新築と中古、一軒家とマンション

女性30代 axxkoさん 30代/女性 解決済み

以前からマイホームを考えているのですが、近頃ではフルリノベーションされて綺麗な中古物件も多くなり、値段のことを考えると新築物件より中古物件でもいいのかな?と思い始めました。
しかし中古物件は築が古いものだと耐震性など心配になり、いくら中が綺麗とはいえ、やはり少し不安になります。
もちろん新築物件の方が全て新しい物なので、新築物件にするに越したことはないと思うのですが、どちらにするのがいいのかなかなか決めれません。
また、新築物件にしろ中古物件にしろ、一軒家にするのかマンションにするのかも悩んでいます。
一軒家だと仮に子供が出ていったあと夫婦2人だけになると部屋が余ってしまい勿体ない気もするし、でもマンションにすると子育て中は手狭に感じるのではないかと思っています。
どのように決めていくのがいいのでしょうか。

1 名の専門家が回答しています

水上 克朗 ミズカミ カツロウ
分野 住まい選び・マイホーム・住宅ローン
60代後半    男性

東京都

2021/03/29

住宅を購入すると決めたら、新築か中古か、一軒家にするのかマンションにするか、などにこだわらず、まず住みたい場所の価格を調べましょう。
予算によっては新築の予定だったけれど中古に、一軒家をマンションにと変化するかもしれません。
自分が住宅に求めること(*1)を再確認し、実際の物件価格や特徴を(*2)も考え妥協点を探ることです。
適当な物件が見つからないときは、場所の変更を検討しましょう。
その際、価格が安くなるからといって駅から遠い物件を選ぶと、長い目で見たときの資産価値は下がりやすくなります。住宅は人生のなかで最も高い買い物ですので、住み心地に加え、資産価値の維持も視野にいれて選択することが大切です。なお、実際には、立地条件や物件の規模など、その物件ごとに異なってきますので、新築物件か中古物件か、一軒家にするのかマンションにするか、などにこだわらず、ともかくいろいろな物件をあたってみることです。不動産を見る目を養いましょう。

次に、買える家の値段は、税込み年収の5倍が目安です。夫婦で収入があるなら合計していいでしょう。年収400万円なら、目安として、2000万円前後の家を探すことです。なお、奥様も働ければ、世帯年収も上がることになり、さらに買える家の値段は上がるでしょう。
なお、以下①~⑤が、家を買うときの主な心得、注意点となります。チェックしてみましょう。
①頭金(最初に現金で支払う家の値段の一部)の額ですが、価格の最低20%を準備するのが良いでしょう。残りの80%が住宅ローンになります。実際には全額を貸してくれる金融機関もありますが、頭金がゼロで借りることができるようになったとしても、頭金は必ず用意しましょう。長い返済期間には何が起こるかわかりません。万一、収入減や失業などにより、返済が困難になり、家を売却しようと思ったとき、頭金がゼロで購入していると、売りたくても売れない状況に陥りやすいのです。
②貯めるのは、頭金だけでは足りません。家を買う時は、金融機関への手数料や登記費用などがかかります。新築でだいたい5~7%、中古を買うなら10%を見ておきましょう。頭金の20%と合わせると、家の価格の25%~30%の現金が必要ということになります。
③住宅ローンは、税込み年収の4倍までとしましょう。世帯年収400万円なら住宅ローンは1600万円までです。銀行は年収の、7倍、8倍も貸すことがあるので気をつけましょう。
④毎月の返済は、手取り収入の25%以下に抑えましょう。なぜならば、返済が25%を超えると、毎日の暮らしが苦しくなり、貯金ができなくなる可能性があるからです。
⑤住宅ローンは退職までに払い終える計画にしましょう。

最後に、一概には言えませんが、20代で家を買うのは早すぎる可能性もあります。理由は次の通りですが、確認しておきましょう。
1.貯金が少ないため、住宅ローンを借り過ぎることになり、その後の生活がローンの返済で苦しくなる。
2.家族構成が決まっていない場合が多い。今の価値観や暮らしに合う物件を買っても、数年後には合わなくなって住みにくくなる。
3.物件を見る目がまだないので、すすめられるままに、割高の新築物件を買ってしまう。そういう物件はすぐに値下がりする。
1度家を買うと、家族が増えたり、ライフスタイルが変わったりしても気軽に買い替えられません。物件選びも資金計画も慎重に行いましょう。

(*1)人生で住宅に求めることは何かを考える
・通勤に便利な都心がいい・周りの自然環境が大切・災害のときなどの安全性が重要・子どもに資産を残したい、など
(*2)新築と中古、マンションと一軒家の特徴
庭のある一軒家がいい、眺望のよいマンションがいいといった住宅への思いや、資金面、安全性、メンテナンスなど、それぞれの特徴も考慮して選びましょう。
<新築>
・購入費用・・・建物が新しいので高額。新たに住宅を建てられる場所は限られているので、利便性の高い場所ならさらに高額に。
・間取り・設備・・・キッチン、バス・トイレなど最新設備のものが多い。間取りは、ライフスタイルに合わせてさまざまに提案されている。
・安全性・・・最新の耐震基準を満たしている。
・維持費・・・当初3年または5年間、固定資産税が軽減される(2022年3月31日まで)
<中古>
・購入費用・・・建物部分は築年数が長いほど価格が下がり、住宅全体の価格を押し下げる。利便性の高い場所は土地部分の評価額が高い。
・間取り・設備・・・間取り・設備とも古いことが多いため、築年数によってはリフォームが必要。
・安全性・・・1981年6月以降に建築申請されたものは、マンション・一軒家とも新耐震基準を満たす。
・維持費・・・固定資産税に加えて、リフォームなどのメンテナンス費用がかかる。
<マンション>
・購入費用・・・利便性の高い場所で新築なら、一軒家より高額なケースも。築年数により価格が大きく異なる。
・間取り・設備・・・パターン化された間取りが多い。設備は築年数により差が大きい。
・安全性・・・耐震性や耐久性は木造に比べて高い。最新のものは免震構造であることも。
・維持費・・・管理組合で定めた管理費・修繕積立金を月々支払う。
<一軒家>
・購入費用・・・土地を買って注文住宅を建てると費用も高額。建て売りや中古は、場所や建物の仕様により売値が決まる。
・間取り・設備・・・注文住宅なら、こだわった間取り・設備ができる。価格は高額になる。
・安全性・・・2000年以降の木造住宅は、建築基準法などの改正により、基礎部分が強化されている。
・維持費・・・自主的にリフォーム費用などを貯めておく必要がある。

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