貯蓄よりも資産運用に回すべきでしょうか?

女性40代 spring_Aさん 40代/女性 解決済み

 私は専業主婦で、小学生の子どもが1人います。私と夫、子ども一人の三人家族です。夫の年収700万くらいで、私の収入はほとんどありません。夫の収入のみで、今後やりくりしていけるか不安があります。最近は、何とか節約して、子どもの教育費や、老後の資金などのための貯蓄を考えていました。
 ただ、今は貯蓄をしても、利子がほとんどつかず、NISAなど資産運用に回した方が、得だよと知り合いから聞き、資産運用に興味を持つようになりました。
 今まで、資産運用をやったことがなく、専門的な知識がないので、専門家の意見を聞いてみたいです。今すぐにでも、貯蓄よりも資産運用をするべきという友人の話もあり、資産運用の方が効率よくお金を貯められるのでは、と興味を持ちました。

1 名の専門家が回答しています

大地 恒一郎 オオチ コウイチロウ
分野 株式投資・NISA・投資信託・ETF・REIT
60代後半    男性

栃木県 群馬県 埼玉県 東京都

2021/03/09

利子のほとんどつかない貯蓄より資産運用の方がいいでしょうか、というご質問です。
ご質問者様は、お子様の教育費や老後の資金確保のために、貯蓄をお考えだったとのことですが、まずは、今後のご家庭のライフプランを策定することから始められるといいでしょう。
というのは、今後どのようなライフイベントがあり、それにはどのくらいのお金が必要になってくるのかを想定することで、定年までに全体としていくら必要で、定年後にはどの程度残しておきたいかを把握することができるからです。ご家族の退職金が一時金なのか、年金なのか、ということも調べておかれては、と思います。これらはあくまで現時点のプランになりますが、それを基にして初めて、ここからの資産形成プランを考えることが可能になります。
さて、資産運用についてですが、老後の資金確保のためには、個人型確定拠出年金(iDeCo)という税制優遇のある、とてもお得な制度があります。しかし、お子様はまだ小学生ということですので、今後の教育費等の支出をある程度見積もっておく必要があるでしょう。そうすると、iDeCoは60歳まで換金できないという特徴がありますので、全てのお金をiDeCoに振り向けることは、適切ではないということになります。
では、教育費やその他のライフイベント用支出にも対応できて、「お金を増やす」可能性のある制度には何があるかというと、資産運用の初心者の方へのお薦めは、つみたてNISAでしょう。
つみたてNISAは、少額投資非課税制度(NISA)の一つです。年間40万円までの投資額が最長20年間、非課税の対象となります。つまり毎年40万円投資することで、最大800万円が非課税となるわけです。
投資対象は、投資信託であり、金融庁の設けた要件(コストが低い、残高が一定額以上など)を満たした184本(2020年10月末)が指定されています。とは言っても、投資信託にはリスクがありますし、元本の保証はありません。
投資信託のような金融商品の場合のリスクとは、「危険」という意味ではなく、その商品の価格変動のぶれ幅のことを言います。つまりリスクの小さい投資信託は、価格の動きが小さく、大きな損失は出ない代わりに、大きなリターンも獲得できません。逆に、リスクの大きい投資信託の場合は、元本を大きく下回る可能性もありますが、その代わり、大きな利益を獲得する可能性もあるということになります。
ご質問者様の場合、月々貯蓄に回せるお金のうち、全てを投資に回すのではなく、半分をつみたてNISAで投資を行い、残りの半分は貯蓄のままで良いと、個人的には思います。そして、つみたてNISAでは、リスクの大きい株式型の投資信託をお選びになるといいのではないでしょうか。
資産運用初心者ということであれば、海外の株式に投資するインデックスファンドがお薦めです。例えば、先進国株式インデックスファンド、または全世界株式インデックスファンドなどです。海外の株式に投資するタイプの投資信託ですので、株式のリスクに加え、為替変動のリスクもあります。確かにリスクはありますが、半分の資金を貯蓄に回しているので、全体としてのリスクは抑えることができています。そして、つみたてNISAの特徴である長期積立によって、1年あたりのリスクは徐々に低減し、長期的には比較的安定したリターンの獲得が期待できると考えています。
もし、株式型はリスクが高いので、もう少しリスクを抑えたものを、とお考えの場合は、バランス型と言って、複数の資産に投資するファンドが良いでしょう。代表的な例は、国内株式、国内債券、海外株式、海外債券に四等分して投資するというものです。この四等分という配分比率は、私達の年金資金を運用している、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)という運用機関の、運用資産の配分比率と同じ比率です。こういう配分比率であっても、リスクはありますが、20年間保有することで、元本を下回る可能性はとても小さくなることが、金融庁の検証でも明らかになっています。
このように、半分を貯蓄、半分をつみたてNISAに、というスタイルで運用を始められたあとで、月々の資金に余裕ができてきたら、その際は老後の資金確保のために、iDeCoを始められてはいかがでしょうか。iDeCoは月々5,000円から始められますし、専業主婦の方の月々の上限額は、23,000円となっています。このiDeCoは10年以上の積立期間があれば、60歳から一時金や年金で積立ててきた金額を受け取ることが可能になります。
つみたてNISAやiDeCoは税制優遇のある資産運用方法として、国も推進している制度ですので、是非活用されてはどうかと思います。
参考になれば幸いです。

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