家族の介護が始まると、金銭的に行き詰まりそう

女性60代 melo203さん 60代/女性 解決済み

両親の介護が近い将来となってきており、自分が一人で二人の介護をする事になると思います。その際、介護にかかる費用がどれぐらいで自分の収入からも持ち出さなければならなくなるのではと考えており生活していけるのか不安です。現在コロナの影響で無職となってしまい求職中ですが、介護が始まるとなるとライフワークバランスも必要となると思っておりますので、今後どのような職に就いて、どれぐらい収入を得ればよいのかと悩んでおります。またその上で自分の老後の生活費用も不安になるので、その得た収入の中(少ない資金)からでも無理なく資産運用が出来る方法があれば、お金の不安が軽くなるのではと思っておりますので、お教えいただければと思います。

2 名の専門家が回答しています

舘野 光広 タテノ ミツヒロ
分野 老後のお金全般
60代後半    男性

全国

2021/05/18

ご質問ありがとうございます。
埼玉県のFP事務所ブレイン・トータル・プランナーの舘野です。

近年の高齢化社会において、親御様の介護に関する悩みは多いです。確かに、親族の介護は法律としても義務が発生すると考えられますが、自分自身の生活をないがしろにして、将来の安定を放棄しなければならないものではありません。従って、御相談者様が負担できる範囲で介護してあげれば良いと思われます。

介護には要介護1~要介護5までがあり、在宅介護における全体の平均負担額は5万円と言われています。また、介護期間も概ね5年間であり、決して短いものでもありません。

在宅介護以外には、介護施設への入居も考えなくてはなりませんが、特別養護老人ホーム(特養)では要介護3以上の認定が必要であり、且つ親族の所得制限もあります。特養の月額料金は、5万円から15万円ですが、親御様が年金受給者であれば、御相談者様の所得にもよりますが、さほど大きな負担なくご入居は可能です。しかし、入居に至るまでの期間が長く、ある程度の準備期間が必要となるでしょう。

従いまして、ご相談者様の老後も考えながら、お住まいの自治体と御話し合い、御自身が出来る範囲での介護で十分に親御様も満足されると思います。

最後に、御自身の老後資金ですが、毎月の生活費は独身で17万円が平均的と言われています。受給出来る年金額にもよりますが、元本のリスクが少なく、税制度の効果が高い積立NISAを活用され、毎月少額でも実践されれば、5年間以降はある程度の利回りを維持しながら老後資金を準備することも可能でしょう。

水上 克朗 ミズカミ カツロウ
分野 老後のお金全般
60代後半    男性

東京都

2021/05/19

「親の介護費用は親の資産で賄う」のが鉄則です。
結論として、もしも親の介護が必要になったら、なるべく長い間自宅で過ごし、在宅での介護が難しくなったら施設に入るのがいいでしょう。年金だけで介護付き有料老人ホームの月額利用料を賄うのは難しい場合がほとんどです。不足分は貯蓄で取り崩すことになりますが、これからの時代は、100歳以上の長生きも珍しくなく、蓄えが底をつく恐れがあります。

まずは、親自身の年金受給額や資産状況を把握しましょう。
なお、もしも施設に入らざるを得なくなった場合は、その範囲内で入れる施設を探すことです。もし夫婦で施設に入居した場合、夫が生存中は年金で月額利用料を賄えたとしても、妻が1人残されると、夫の遺族年金だけでは月額利用料が支払えなくなるケースも少なくありません。そうした想定も踏まえて施設を選びましょう。
繰り返しますが、「親の介護費用は親の資産で賄うと割り切るべき」です。

次に、介護にかかる費用がどれくらいかみていきましょう。
生命保険文化センターの介護経験者を対象に調査したデータによりますと、1人当たりの介護費用は平均約500万円です。なお、この金額は、在宅や施設の介護を含めた金額です。
その内訳は、月7.8万円(公的介護保険を利用した自己負担額=年収により1割~3割)×約4年7ヵ月(平均介護期間)+69万円(一時的な費用、バリアフリーに対応した住宅改修、介護ベットの購入など)=合計約494万円です。ただし、介護期間4年7ヵ月はあくまで平均です。この調査では、介護期間が、1年未満13.8%、10年以上14.5%とバラツキがあります。いつまで続くかわからないのが介護ですが、平均で計算しています。
同様に在宅介護は、月平均4.6万円、施設介護は、月平均11.8万円の数値となっています。
(在宅介護の場合)月4.6万円×約4年7ヶ月+69万円=合計約320万円/(施設介護の場合)月11.8万円×約4年7ヶ月=約合計640万円が平均値となります。

さらに、介護施設別の費用についてみていきましょう。
・特別養護老人ホーム<介護レベル:中度~重度 入居一時金:0円 月額費用目安:約9万~13万円程度>
・サービス付き高齢者向け住宅<介護レベル:自立~中程度 入居一時金:敷金程度 月額費用:約12万~20万円程度>
・介護付き有料老人ホーム<介護レベル:自立~重度 入居一時金:0円~数千万円 月額費用目安:約16万~29万円程度>
*介護付き有料老人ホーム入居にした場合、老人ホーム検索サイト「みんなの介護」のデータによると、平均月額22万4000円かかっています。なお、施設のレベル、一時金の有無、介護のレベル、地域によってかなり差がありますので、注意が必要です。

また、仕事についてみていきましょう。
結論としまして、介護は、全くないか、ずっと続くのかで費用は変わってきますので、収入が多いには越したことはありませんが、まずは、自分のやりたい、自分に合った職業をみつけたら良いでしょう。

もし、家族に介護が必要になったら、いちばん近い存在となろうと思うのは当然です。しかし、自分の将来を犠牲にしてもよいということでもありません。まずは、「介護休業」(通算93日)や「介護休暇」(年間5日)など、仕事と介護の両立を支援する制度を活用しましょう。なお、可能なかぎり介護離職は避けます。なぜならば、在宅で介護するにしても、介護保険サービスの利用は必須であり、前述の月額4.6万円(介護保険活用後の自己負担分)はかかるからです。また、1日中在宅で、とくに単独での介護が続くと、肉体的だけでなく精神的にもかなり追い詰められて「介護うつ」や最悪の場合「介護殺人」に発展すことにもなりかねません。無理をして家族だけでの介護は考えず、介護保険制度を上手に利用しましょう。詳しくは、地域包括支援センターや市区町村の窓口に相談しましょう。

最後に、資産運用についてみていきましょう。
結論としまして、ネット上から、ネット証券会社に「つみたてNISA」の専用口座を開くことをおすすめします。なお、「つみたてNISA」は運用益が非課税で、いつでも引き出しができます。対象商品は、金融庁が定めた「手数料の安いもの」に限られます。まずは、インデックス型でバランス型の投資信託を選び、少額から(月100円から可能)投資をしてみたらいかがでしょうか。また、投資に慣れてきたら、目標金額を決め徐々に金額を増やしていきましょう。

専門家にお金の悩みを相談できます

・ 月300円(税別)

・ 毎月3回まで質問が可能

・ 最短5分で回答可能

・ 100名超の認定専門家が回答

・ 回答率99%

関連する質問

将来の老後資金を確保するための方法について

私は、現在33歳の会社員であり、妻と6歳、3歳の息子の4人家族であります。今年に入り、自宅を購入し、住宅ローンの返済を行っておりますが、これから子供に係る教育資金などを考えると、将来安定した資金が確保できるのかどうか不安に思うことがあります。妻もパート勤務しておりますが、毎月の出費も多く、資産を残すことがなかなかできておりません。 将来に向けてこれまで貯えてきた預貯金を運用すべきであるか検討しているのですが、預金や債券についてはあまりメリットを感じていないため、不動産賃貸業やその他の事業において起業することも考えております。 不安を拭うためにも、自分自身で出来ることは早めに行動し、資産形成を図りたいと考えているのですが、知識が乏しく、前に進めない状況であるため、どのような運用方法が良いのか。または、貯蓄や資産を残していくためにどのように働きかけていけば良いのかをご教授いただけると嬉しく思います。

男性30代後半 nanさん 30代後半/男性 解決済み
山本 昌義 古戸 賢一 2名が回答

どのように老後資金を準備するのか

老後には2000万円必要だと言うことはよく聞きます。そのお金をどのように準備するかを悩んでいます。働けばいいや、貯金すればいいのはわかっていますが、貯蓄方法も様々あります。具体的にイデコ、積み立て投資信託、保険会社の外貨預金などで悩んでいます。また、子供がまだ幼稚園などに通ってない為、仕事はしておりません。来年は家を買う予定でまとまったお金も家に使おうと思っています。その後はローン返済や子供の教育費がかかり始めるで毎月大きな金額は老後の貯蓄には使えないので少しずつ地道にこつこつ貯めるにはどうしたらいいのでしょうか。それぞれのメリットデメリット、もしかかる金額(毎月の最低金額、もらう時の手数料、税金)なども教えてもらいたいです。

女性30代前半 1011530063さん 30代前半/女性 解決済み
吉野 裕一 1名が回答

老後のお金のことを考えると、不安です。

老後、貯金がないとどうなりますか? 老後も賃貸か一戸建て、またはマンションを購入するべきか悩んでいます。 夫婦と子供の2人暮らしです。 収入が月30万と少なく子供がいるため、今後どれほど貯金が出来るか分かりません。シミュレーションはしていますが、子供にかかる費用が未知の領域です。最低限、子供に望むことをさせてあげられる範囲はあります。皆さんは老後に必要な額を考えて、残りは子供に掛けられるお金で様々なことさせてあげていますよね? 他の方で、収入の大半を子供に注ぎ、老後が不安な方を見て、我が家はどうしたらと思い質問しています。 本当は大学に行く時に奨学金を利用させたくないと考えていました。老後、主人の厚生年金額を考えると少ない年金で恐らく、一生、賃貸暮らしの我が家は上手くいかない気がします。 子供が独立した後は田舎での賃貸暮らしを考えていました。65歳までにお金をある程度貯めて、田舎で中古マンションや中古の家を購入が良いだろうか?と考えていますが、その時の貯金額が1000万以上あるか分かりません。今の貯金額は1000万以上ありますが、夫婦の収入が少ないので、今後の貯金はあまり期待出来ません。なので貯金切り崩し生活になるかもしれません。お金がない老人夫婦はどうなるのでしょうか? 生活保護を受給している人の生活もどうなのか分かりません。老朽化した家に暮らしても満足な食事はできる程度でしょうか?病気になったときは最低限通えるレベルなのか?お金のことを考えるとお先真っ暗な気分で質問しました。

男性30代前半 calove301さん 30代前半/男性 解決済み
吉野 裕一 1名が回答

老後の金銭問題は若いうちから防げるのか?

現在私は大学3年生です。普段生活している中で、日本では老後にお金が無くなってしまう貧困問題があるということをよく耳にしています。老後と言えば、会社を退職して年金暮らしになり、自分の趣味の時間や人生を謳歌するための時間になるはずだと思い込んでいました。しかし老後になってから金銭問題に悩まされるのかと思うと、まだ20代ではありますが、非常に不安です。会社で一般職に就き、定年退職まで働いたとしても、老後お金問題に悩まされるようなことは実際にあるのでしょうか。また悩まないために何か今からできる簡単な対策のようなものがあるのか、ということも気になります。これらのことを専門の方に、実態例なども交えてわかりやすく説明してほしいなと思っています。

女性20代前半 ieooeiさん 20代前半/女性 解決済み
吉野 裕一 1名が回答

老後の不安

現在、30代のパート主婦です。子どもが一人おります。恥ずかしながら、我が家にはまとまった貯金がありません。今後の子どもの教育費のことも考えなければいけない状況ですが、毎月の生活で、なんとかやっとのことです。本日は、老後のお金のことについて質問させて下さい。世の中の60歳代以降の方々は、年金の支給年齢まで、どのように過ごされているのでしょうか。貯金がある方は貯金を取り崩して過ごされているのでしょうか?身体がお元気な方は仕事をずっと続けられている方も多くいらっしゃるかもしれませんが、もし身体を壊し働けなくなった場合はどのようにしたら良いものでしょうか?いろいろ先のことを考えていると不安しかありません。専門家の方のご意見をお聞きしたいです。宜しくお願い致します。

女性40代前半 maupyさん 40代前半/女性 解決済み
中村 真里子 1名が回答