2020年は日本を含めた世界中で、新型コロナウイルス感染症が大流行し、これまでの日常生活が一変してしまいました。様々な部分にその影響は表れていますが、移動手段も例外ではありません。
普段、電車・バスなどの公共交通機関を通勤・通学、買い物や通院などの外出の際の移動手段に使っていたとしても、新型コロナウイルス感染症の大流行を受けて、車に切り替えた人は珍しくないのです。今回は、そんなコロナ禍の今だから、車を運転する人に使ってほしい駐車場予約アプリakippa(あきっぱ)をご紹介します。
目次
駐車場予約アプリakippa(あきっぱ)とは?
最初にakippa(あきっぱ)について説明しましょう。
事前に目的地の近くの駐車場を予約できるアプリ
一言でまとめると
akippa(あきっぱ)の3つのメリット
「akippa(あきっぱ)を使うと、どんないいことがあるの?」という人のために、メリットとして
- 予約できるから確実に停められる
- 料金は事前決済だから手間いらず
- 15分から予約できて、リーズナブル
の3つを解説しましょう。
予約できるから確実に停められる
詳しくは後述しますが、akippa(あきっぱ)は、事前にスマートフォンのアプリ(iPhone、Android対応)またはWebページを使って、目的地に近い駐車場を探して予約できるサービスです。
料金は事前決済だから手間いらず
街中の有料駐車場の中には、料金精算機がキャッシュレス対応でない上に、硬貨での支払いしか受け付けない仕様になっているものもまだまだ存在します。そうなると、硬貨を持っていない場合は同乗者に借りるか、コンビニで飲み物など少額のものを買って崩すかして硬貨を入手しないと、料金を支払うことすらできません。
また、紙幣やキャッシュレス決済を受け付けてくれる料金精算機であっても、機械に紙幣やクレジットカードを入れる必要はあります。料金精算機がうまく作動せず、料金を支払うのにやたらと時間がかかり、後続車を待たせてしまうという悲劇に見舞われた経験がある人はきっといるでしょう。
その点、akippa(あきっぱ)は、駐車料金は事前の決済(クレジットカードとau、NTTドコモの携帯電話料金との合算も可能)により支払うので、料金精算機での現金・クレジットカードのやり取りもいりません。
15分から予約できるからリーズナブル
筆者は兼業主婦でもあるので、食材や生活消耗品の買い物にも出かけることが多いのですが、コロナ禍ではしきりに「買い物は30分程度の短時間でお済ませください」というアナウンスがなされています。
アナウンスにもあるように、昨今は特に外出しても、15分から30分程度で用事を済ませてしまう人も多いはずです。それにも関わらず、駐車場料金は1時間分きっちりと払わないといけないのは、なんだか釈然としないのもわかります。
その点、akippa(あきっぱ)は駐車場によっては利用時間を15分単位で設定した上で予約することが可能です。
実際に予約してみました
まずは、アプリをインストールしましょう。なお、Webページを利用して予約する場合は以下のURLを開きましょう。
akippa(あきっぱ)のアプリをインストールし、基本的な設定を済ませると駐車場が予約できるようになります。アプリを立ち上げると、このような画面が出てくるので、画面上部の検索ウィンドウに
- 目的地(今回は「赤羽駅」)
- 入庫日時・出庫日時
を入力し、検索してみましょう。必要に応じ
- 車種による絞り込み
- 空車のみ表示
などのオプションも利用できます。入力した状態がこちらです。
「検索」を押すと、次のように画面が切り替わります。
吹き出しがグリーンになっているのが検索した時点で予約可能な駐車場、グレーになっているのがすでに満車となっている駐車場です。
目的地に近い駐車場の情報を見てみましょう。グリーンの吹き出しのうち、1つを選んでタップすると、このように駐車場の情報が表示されます。条件を見て「ここを予約したい」と思ったら「今すぐ予約する」をタップしましょう。
すると、以下のように利用日・利用時間を選択する画面に移ります。1日まるまる借りる場合は「1日単位」を、数十分~数時間の場合は「15分単位」を選びましょう。
例えば、15分単位で予約した場合は、このような画面が表示されます。
問題がないようであれば、画面をスクロールし、電話番号、車種、車種情報、ナンバーなどの必要事項を入力しましょう。
全て入力したら「予約内容を確認してお支払いへ」をタップします。すると、予約内容が表示されるので、問題がなければ「OK」を、修正したい場合は「戻る」をタップしましょう。
仮に、OKをタップした場合は、このような画面がでてきます。
クーポンを利用する場合は、この画面上で選択すれば、割引が適用される仕組みです。
さらにスクロールすると「お支払い方法を選択」の画面が表示されます。クレジットカードもしくは携帯料金と合算(NTTドコモ、auの場合のみ)のいずれかが選択可能です。今回、筆者は「携帯料金と合算」を選びました。
「携帯料金と合算」を選んだ場合は、携帯電話会社のページに遷移します。筆者はauを使っているので「au ID」のログイン画面に移動しました。
ログインすると、携帯電話会社の支払システム(auの場合は「auかんたん決済/au PAYのご利用(ID連携)」の画面に移ります。問題がないなら「同意する」をタップしましょう。
支払い画面に進みます。暗証番号を入力し「支払う」をタップしましょう。
無事に支払いが済むと「予約情報」が表示されます。
仮に、なんらかの事情でキャンセルする場合は、予約情報の「予約をキャンセルする」をタップしましょう。
キャンセル手続きを完了すると、登録したメールアドレスにお知らせが届きます。
コロナ禍だからこそakippa(あきっぱ)を使うべき理由って?
ここまで、akippa(あきっぱ)がどんなサービスなのかを説明してきましたが、筆者は「コロナ禍の今だからこそ、車を運転できる人には使ってほしい」と思いました。その理由をお話ししましょう。
最大の理由は「密を防ぎつつ安心して移動できる」から
やはり、最大の理由は
です。もちろん、どの鉄道・バス会社も定期的な消毒・除菌、係員のマスク着用の義務化、空調・換気装置の整備など、最大限の対策を講じた上で運行を続けています。
しかし「となりにどんな人が来るのか」まではコントロールできない以上、新型コロナウイルスに感染するリスクをゼロにすることはできないのです。
しかし、車であれば、乗るのは自分や自分の家族、もしくは友人・知人・会社の同僚など「顔も名前もわかる人」であることがほとんどである以上、多少は安心できるでしょう。
この点を踏まえ、公共交通機関ではなく、車での移動を選択する人が昨今は増えています。しかし、車で移動する以上は、目的地付近に着いたら、駐車場に車を停めてから出かける必要があります。
「akippa」の活用シーンを考えてみました
そこで、より具体的に、どんなシーンでakippa(あきっぱ)が活用できるか考えてみました。
ゴールデンウィークの家族旅行
東京や大阪など、いわゆる大都市圏ではまん延防止等重点措置(まん防)や緊急事態宣言が発令され、不要不急の外出の自粛を中心とした行動の制限が呼びかけられています。しかし、対象となっていない地域であれば、屋外でのレクリエーションを中心とした観光地への外出を検討している人もいるはずです。
ただし、ゴールデンウィークなどの大型連休中は、観光地の敷地内の駐車場や、付近の駐車場が満車になる可能性は十分に考えられます。駐車可能台数が十分確保されていたとしても、駐車場に車を停めるまでかなりの時間待たされる可能性もゼロではありません。
それなら、akippa(あきっぱ)で事前に駐車場を予約しておけば、その駐車場が目的地から5分ほど歩く場所だったとしても、結果として観光地にもスムーズに入れるはずです。
通勤、通学、外回り
政府は企業に対し、リモートワークの導入を積極的に呼びかけていますが
- 公共交通機関・生活必需品を販売する小売業に従事している人(エッセンシャルワーカー)
- 企業の営業担当者
- 医療関係者(医師、看護師、介護福祉士など)
など、リモートワークの導入が現実的でない職種に就いている人だっています。
また、大学・短期大学・専門学校もオンライン授業を導入してきましたが、実験・実習が多い学部・学科の場合は、どうしても学校に行かないと授業に出席できないことだってあるはずです。
「うちの会社(学校、取引先も含む)、従業員用(学生用)の駐車場がないのよね」という人であっても、akippa(あきっぱ)で探して停めれば問題ありません!
「車で移動できない人」のことも考えよう
そして、もう1つ考えてほしいことがあります。世の中には、車で移動したくても
- 車を持っていない
- 健康上の理由(例:てんかんなどの持病がある、視覚に障碍がある)で運転免許を取得できない
- 会社、学校からの許可が下りない
などの理由で、実際はできない人がいます。そのような人が仕事・学校・通院などの理由で外出する際は、周囲に車に乗せてくれる人がいなければ、公共交通機関を使わざるを得ません。車を利用できる人は車を使う、というアクションを取ることで、公共交通機関の混雑は緩和されます。
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