積立NISAの始め方について

女性30代 るかさん 30代/女性 解決済み

これまで資産運用に取り組んでこなかったのですが、つみたてNISAをきっかけに運用に挑戦したいと考えております。資産運用は「まとまった資金の運用」というイメージを持っていましたが、つみたてNISAが良いと聞き、確定拠出年金制度の普及とともに、これから資産を作っていき老後を心配せずに過ごせたら幸せだなと思い、若いうちに資産運用をしたいと考えているのですが、つみたてNISAはどう選べば良いでしょうか?

3 名の専門家が回答しています

山口 雅史 ヤマグチ マサフミ
分野 株式投資・NISA・投資信託・ETF・REIT
50代後半    男性

兵庫県 岡山県 徳島県 香川県 愛媛県 高知県

2021/05/13

口座開設先と銘柄選びの2点について回答させてください。

つみたてNISAをするには口座を作らなければなりません。証券会社のほかに銀行や信用金庫などの金融機関でも解説が可能ですが、大手ネット証券会社がお勧めです。
口座開設をネットで完結できることもありますが、投資先となる投資信託のラインナップが豊富なこと。そして、コスト面で有利なことが挙げられます。つみたてNISAの対象投資信託は金融庁が選んだ銘柄に限定されています。限られた銘柄になってしまうため、少しでも選択肢の多いところで口座を開設することが重要になると思います。
コストも重要な要素の1つです。手数料が高ければその分利回りが減ってしまいます。つみたてNISAは収益や配当が非課税になるので、課されるコストは手数料や口座維持費です。コストは低いに越したことはありません。

銘柄選びです。投資対象が投資信託に限定されている以上、リスクはあります。しかし、リスクがないと大きく収益が挙げられないことも事実です。
つみたてNISAの根幹となる長期・積立・分散運用では様々なリスクを軽減する効果が期待できます。金融庁が過去に出したレポートにも20年間にわたって国内・先進国・新興国の株・債券に6分の1ずつ投資した場合の利回りは年平均4.0%になったことや長い期間続けるほど元本割れしにくくなるなどが報告されています。つまり、短期間では値動きのあり、長期では右肩上がりとなる銘柄がベストとなります。結論は世界株式を対象とした投資信託になります。
同じような銘柄が複数ある時は、自身の目標達成に近づける利回りを継続的に挙げている銘柄を選ぶのがベターです。

そして、成功の秘訣は「早く始めて、途中で止めずに長く続ける」ことです。

中村 真里子 ナカムラ マリコ
分野 株式投資・NISA・投資信託・ETF・REIT
60代前半    女性

京都府 大阪府 兵庫県 奈良県

2021/05/13

こんにちは。
ご質問ありがとうございます。

「つみたてNISA」のご質問ですが、
まず「どの金融機関に口座を開設すればよいのか」ということがあります。

「つみたてNISA」について力を入れている金融機関もあれば
特に力を入れていない金融機関もあります。
力を入れていない金融機関の場合、
品揃えが悪く数本しか取り扱いのないところもあります。
そういう金融機関は避けられることが望ましいです。
やはり最低でも数十本はラインナップがある
金融機関をお勧めします。

「投資信託」を選ぶ際には「信託報酬」にも
目を向けられることが必要です。
「つみたてNISA」は長期の積立になりますので
「信託報酬」が高い「投資信託」を選ばれると
コストが上がりリターンが下がります。
リターンは確定しているわけではありませんが、
コストは決まっていますので
「いかにコストを抑えるのか」も大切なことです。

「信託報酬」の安いものということであれば
「インデックス型」(指数に連動するもの)の
「投資信託」がよいと考えます。

世界中の株式に投資している「インデックス型」の
「投資信託」をお勧めしたいと思いますが、
相談者様が株式だけではリスクが高く不安とお考えであれば、
「バランス型」(複合資産に投資するもの)を選択されるのも
よいかと思います。

水上 克朗 ミズカミ カツロウ
分野 株式投資・NISA・投資信託・ETF・REIT
60代後半    男性

東京都

2021/05/14

まず、つみたてNISAを始めるには、金融機関につみたてNISA口座を開設する必要があります。
なお、金融機関につみたてNISA口座だけを開設することはできません。証券会社ならほかに「証券(総合)口座」、銀行ならば「普通預金口座(総合口座)」と「投資信託口座」が必要になります。初めて利用する金融機関の場合、これらの口座を先に開設してから、つみたてNISA口座を開設します。なお、同時に手続きができる金融機関もあります。

また、つみたてNISAの金融機関は、品ぞろえの多さや最低投資金額、積立ての頻度などをもとに選ぶといいでしょう。これらのポイントで圧倒的に有利なのはネット証券です。つみたてNISAの投資信託の9割以上を網羅しているところや、最低投資金額も100円からです。積立ての頻度も毎日、毎週といった具合に設定できるところもあります。ネットだけですべての申し込みができるのも手軽で便利です。

次に、つみたてNISAで買うことのできる金融商品は、金融庁の一定の基準を満たした投資信託・ETF(上場投資信託)です。つみたてNISAで購入できる投資信託は、手数料が安いことがポイントです。買う時の購入手数料は無料、持っている間にずっとかかる信託報酬も控えめなものが揃っています。約6000本もある投資信託のうち、つみたてNISAで購入できるのは160本程度です。初心者でも投資信託を選びやすくなっているといえるでしょう。

なお、投資初心者で、どのように組み合わせたらいいのか悩むという人は、長期投資向きのインデックス型投資信託のうち、バランス型に投資するのも良いでしょう。バランス型とは、国内外の株や債券、REITなど複数の資産に対して1本で投資できる投資信託です。ファンドによって投資対象は異なりますが、1本で分散投資の効果が期待できます。ただし、新興国に対して積極的に投資を行うバランス型はリスクが大きいので、国内や先進国をメインに投資を行うバランス型を選んだほうが無難でしょう。
また、「つみたてNISA」の年間の投資上限額は40万円ですから、12ヵ月で割って、毎月投資上限額は、約3万3333円までとなります。40万円は、年間投資上限額です。  

結論としまして、まずは、ネット上から、ネット証券会社に「つみたてNISA」の専用口座を開くことをおススメします。そして、バランス型の投資信託を選び、少額から投資(毎月100円から投資可能です)をしてみたらいかがでしょうか。投資に慣れることにより、徐々に、自分に合った投資信託を選べるようになるでしょう。

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