相続税の本来の意味と算出基準、

男性30代 orimasaさん 30代/男性 解決済み


高齢化社会になって久しいが、此のような場合は本人自身は勿論ですが、死亡した場合の家族のとこも心配になります。 特に高齢者本人が金融資産にしろ不動産関連の資産を有している場合は、其のような資産をどのように残されたものに分与するかというのは一つの課題でもあります。

その資産分与については本人が亡くなった場合は遺産相続になりますが、生存しているうちに財産分けのことを生前贈与とも言うらしいですが、何れにしても資産を贈与する場合には相続税というものがかかりますね。

普通に考えた場合に、自分が残した資産を残されたものに分配するのにどうして税金がかかるのか、それ自体が不思議で疑問がありますが、法律上の建前として税金は相続した資産額に応じた国や自治体に払わなければならないらしいですね。

其の際の質問ですが、相続税というのはどのような理由で払わなければならないのか又、其の相続税の仕訳けや計算の仕方はどのようなものか、ご教授ねがいたらと思います。


1 名の専門家が回答しています

小松 康之 コマツ ヤスユキ
分野 税金・公的手当・給付金・補助金・助成金
50代後半    男性

東京都 神奈川県

2021/04/11

ご質問いただき、ありがとうございます。
相続税は、元々日露戦争の戦費調達のために生まれた税金です。それが恒久化しているのですが、現在では相続税の目的は次の2つにあると言えます。
・富の再分配で、資産格差をなくす
・所得還元で、今まで被相続人から徴収できなかった税金を相続人から徴収する
現実にできているかはともかく、考えとしてはこういうことです。
さて、相続税の計算ですが、おおまかにこのようになります。
1.相続税の総額を計算する。これは、実際の遺産分割をどうするかに関係なく、遺産総額や法定相続人の数・法定相続分を用いて算出する仕組みです。一人一人のこの仮定での税額を算出後、それを合算して算出するのです。
2.各人の実際の相続税額を計算する。これは、相続税の総額を各人が実際に遺産を取得する割合で按分することにより算出します。最後に、「配偶者の税額軽減の特例」等、税額控除が該当する場合には差し引きます。
なお、相続税では、仕訳は発生しません。

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