先立つものがない50代の転職・退職

男性50代 h_ktzm66さん 50代/男性 解決済み

50歳代半ばの男性です。コロナ禍が起きて以降、部署を預かる管理者である自分と会社との考え方の相違(特に社員の安全確保面)に悩み、転職・退職を考えています。しかし、これまで事務畑中心の経験しか持たないシニアは、転職サイトを見ても当然ながら良い条件の仕事がありません。一方、世帯としては夫婦のみで子供はおらず、自宅は持家で既に住宅ローンはありません。またその他のローンもありません。固定的な出費は生命保険や火災保険で、年間で約70万円ほどです。そんな状況なので、潤沢な預貯金があるわけではありませんが、数年は夫婦で暮らせる程度の余地はあります。再就職環境の悪い現状において、やはり定年まで残り10年と考えて我慢して居残るべきか、飛び出して次のチャンスにかけるか葛藤しています。プロから見た客観的なアドバイスをいただきたいと思います。

1 名の専門家が回答しています

水上 克朗 ミズカミ カツロウ
分野 仕事全般・転職・退職
60代後半    男性

東京都

2021/03/09

<転職について>
(転職の現実)
Aさんの例:58歳で、求人エージェントの登録し、事務職での転職活動をしてみました。ところが、エージェント13社の片っ端から登録して、応募した求人はすべて不合格。想像以上にシニアの転職は ハードルが高いと実感。なお、警備員・清掃員・マンション管理人・配送員・運転手・介護職員などの求人はいくらでもあるとのことでした。
→人より優れた才能や技能を持っていたりすると有利ですが、一般的な事務職しか経験してこなかった人は、転職のハードルは高くなります。50代後半ですと、年齢的にも不利になります。同じ年収なら、将来性がある30代、40代を企業は採用したいからです。また、現在、コロナ禍で、9月の有効求人倍率は1.03倍(コロナ禍前は1.63倍)となっています。また、今後は、徐々に、リストラが進むものと思われます。この状況下では、人脈にて転職する方法が一番良いでしょう。なお、転職しても、今と同じ給料を維持していけるとは限りませんし、逆に、今以上の給料になるかもしれません。
(転職の心構え)
「不満解消」や「現実逃避」で焦って転職を決めるのはNGです。転職を考える人は、まずは「自分はなぜ転職をしたいのか」「どうしてもやりたいことがあるのか」といった点を、客観的かつ素直な気持ちで見直すことです。また、実際にスキルや経験を活かして転職しても、業務内容や企業規模の違いからくるカルチャーギャップから力が発揮できなかったり、根回しなどの組織力学のツボを把握するまで我慢の時期が必要でしょう。まったく新しい環境で一から仕事を覚えるのことは、シニアには大きなリスクでもあるのです。また、転職を決断する3つの優先順位は、①したいことができる②自分の人生を大事にする③リスクを考える、がおすすめです。参考にしていただければと思います。
<早期退職について>
早期退職の損得勘定について考えてみます。
早期退職するとどうなるでしょうか。
①生涯収入が減る(割増退職金が支給されるような場合でも、生涯年収、退職金や厚生年金の減収分総計は、カバーできないケースが多い)
②公的年金保険料を負担しなければならない(厚生年金は早期退職したときに、その後再就職しなければ、加入期間が早めに終わるだけですが、早期退職した場合でも、60歳までは第1号被保険者として保険料(月
1万6540円)を納付しなければなりません)
③健康保険料の負担が増える(これまで、会社が保険料を半分負担し、手厚い補助もあった健康保険が様変わりします。保険料は全額負担となり、国民健康保険に移る時期が早まります)
→早期退職した場合、定年(再雇用終了)まで会社に残った場合の生涯年収や将来の受け取る年金に関して絶対額を比較すると損になります。なお、このマイナスの総額を、老後資金とは別口で用意できるなら、早期退職に踏み切れると言われています。
→何よりも誤算は、転職活動が長期化し、再就職が決まらないことです。実際、退職後6ヵ月が過ぎてくると、時間の経過とともに、給料も前職の水準より2~3割減は当たり前となり、5割減という話も珍しくありません。さらに深刻なことは、会社生活をしていたときの生活ペースは崩れ、気力、体力とも落ちてしまうことです。あまりに多くの書類選考、面接に落ち続けると、自信を失ってしまいかねません。
⇒こうしたこともトータルに考えて、早期退職をよく考えてみることです。
⇒少なくとも、次の再就職口を決めずに会社を辞めることは、避けた方がいいでしょう。

これまで説明してきたことは、お金中心での考え方です。なお、<部署を預かる管理者である自分と会社との考え方の相違(特に社員の安全確保面)に悩み>については、自分自身に、もう一度問うてみて、どこまで耐えられるか、会社とどこまで妥協できるか、だと思います。

<結論としての提案>
<やはり定年まで残り10年と考えて我慢して居残るべきか、飛び出して次のチャンスにかけるか葛藤しています。>ということですが、

『次の再就職口を決めずに会社を辞めることは、避けた方が良いでしょう』、よって、会社にいながら、本格的に転職活動をすることを、おすすめします。転職活動を行う中で、今まで見えなかったものが見えてくるかもしれません。ご健闘をお祈り申し上げます。

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