退職後の生活について

男性40代 隊長さん 40代/男性 解決済み

独身で持ち家あり(ローンなし)、貯蓄は60歳定年退職後、健康を保てれば働かなくても30年生活できる程度はあります。
ただ、定年後30年健康に保つというのは絵空事で、介護が必要になったり、老人施設に入居する場面はどこかで訪れると思うので、どれほど貯蓄に余裕があれば良いのか、漠然とした不安が頭をよぎります。
お金がどれだけあっても足りない気がするのです。

そこで質問なのですが、独身者が60歳定年で退職した場合、どの程度の貯蓄額があれば、その後家計が破綻しないで済むかお教えください。
介護が必要になる時期によって変わってくると思うので、最悪60歳から介護が必要になった場合から他の時期(70歳・80歳・90歳)と比較して回答いただけるとありがたいです。

2 名の専門家が回答しています

植田 英三郎 ウエダ エイザブロウ
分野 老後のお金全般
80代前半    男性

大阪府 兵庫県 奈良県

2021/06/23

ご相談頂き有難うございます。

この先20年後の物価水準はよく分かりませんので、現在の状況でご説明すると、2人世帯の平均的な生活費は約27万円、単身世帯は約15万円になっています。 これは平均ですから単身世帯のギリギリでは12万円、余裕のある生活では20万円から25万円程度になります。物価が上昇した場合は、生活費は増えますが年金は増えないと考える必要があります。

老後生活のお金の基本は年金ですが、65歳で定年退職をした場合の現在の平均年金は14.5万円です。仕事をした年数や平均の収入額によって差はあり、厚生年金と基礎年金で20万円を超える人も相当あります。
65歳以降の必要な資金は、この年金額と生活費の水準によって相当変わってきます。

平均的な年金と生活費では、不足額は15万円ー14.5=0.5万円ですからほぼ年金だけで間に合います。生活費を20万円にすると、差額が5.5万円ですから、65歳から95歳までの30年間で約2000万円必要になります。
さらに月25万円の生活費にすると月10.5万円の不足ですから、30年では約3800万円必要になります。

年金が平均額以上になるとその分だけ、資金の不足が少なくて済むことなります。

介護費用は基本は介護保険になりますが、自己負担は年金額が多いと2割-3割負担になりますが、自宅での介護の場合、行動が少なくなり通常の生活費も減りますので、20万程度生活費の場合はその中に収まるのではないでしょうか。

介護施設への入所した場合は、負担の少ない公的な施設の特養から、有料老人ホームまで負担額には差があります。有料老人ホームの入所一時金はある程度のレベルの施設の場合は800万円から1000万円、月の負担は25万円~30万円を見ておけば良いのではないでしょうか。

65歳から95歳までの30年を想定しましたので、70歳-80歳の場合の必要資金は、月不足額×10年、20年分になります。

舘野 光広 タテノ ミツヒロ
分野 老後のお金全般
60代後半    男性

全国

2021/06/23

ご質問ありがとうございます。
FP事務所ブレイン・トータル・プランナーの舘野です。

介護保険を使う必要を考慮した場合には、65歳以上を対象とする①第1号被保険者と、64歳以下の②第2被保険者に分ける必要があります。特に②の場合に介護保険が使える条件が決められており、16の特定疾病を認られることが条件となっております。要介護認定されれば、居宅介護か施設入居に分けられますが、要介護状態によって、ケアマネジャーの作成した介護プランによって、介護に必要な費用と自己負担額が変わってきます。

自己負担額につきましては、所得によって変わってきますが、ご記載のように無職であれば、例え60歳であっても自己負担額は1割となっています。但し、介護度によって、給付限度額が決められておりますから、年齢とは一致しておらず、最も重い要介護5で給付限度額が約36万であり、最も軽い介護1で約5万円ですから、その差は31万円あり、1割である約3万円が比較できる金額であるとご認識下さい。従いまして、年齢時期による比較ではなく、あくまで、介護度による比較となりますから、上記のような比較値をお答えさせて頂きました。

更に、施設への入居であれば、民間施設と公共施設では、入居費並びに食事代等に大きく開きがありますから、民間であれば入居されるエリアによって、その費用は大きく変わりますし、グレードによってその金額は千差万別です。但し、公共施設である特別養護老人ホームは自己負担が5万円から15万円と所得によって、費用負担が分かれているのが特徴です。

このように見てみますと、60歳から民間施設に入居され、90歳まで入居された場合には、月間15万円として年間で180万円、30年間で5400万円が必要となりますが、65歳以降に老齢年金が受給可能となり、厚生年金の受給額が年間で180万円以上であれば、60歳から65歳までの年金未支給期間の900万円を最低でも準備しておかねばなりません。

これ以上の詳細な回答を求められるのであれば、個別にFPにご依頼頂ければ、レポートとして回答することも可能です。

専門家にお金の悩みを相談できます

・ 月300円(税別)

・ 毎月3回まで質問が可能

・ 最短5分で回答可能

・ 100名超の認定専門家が回答

・ 回答率99%

関連する質問

老後に向けてしておいた方が良いお得な情報が知りたいです

老後に向けて何か現役世代からしておいた方が良いことをプロのファイナンシャルプランナーの方からアドバイスをしてもらいたいです。投資はしていますので、できれば投資以外でお得な制度があって早く始めることで老後になった時にお得なものを優先的に教えてもらいたいです。世の中には知らなくて損をすることが結構ありますので、そうした情報を早く知っておきたいです。そして、少しでも早く始めて老後の生活を安定的なものにしたいです。そのためにぜひともファイナンシャルプランナーの方のお力添えを頂きたく思います。老後の生活に不安を感じていますので、まだ40代なのであと20年くらいはありますが1日たりとも無駄にしたくないため、お得な制度があれば早く始めたいです。

男性40代後半 MAX888さん 40代後半/男性 解決済み
松村 勝宜 1名が回答

自営業の両親の老後についての相談です

私の両親は30年近く夫婦で自営業を営んでおり、掛けている年金は国民年金のみで、厚生年金の支給がほとんどありません。ですので、一般的な企業務めの会社員より年金を貰える金額が少ない事が予想されます。また、退職金もありません。現在私の両親は、50代の後半で、少しずつ両親の老後の生活が心配になり始めました。そこで、自営業を夫婦で営んでいる場合の老後に必要な生活資金についての質問なのですが、今からでも間に合うiDeCoや生命保険会社の積立年金保険などの商品について、または、そのようなシステムで他におすすめする方法について、詳しく教えていただきたいです。また、自営業の夫婦の場合に老後に必要と思われる資金がいくらくらいなのかを教えていただきたいと思います。よろしくお願いいたします

女性30代後半 Ma1puさん 30代後半/女性 解決済み
吉野 裕一 1名が回答

自動車保険に関する相談

現在大学生をしております。自動車の購入を以前に考えたことがあり、これから購入する可能性もございます。自動車保険に関してわからないことがあるため質問させていただきます。自動車保険における任意保険は通学と通勤では同一のものですか。さらに自動車の車種、例えば軽自動車と高級車ではどのくらい保険金額の差が生まれるのですか。また、ガソリン車、ディーゼル車、電気自動車、ハイブリット自動車といった燃料の種類や年式によってどの程度保険金額というものが相違するのかについて伺いたいです。さらに年齢についてもやはり若者は保険金がとても高いものなのでしょうか。できるだけ保険金額の年額を安くする方法に関しましても伺いたいと考えます。よろしくお願いいたします。

男性20代後半 Shimo123さん 20代後半/男性 解決済み
佐藤 元宣 1名が回答

老後資金、どのくらい必要ですか?

将来の年金受給額を概算したところ、将来が不安になってしまいました。現在30代会社員で、生涯独身の覚悟を固め始めております。厚生年金には現在進行形で15年ほど加入していますが、老後は月々8万円ほどしか年金が貰えないと思います。現在も実家住まいで、このまま独身であればローン完済済みのこの持ち家に住むことになると思いますが、諸々の生活費を考えると、この受給額で暮らしていくのはあまりにも心もとないです。今、何から備えれば良いのかアドバイスをいただきたいです。事情があって現在貯蓄は無く、これから少しずつでも積み立てていきたいと思っていますが、まずは銀行口座に貯めていくか、今すぐ個人年金保険に加入するかどちらが良いか迷っています。すぐに下ろせる銀行口座に貯めていくと、お金を引き出すハードルが低いので自制できるか不安です。かといって個人年金は本当に受け取れるのかどうか半信半疑な面もあり、どの商品を選べばよいのか分かりません。今、私が一番すべきことは何でしょうか?

女性40代前半 Free-style-musicさん 40代前半/女性 解決済み
松山 智彦 1名が回答

自営業者の老後対策が知りたい

平均寿命が伸びたため、そろそろ老後の備えを考えないといけないなと感じております。現在は貯蓄性のある外貨建保険で運用はしています。ある程度まとまったお金を預金に預けていますが、自営業を始めたばかりなので運用などは一時的に休止しています。なぜならば、天候などの影響で収入に波があるからです。また、外仕事であるため仕事で使用するスマホなどが故障するトラブルもあり突然的な出費が発生することも。もう少し収入の安定性を求めたいため、在宅で効率的に稼げそうな副業を探している段階です。複数の収入源を持つ重要性をこの仕事を始めてから直に感じました。収入に波のある自営業者の老後に対する対策について、プロの視点からお伺いします。忙しい所、申し訳ございませんがご教示願います。

男性40代後半 ken197500さん 40代後半/男性 解決済み
吉野 裕一 1名が回答