相続で揉めないためには、顕在化しうるリスクを事前に察知し(あれば)対策する、に尽きます。
もちろんどんなリスクがあるかは人それぞれなのですが、トラブルのパターンはある程度類型化されています。このため熟練のFPなど総合的な知識と経験があれば防げることが多くあります。
そのためには、まず現在どのような状況なのかをシミュレーションすることです。現預金や証券会社の口座、保険契約など分かる部分を確認し、不動産は住所さえ分かればだいたいの価値は分かります。価値ある不動産の場合は固定資産税を払っているはずですので毎年通知も来ています。その他負債(ローンや借金など)、経営者の場合は持ち株や貸付などの確認が主なところです(このあたりは多くの相続本・国税庁のHP等で確認できます)。
実際に揉める原因になるのは、法定相続人(本来権利のある者)同士の感情のスレ違いなのですが、相続人以外(嫁:息子の配偶者)が絡んでくる場合などよく目にします。息子が嫁の尻に敷かれていて、自分の意思を通せない、、、という本来の法律外のところからの横やりがきっかけになることも少なくありません。。もちろんそうでない場合もありますから、ご自身の状況を把握するところから始められてはいかがでしょうか?
シミュレーションしてみたら相続税がかからないケースも多々あります。相続税が発生する場合はその納税資金が確保されているかを確認した上で分け方(遺産分割)に意識を向ける流れになるかと思います。その後、顕在化したリスクに対して、様々な施策を考えて計画的に実行していくことができれば、ほぼリスクは潰せるのではないでしょうか。決して「一括で」や「短期で」にこだわらず、できれば5~10年以上かけて対策することで確実度が高まります(前者だとあらぬ新たなリスクが生まれ、火種が増える場合も多いので要注意です)。
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