご参考になれば幸いです。

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