終の住処はマンションか一戸建てか。

男性70代 三輪たかし  cxytf098さん 70代/男性 解決済み

年齢も65歳をすぎ、夫婦で終の住処について検討しているところです。引っ越しするのであれば、どちらが良いのか、二人で喧々囂々の討論をしています。今の一戸建てに引っ越してくる前は、マンションに住んでいましたので、どちらも体験的にはわかっているつもりですが、総合的に考えると悩むところ多しです。マンションは、鍵一本で戸締りできるというメリットがありますが、かといって
安全というわけでもありません。ただし、光熱費ということを考えると、冬の暖房などもあまりかかりません。高い階でしたら風通しも良いです。デメリットは高額な管理費や修繕費です。駐車代もかかります。片や一戸建ては、今優れた性能で、光熱費も抑えられるようになってきましたが、やはり冬は寒いです。暖房費は膨らみます。それでも、修繕費や管理費は抑えようと思えば、ほおっておけば良いので、経費が楽です。ということで、それでも決めかねています。どちらが良いのか、ご指導頂ければ幸いです。

1 名の専門家が回答しています

水上 克朗 ミズカミ カツロウ
分野 住まい選び・マイホーム・住宅ローン
60代後半    男性

東京都

2021/03/28

まずは、老後をマンションで過ごす際の主なメリットとデメリットはいったい何になるのでしょうか。もう一度確認していきましょう。

(メリット)
1.暮らしがスリム化される
年齢を重ねていくごとに体力がなくなっていき、部屋の掃除や家事などが重労働に感じてしまいます。その点マンションだと、住まいがコンパクトになるので無駄な体力をつかわなくて済むことができます。更にマンションの立地によって、交通の便が優れている物件もあります。身体が衰えてきている老後に買い物をする際には、できるだけ交通の便が優れた場所に住みたいものです。さらにはバリアフリーに配慮した物件もあり、足が悪くなっても安心して過ごすことができます。
2.セキュリティに優れている
昨今では持ち家に空き巣が入り込んだり、知らない人が家にやってきて詐欺などを起こす事件が多発しています。そんな時はどれだけ家がセキュリティに守られているか大事になります。まずマンションに管理人がいれば、不審な人が家に入ることを防ぐ可能性が高いのです。さらには、マンションにはオートロック機能がついていることが多く、中には監視カメラが設置されていることもあり不安がほとんどありません。更に同じマンションを利用している人もたくさんいるので、近所同士での助け合いが可能となっています。

(デメリット)
1.購入費用がかかる
住宅ローンを利用の場合、もし仮に30代にマンションを購入するとなったら、住宅ローンを先延ばしにできるので問題はないでしょう。しかし、老後にマンションを購入するということは、住宅ローンの返済がその分短くなってしまい、毎月の支払が厳しいものになってきます。さらには、60代ともなると支払い能力があるかの審査が厳しくなる傾向にあり、そもそもマンションに住めないという事態も想定しておいた方がいいでしょう。また、マンションの種類にもよりますが、固定資産税が戸建てよりも高くなることもあります。今後の老後生活を満喫しようとマンションを購入したはいいものの、その後の支払いで苦労するという人は後を絶ちません。
次に、ご自身の今のマイホームの売却金額はいくらぐらいでしょうか。一般的にマイホームを売却しても、ちなみに、都心以外の普通の一戸建ては建物の価値がほぼゼロで、土地代の1000万円~2000万円程度が入るだけが多いです。目安だけでも確認してみましょう。さらに、住み替えの場合は、売却時、購入時に際し諸経費がかかります。ちなみに売却時は仲介手数料など、購入時は物件価格の5~10%が諸経費の目安です。
2.ランニングコストがかかる
ご存知のように、マンションに住んだ後に発生する費用として、管理費や修繕積立金、(駐車場代)がかります。
仮に、66歳から91歳まで生きるとして、今のマイホームとマンションのランニングコストはいくらになるでしょうか。今のマイホームの場合は、払わなければならないのは固定資産税だけです。10万円程度の目安ですから、25年で約250万円ほどになります。しかし、今後リフォーム代が必要になる可能性があります。なお、マンションの場合は、管理費と修繕積立金を毎月支払う必要があります。月3万円であれば、25年間で900万円かかり、毎年の固定資産税を支払う必要があります。住み替えをするならば、住み替えコストにランニングコストも加えた、総コストで判断すべきでしょう。ご自身の場合に当てはめて計算していただければと思います。

最も、検討してほしいことがあります。
それは、マンションに住み替えたとして、その後の夫婦2人の介護費用の準備があるかどうかということです。
介護経験者を対象に調査したデータによりますと、1人当たりの介護費用は約500万円です。その内訳は、公的介護保険を利用した場合の自己負担額が月7.8万円、介護期間が平均約4年7ヶ月なので、7.8万×54.5ヶ月=計425.1万円、一時的な費用(バリアフリーに対応した住宅改修、介護用ベットの購入など)が69万円、合計494.1万円です。ただし、介護期間4年7ヶ月はあくまで目安です。この調査では介護期間が1年未満13.8%、10年以上14.5%とバラツキがあります。いつまで続くのかわからないのが介護ですが、少なくとも平均とされる500万円ぐらいは準備しておくべきだと考えておきましょう。2人で1000万円の準備が必要となります。
なお、民間の介護付き有料老人ホームに入居の場合、場所や施設により違いはありますが、入居一時金以外に、利用料が平均1人で月額22.4万円程度かかると見ておいたほうがいいでしょう。さらにプラスして介護費用がかることになります。

結論として、まずは、今のマイホームの売却金額、マンションの購入価格、諸経費、ランニングコストをおおよそ計算してみましょう。さらには、介護費用も準備しておいた方が良いでしょう。少なくとも、90歳までの収支計算は必要となります。マンションの購入により、90歳時点での収支残高が赤字になるようであれば、やめておいた方が無難です。

一戸建てに住み替える場合はどうでしょうか。
前述のマンションへの住み替えと同じ考え方です。
なお、今のマイホームをリフォーム、リノベーションした場合は、どのくらいの費用がかかるのか。また、あらたに一戸建てに住み替えなくてそれで満足するのかを、検討することも必要でしょう。

専門家にお金の悩みを相談できます

・ 月300円(税別)

・ 毎月3回まで質問が可能

・ 最短5分で回答可能

・ 100名超の認定専門家が回答

・ 回答率99%

関連する質問

バイトでもローンを組む方法

私は今、実家暮らしでアルバイトをしています。私は精神的な病気をもっており、正社員ではなくアルバイトを選択して、働いています。最近ひとり暮らしをしたいという気持ちが出てきており、実家は団地ではあるのですが、実家の近くの団地の部屋をローンで買えないかと考えています。団地のローンも安く、自分が稼いでいるアルバイト代で払えるのではないかと思っています。また、実家の近くであれば、自分の病気の事で何かあってもすぐに頼ることもできると思い、ローンを組めないか考えています。ですが、病院に通院しながらのアルバイト生活でローンを組めるのか不安もあり、不動産会社に相談できないでいます。FPさんにアルバイトでローンを組めるのか、もし組めるとしてどのような条件があるのか聞いてみたいなと思っています。

女性30代後半 utaoriさん 30代後半/女性 解決済み
舘野 光広 1名が回答

マンションの購入

賃貸マンションに住んでいます。マンション暮らしが楽なので、これからもマンションに暮らしたいなと思っています。賃貸マンションは、家賃や共益費、駐車場代などが必要です。ずっと払い続けることを考えると、マンションが欲しくなりました。新築マンションは高額なので、中古マンションを探しています。でも、主人、歯マンションの購入に、あまり乗り気ではありません。マンションは古くなると価値が下がる一方だし、駐車場代や管理費が必要になります。買うなら一戸建ての方が良いと言います。老後のことを考えると、暮らしやすいのはマンションです。バリアフリーになっているので、長く家で過ごせます。リフォームする必要はないし、部屋に階段がないので足腰が弱っても大丈夫です。今後を考えるとどちらが良いのでしょうか。住みやすさだけでなく、トータルのお金の面も気になります。教えてください。

女性40代前半 ココナッツ4さん 40代前半/女性 解決済み
水上 克朗 1名が回答

賃貸か持ち家か悩んでいます

将来の家をどうしていくか夫婦で話し合っています。 都内の賃貸に夫と2人で住んでいます。現在こどもはいませんが、将来は未定です。今の家が狭いので、いずれ引っ越しを考えています。お互いの実家も関東圏にあるため、遠くへ移住することは考えていません。夫は住み慣れた都内を希望していますが、家賃や家の価格を考えると、都外への引っ越しも視野に入れています。選択肢がいくつもあり、世の中の変化に対する不安もあり、なかなか方向が見えません。考えている選択肢は、1 賃貸のまま都内へ引っ越す2 賃貸のまま都外へ引っ越す3 都内の手の届く物件を購入する4 都外の手の届く物件を購入する12の場合ですと、不安なのが高齢になった時に賃貸契約を結べるかです。34の手の届く範囲は、頭金2000万円と今の家賃12万円をローン返済に当てる程度の予算で考えています。気になるのが、コロナにより急激に世の中のライフスタイルが変化し、購入した物件の価格が急落、その後引っ越す必要がでてきたときに売却することができなくなるのではないかということです。あまり具体的に決まっていなくて申し訳ございませんが、なにかアドバイスがありましたらお教えください。

女性40代前半 むーむーさん 40代前半/女性 解決済み
山本 昌義 1名が回答

ずっと賃貸の生活の方が利便性が高いのではないか。

現在は主人の勤務先の官舎に住んでいます。入居してから3年が経ちました。毎月の家賃はかなり安く済んでいますが、かなり古いのであまり長く住もうと思っていません。次に転居する際はマイホームを購入するときだと思っていましたが、マイホームを購入するのもなかなか難しいと感じています。主人が関西圏の中ではありますが、平均で2年に一度転勤があり、マイホームを購入したとしても、単身赴任で別居生活をする可能性も考えられます。そうなると賃貸の方が動きやすいかとも感じています。また、現在子どもがいませんが、後々子供ができた際、また子供が大きくなって家を出たときには必要な家の広さも変わってくることなども考えると賃貸の方が利便性がいいのではないかと感じてしまいます。まわりの友人はどんどんマイホームを購入していくので、賃貸でずっと生活するのはなんとなく恥ずかしいことなのかなと感じてしまいますが、賃貸の方が今後の生活スタイルや生活場所が変わったときに何かと合わせていきややすいのではと感じてしまいます。こういった考えはあまり一般的ではないのでしょうか。実家ももちろんマイホームですし、一般的にはマイホーム購入が多いと思うので、永年賃貸で生活されている方がどれだけいらっしゃるのか、またその選択をされている方の話なども聞いてみたいです。

女性30代後半 キイコさん 30代後半/女性 解決済み
小林 恵 1名が回答

中古の住宅の価格はどれくらい安くなるのか?

住宅を購入するにあたって、できれば新築が良いとは思っているのですが、価格の面でちょっと悩ましい部分があります。しかし、中古の住宅に関してはどうしても新築ほど綺麗な状態ではない可能性が考えられるため、こちらも選びづらい気持ちがあるのです。したがって、築年数がかなり浅い中古の住宅であれば、価格も落ち着いて、さらに状態もかなり綺麗なのではないか?と考えており、住宅の購入にあたってはそういう物件を狙い目にしたいです。そこで聞きたいのは、例えば築年数が3年くらいの物件の場合、新築の価格からどれくらい下がるのが普通か?という部分です。ケースバイケースな面があるとは思うものの、目安や平均と言えるような数字を教えていただければと思います。

男性30代後半 263823さん 30代後半/男性 解決済み
荒井 美亜 1名が回答