2020年初頭から新型コロナウイルス感染症が日本を含めた世界中で流行したことに伴い、リモートワーク(オフィスに出社せず、自宅やカフェ、コワーキングスペースなど「離れた場所」で働くこと)を取り入れる企業も増えてきました。
実際のところ、筆者はこの原稿を自宅で書いているし、筆者の夫は1年半近く在宅勤務を続けています。筆者はライター、筆者の夫はシステムエンジニアなので、極端な話「パソコンとインターネット環境さえあれば何とかなる」仕事です。最初は筆者も夫も「家で仕事なんてできるの?」と戸惑いましたが、いざやってみれば、何とかなっています。
そんな筆者夫婦であっても、まだ試していない働き方が「ワーケーション」です。つまり、観光地など自宅以外の非日常の場所でリモートワークを行いつつ、休暇を楽しむという働き方のことですが、正直なところ「結構お金がかかるのでは?」としり込みしています。
しかし「そんなにお金をかけなくてもワーケーションを気軽に始められるサービス」なるものが世の中にあると聞きました。それが定額制宿泊サービス「HafH(ハフ)」です。今回は、筆者が2021年8月上旬に招待していただいたプレス向け発表会の様子も含め、定額制宿泊サービス「HafH(ハフ)」について詳しく紹介します!
目次
ワーケーションは「してみたいけど、できていない」もの
実際のところ、ワーケーションをしたことがある人は世の中にどれだけいるのか、まずは調べてみることにしました。
アラフォーのワーケーション経験者は少数派!?
せっかくなので、筆者と同じ「アラフォー(30代後半~40代前半)」世代の人にターゲットを絞って、データがないか調べたところ、このようなアンケート結果を見つけました。人材サービス大手のエン・ジャパンが行った「ミドル世代の「ワーケーション」意識調査―『ミドルの転職』ユーザーアンケート―」です。
こちらのアンケートによれば「ワーケーション」という言葉を知っている人は、全体の約7割にも上りました。
出典:エン・ジャパン株式会社「ミドル世代の「ワーケーション」意識調査―『ミドルの転職』ユーザーアンケート―」より筆者作成
そして「ワーケーションをしてみたい」と思う人の方が、思わない人より多いという結果も得られました。
出典:エン・ジャパン株式会社「ミドル世代の「ワーケーション」意識調査―『ミドルの転職』ユーザーアンケート―」より筆者作成
問題はここからです。
- ワーケーションという言葉自体、比較的認知度が高い
- ワーケーションに対し、好意的なイメージを抱いている人は多い
にもかかわらず、実際にワーケーションをしたことがある人は、全体で7%と「超少数派」だったのです。
出典:エン・ジャパン株式会社「ミドル世代の「ワーケーション」意識調査―『ミドルの転職』ユーザーアンケート―」より筆者作成
ワーケーションを「してみたいけど、できていない」のはなぜ?
ワーケーションという言葉の認知度が高いにも関わらず、実際にしたことがない人が多いのはなぜか、筆者なりに理由を考えてみました。
理由1.旅行と仕事は分けたい
おそらく「ワーケーションをしてみたいとは思わない」人が、その理由の1つとして挙げるのが「旅行と仕事は分けたい」でしょう。
ちなみに、この原稿を書くにあたり、筆者の夫にも「ねえ、ワーケーションってどう思う?」と聞いてみたのですが、「俺はむりー。だって旅行来てまで仕事をしたくないもん」と却下されました。
理由2.社内的にNG
勤務先の会社の体制や手掛けている業務にもよりますが、会社によっては「在宅勤務は認めるが、自宅や近親者の家以外の場所で業務を行うことは認めない」という就業規則を設けていることがあります。
ここで、念のために「テレワーク」「リモートワーク」「在宅勤務」の違いを整理しておきましょう。
リモートワーク | 本来は「離れた場所で働く」という意味。自宅のみならず、カフェ・コワーキングスーペース、地方のホテル・旅館などの宿泊施設で仕事をすることを指す。 |
---|---|
在宅勤務 | 自宅もしくは実家、親族の家で勤務すること。カフェ・コワーキングスーペース、地方のホテル・旅館などの宿泊施設で仕事をするのは含まれない。 |
テレワーク | 「tele=離れたところ」と「work=働く」を組み合わせた造語。「情報通信技術(ICT = Information and Communication Technology)を活用し、時間や場所を有効活用する柔軟な働き方」と定義されているが、在宅勤務やリモートワークと同じような意味で使われることも多い。 |
これらの定義を見比べると、ワーケーションはリモートワークの一形態と考えた方が良いでしょう。そして
- 勤怠管理が難しい
- セキュリティの都合上、第三者へのデータの漏洩のリスクを避けたい
などの理由から、在宅勤務は認めても、リモートワークは認めないという会社もあるのが実情です。
理由3.仕事柄出勤は必須
そもそも、サービス業や小売業、飲食業など「顧客に足を運んでもらった上で、商品やサービスを提供する」業種の会社で働いている場合、在宅勤務やリモートワークをするのは難しいです。
もちろん、総務や経理など、いわゆる管理部門の部署であれば在宅勤務やリモートワークができる可能性もあります。
しかし、現場で起こったトラブルに迅速に対応するという意味から、たとえ管理部門に勤務しているケースであっても
- 在宅勤務やリモートワーク自体を認めていない
- 在宅勤務やリモートワークを導入してはいるが、週1~2日までなど限定的である
など「フルリモートの導入は難しい」会社が多いのも実情です。
理由4.金銭的に厳しい
ここまでは、どちらかと言えば「ワーケーション自体に否定的」「自分はワーケーションをやってみたいけど、会社や仕事の内容的にNG」という人についての話でした。
しかし「自分はワーケーションをやってみたいし、会社や仕事の内容的にもOK」という人であっても、実行するにあたっては「どこからそのお金を出すのか」が問題になります。
ワーケーションをするということは「旅先で仕事をする」ということでもあるので
- インターネット環境が整っている
- (特に女性の場合は)治安が良く、清潔である
宿泊施設が確保できないと厳しいでしょう。
ゆるくワーケーションを始めたい人におすすめの定額制宿泊サービス「HafH(ハフ)」って何だ?
結局のところ、ワーケーションをしてみたいと思っても、金銭的な面であきらめていた人は多いのではないかと筆者は思いました。
しかし、やり方を考えれば「金銭的に無理のない範囲で、ゆるく始められる」のも事実です。そんな「ゆるくワーケーションを始めたい人」のためにおすすめしたい、定額制宿泊サービス「HafH(ハフ)」を紹介します。
定額制宿泊サービス「HafH(ハフ)」とは
「HafH(ハフ)」とは簡単に言うと
です。
なお、実際に宿泊するまでの流れを簡単にまとめると、以下のようになります。
- 利用したいプランを選ぶ
- プラン選択後に付与されるコインを利用し、提携している宿泊施設の中から利用したい場所を選び、予約する
- 予約確定のメッセージを受け取ったら、現地に行き宿泊する
5つのプランから選べます
2021年8月現在、以下の5つのプランが用意されています。
プラン名 | スタンダード | ライト | スタンダードプラス | プレミアム | プレミアムプラス |
---|---|---|---|---|---|
月額料金(税込) | 9,800円(※) | 2,980円 | 15,800円 | 30,800円 | 82,000円 |
毎月の上限宿泊数 | 3泊まで | 1泊まで | 5泊まで | 10泊まで | 上限なし |
付与コイン数 | 200 | 50 | 350 | 750 | 2000 |
一泊あたりのコイン変換数 | 50 | 50 | 50 | 50 | 50 |
※2021年8月は、「初月は2,980円、2カ月目以降は9,800円」というキャンペーンを実施。
「HafH(ハフ)」がワーケーション初心者におすすめの理由
「HafH(ハフ)」はいわゆるサブスク(月額制サービス)の1つです。そして、サブスクの欠点として
- ある程度まとまった金額を月会費として払わないといけない場合が多い
- 月に1回もそのサービスを使わなかった場合でも、月会費は引き落とされる
- いわゆる「おやすみ(一時休会)」制度がなく、使わなくなっても料金を払い続けるか、退会するかしかない
ことが挙げられます。
1泊からのプランも用意されている
「あまり長くは家を空けられないけど、ちょっと気分転換に家以外のところに行きたいな」というように、1泊2日程度でどこかに行きたい場合でも、「HafH(ハフ)」は使えます。
毎月の上限宿泊数が1泊に設定されている「ライトプラン」であれば、税込2,980円で宿泊先を確保できるので、お財布にやさしい形でリフレッシュが可能です。
使いきれない宿泊数はコインとして翌月還元
特に、毎月の上限宿泊数が多めのプランを使っていた場合に起こりがちなこととして「思ったより家を空けられなかったので、宿泊数が余ってしまう」が挙げられます。
このような場合、余った宿泊数は「1泊=50コイン」として換算し、翌月に還元される仕組みです。つまり、使い切れなかった宿泊数分のコインを貯めておき、余裕ができた時にちょっと贅沢を…という使い方もできます。
「おやすみ」も可能
家庭や仕事の都合で、しばらく家を空けられそうにない場合は「おやすみ」ができます。なお、次回請求日の前日までの変更が必要です。
↓
2021年8月1日に登録をして、2021年8月31日までに変更を行う必要がある
「明日ちょっと使いたい」もOK
急なお休みが取れた場合にも「HafH(ハフ)」を活用しましょう。「HafH(ハフ)」では、提携宿泊施設への予約リクエストを、利用する当日の21時(日本時間)まで受け付けてくれます。
ただし
- 予約可否の通知が届くまでは、予約が完了した(確定した)ことにならない
- 宿泊施設によっては、当日の21時より前に予約を締め切ることがある
点を鑑みると、前日までに手続きは済ませたほうが無難かもしれません。
ドミトリーもラグジュアリーホテルも選べる
「HafH(ハフ)」ではドミトリー(相部屋)タイプのお手頃な宿から、高級リゾートホテルまで、様々な宿泊施設が利用できます。
例えば、宿代を抑えたい場合は、リーズナブルだけど手入れの行き届いた宿を手配することが可能です。
筆者の行ってみたいところに長崎県の五島列島があるので、提携している宿泊施設がないか探してみたところ、こんな素敵な海のそばの宿が見つかりました。
また、沖縄県にある高級リゾートホテル「ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄」も、「HafH(ハフ)」の提携施設として登録されています。普段、なかなか見られないほどきれいな海が見たい、と思うなら一度利用してみましょう。
プレス発表会にお邪魔してきました!
そして、筆者は8月上旬に行われたプレス発表会にも行ってまいりました。会場は六本木の「六本木ホテルS」です。
出典:六本木ホテルS
写真からもわかる通り、とってもおしゃれなホテルでした!発表会が始まる前に、会場となったラウンジの本棚を撮影しましたが、これだけでもおしゃれなのがわかってもらえると思います。
そして、発表会では、運営元である株式会社KabuK Styleの社長・大瀬良亮さんから「HafH(ハフ)」のサービスの概要や今後の展望についていろいろとお話しいただきました。
その後、会場となった「六本木ホテルS」のお部屋をいくつか見せてもらったのですが、どれも素敵な部屋ばかりです。ちなみに「HafH(ハフ)」で予約できる「ダブル」の部屋はこのようになっています。
また「HafH(ハフ)」からの予約はできないのですが、室内に檜風呂がついているというお部屋も見せてもらいました。特別に許可をいただき、その檜風呂も撮影してきました。
「あー、早く旅行に行きたい。近場で良いから温泉行きたい」と考えながら帰りの電車に乗っていたのは言うまでもありません。
【まとめ】日本で暮らす私たちが知らない「日本の素敵な場所」はまだまだある
そろそろまとめに入りましょう。この原稿を書いているのが2021年8月20日ですが、筆者の住む埼玉県を含めた13都道府県に緊急事態宣言が発令されています。また、まん延防止等重点措置も北海道をはじめとした16道県に発令されている状態です。
はっきりいって「外出することが難しい」この時期に、旅行に関するサービスの紹介をして良いのか、本当に迷いました。それでも、敢えて紹介したいと思った理由を書いておきます。
「1人で旅して素敵な場所を見つける」ならできる
新形コロナウイルス感染症により、最も打撃を受けたであろう産業の1つが観光業です。国内最大手の旅行会社・JTBの2020年度の連結決算は、最終赤字1051億円となりました。これは、過去最大の赤字とのことです。
また、沖縄県・山梨県・長野県など、観光業への依存度が高い都道府県に及ぼした影響も甚大でしょう。特に沖縄県は、海外からの観光客はもちろん、国内からの観光客の受け入れも厳しかったことで、GDP(国内総生産=国内で新たに生み出されたモノやサービスの付加価値)が大幅に下落しています。
出典:みずほ総合研究所「インバウンド蒸発による悪影響の総括的検証―アウトバウンドと国内旅行の減少も踏まえた総合的評価」
正直なところ、観光業がコロナ前の水準に戻るのに、どれだけの時間がかかるのかは、筆者にはまったく予想がつきません。
しかし、1日でも早い復興のために、できることはあると思っています。それは「1人で日本国内を旅行し、その土地ならではの素敵なところを見つけること」です。
日本で暮らす自分が知らない素敵な場所はきっとある
既に、記者発表会にお招きいただいたことには触れましたが、その中で社長の大瀬良さんがこんなことをおっしゃっていました。
筆者までうれしくなる言葉です。しかし、海外の人から「素敵な国」と言われるところに住めているにも関わらず、その魅力を存分に味わえていない自分がいることに気づかされました。「あれ、私まだ日本中で行っていない場所って結構あるよね?」と疑問を覚えたのです。
一例を挙げてみましょう。中学・高校時代の親友が五島列島(長崎県)にほれ込み、その魅力を熱く語ってくれていたことがありました。彼女が旅行先で撮影した写真を見て「こんなにきれいなところがあったのか!」と感激したのですが、筆者はいまだに足を運んだことがありません。
あくまで、五島列島の話は一例ですが、日本で暮らす私たちが知らない「日本の素敵な場所」はまだまだあるはずです。自由に旅行するのが難しくなった時期だからこそ、かえって「実際に足を運んでみたい」という気持ちが強くなっています。
もちろん、感染症対策という観点からは、集団で旅行に行くのは慎むべきでしょう。しかし、1人での旅行(ワーケーションも含む)なら、もう少し状況が落ち着けばさほど問題はなくなるはずです。
その時は、筆者も一度「HafH(ハフ)」を使って、これまで足を運んだことがない場所に行ってみます。
今回は「ワーケーションに役立つサービス」という切り口で「HafH(ハフ)」を紹介しましたが、個人的には「1人でふらっと旅行に出かけたい時にも使える」サービスだと思いました。このようなサービスを紹介できたことに感謝するとともに、多くの人にとって、改めて「日本の素敵な場所」を見つけるきっかけになることを心から願っています。
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