投資初心者は何を選べば良い?

女性30代 おこめ3215さん 30代/女性 解決済み

30代子なし夫婦です。ここ数年である程度固まった貯金ができたので、ただ貯めているだけもったいないなと思い、今年から投資を始めることにしました。ひとまず証券会社でランキング上位だった投資信託(外国株式)と、日常的に使っているスーパーの株をNISA枠で購入しました。現在幸いにも数万円の利益は産まれているのですが、今年のNISAの枠が夫婦合わせて100万円ほど余っています。せっかくなのでもNISAの枠ギリギリまで投資したいと考えているのですが、何をどういった基準で選べば良いのかわかりません。初心者がチャレンジしやすいのはどういった商品でしょうか。また、証券会社のランキングは信用して良いものなのでしょうか・・・。

1 名の専門家が回答しています

大地 恒一郎 オオチ コウイチロウ
分野 株式投資・NISA・投資信託・ETF・REIT
60代後半    男性

栃木県 群馬県 埼玉県 東京都

2021/03/09

今回のご質問は、今年から投資を始められ、証券会社のランキング上位の投資信託とスーパーの株をNISAで購入されたとのことですが、NISAの枠が余っているので何か購入したいが、何をどういう基準で選べばよいか分からない、初心者が投資しやすい商品は何か、というものです。
まずNISAについてですが、ご存知のように、NISAは少額投資非課税制度という税制優遇制度で、ご質問者様のご利用になっているNISA(一般NISA)の他に、つみたてNISA、ジュニアNISAの3つの制度があります。このうちジュニアNISAは0歳~19歳の方を対象としているので、ここでは割愛いたします。
NISAは、年間の非課税投資枠は一人120万円で、非課税期間が最長5年間、株式や投資信託などが対象商品となっています。一方、つみたてNISAは、年間の非課税投資枠は一人40万円ですが、非課税期間が最長20年間、投資対象は金融庁が指定する投資信託となっています。また、つみたてNISAは、その名の通り、あらかじめ決まった金額を決まったタイミング(毎月など)で買い付けることになります。
NISAもつみたてNISAも、その年の投資枠を使いきらずに余らせたとしても、翌年には持ち越せません。従って、ご質問者様のおっしゃる通り、投資資金にまだ余裕がある場合は、今年の枠の上限まで使い切る、ということは選択肢の一つかと思います。
ただ、ある程度固まった貯金ができて、投資を始めたということですが、そのうち、どの程度を投資に回すのかは、あらかじめ決めておいた方が良いのではないかと思います。もし、お二人合わせて240万円の枠上限まで投資しても、投資資金にはまだ余裕があるということであれば問題はありません。ただ、その場合でも、NISAという制度を利用して、株式や投資信託というリスクのある商品に投資をするのですから、ご夫婦にとって、どこまで損失を許容できるのか、全ての貯蓄をNISAなどの投資に回しても大丈夫なのか、などを検討しておくことをお薦めいたします。
その上で、どのような商品がいいか、という点ですが、まず株式については、ご自身の生活に身近な、日常的に使っているスーパーの株を購入されたという点は、素晴らしいと思います。東京証券取引所の第一部に上場されている銘柄は2,000銘柄以上あります。その中から、成長が期待できる銘柄を選ぶことは、初心者にとってはなかなか難しいことです。しかし、自分の生活に身近な会社はいくつかありますし、そのような会社に投資することは、その会社の特徴もある程度分かっている点、株主優待も期待できる点などから、株式投資の第一歩としては悪くないと、私は思います。そのスーパーに関しては、今後もホームページや新聞などで、いろいろと情報を収集し、企業業績の推移などに注目していくことをお薦めします。株式投資は、その会社の成長を期待して行うものですし、その会社を応援するという側面があります。ですから、可能であれば、長期で保有されることをお薦めします。
ただし、現在のNISAは2023年で終了し、2024年からは新NISAが始まります。現在のNISAの枠は120万円で、その枠全てを株式に充てることができますが、新NISAの構造は少し複雑な2階建て構造になります。そして、1階部分はつみたてNISAの対象商品(投資信託)の購入に充てられ、その枠は20万円、2階部分は、従来のNISAと同じ対象商品に投資できますが、枠は102万円となります。まだ少し先のことですが、今のうちから改正内容を確認しておかれるとよいでしょう。
次に投資信託ですが、証券会社のランキング上位の外国株式型の投資信託を購入されたとのこと。これについては、証券会社の店頭で購入されたのか、ネット専業の証券会社で購入されたのか、また購入された投資信託そのものについての情報が少ないため、良いか悪いか、はっきりしたことは申し上げられません。
ただ、一般論として、証券会社のランキング上位のものに投資するということはあまりお薦めいたしません。なぜなら、投資信託の銘柄を選ぶ際には、購入者の投資目的、性格、リスク許容度、他の金融資産とのバランスなど、購入者ご自身の様々な要素が絡み合ってくるものと思います。ですから、多くの投資家の選ぶ商品がご自身に適している商品かどうかは、分かりません。
投資に関しては、人それぞれ固有の事情や背景がありますので、あくまで、ご自身が納得してお選びになることが肝要かと思います。その結果、ランキング上位の商品、売れ筋の商品を購入することになっても、それはきちんとご自身で精査したうえで購入することになるのですから、何の問題もないでしょう。あくまで、ご自身に合った投資になっているかどうか、で商品をお選びになることが大切だと思います。
ここからは、一FPとしての私の個人的な考え方になります。
投資初心者ということであれば、今年のNISAの残りの100万円程度の枠を無理に使い切る必要はないのではないかと考えます。そして来年以降は、NISAからつみたてNISAに口座を変更されてはいかがでしょうか。つみたてNISAは、投資初心者の方が、長期に継続して投資を行うには最適な制度だと思っています。年間の投資枠はお二人で80万円とNISAの1/3になってしまいますが、投資は長い時間をかけて育てていくものですから、急ぐ必要はないと思います。お二人で毎年80万円の枠を使って、つみたてNISAを始めれば、20年間で1,600万円の投資枠となります。投資枠としては結構大きなものになりますし、金融庁の過去の検証結果においても、四資産(国内株式、国内債券、海外株式、海外債券)に20年間の長期投資を行うと、リターンは安定し、元本を下回る可能性も相当低くなっています。
ご質問者様の場合は、金融庁の検証のように、いきなり四資産への投資を行うということではなく、まずは海外株式への投資に該当する1つの投資信託の購入を始めるということで良いでしょう。初心者の段階で4種類の投資信託への投資ということになると、管理もそれなりに必要となります。そこで、まずは海外株式1種類で、という考え方です。1種類への投資では分散投資になっていないように思いますが、貯蓄を国内債券の代替として考えることはできます。分散投資をする意味は、リスクを軽減しリターンを安定させることにあります。ご質問者様の場合は、貯蓄を毎月取り崩しながら、徐々にリスクのある商品を増やしていく、ということになりますので、最低限の分散投資にはなりますし、初めての投資ということであれば、そろりそろりとスタートしてもいいのではないかと思います。
そして、海外株式へ投資する投資信託としては、先進国株式に投資するインデックスファンドか、全世界の株式に投資するインデックスファンド、のどちらかをお薦めしたいと思います。つみたてNISAの対象ファンドには、そういう投資信託が指定されていますし、コストの低いものが多いと思います。
そして、投資経験を積み重ねていく中で、インデックスファンドでは物足りなく感じるようになられたら、その時点で、運用方針に心から共感できるアクティブファンドをお選びになってもいいのではないかと思います。
ご参考になれば幸いです。

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