相続で揉めないためには、顕在化しうるリスクを事前に察知し(あれば)対策する、に尽きます。
もちろんどんなリスクがあるかは人それぞれなのですが、トラブルのパターンはある程度類型化されています。このため熟練のFPなど総合的な知識と経験があれば防げることが多くあります。
そのためには、まず現在どのような状況なのかをシミュレーションすることです。現預金や証券会社の口座、保険契約など分かる部分を確認し、不動産は住所さえ分かればだいたいの価値は分かります。価値ある不動産の場合は固定資産税を払っているはずですので毎年通知も来ています。その他負債(ローンや借金など)、経営者の場合は持ち株や貸付などの確認が主なところです(このあたりは多くの相続本・国税庁のHP等で確認できます)。
実際に揉める原因になるのは、法定相続人(本来権利のある者)同士の感情のスレ違いなのですが、相続人以外(嫁:息子の配偶者)が絡んでくる場合などよく目にします。息子が嫁の尻に敷かれていて、自分の意思を通せない、、、という本来の法律外のところからの横やりがきっかけになることも少なくありません。。もちろんそうでない場合もありますから、ご自身の状況を把握するところから始められてはいかがでしょうか?
シミュレーションしてみたら相続税がかからないケースも多々あります。相続税が発生する場合はその納税資金が確保されているかを確認した上で分け方(遺産分割)に意識を向ける流れになるかと思います。その後、顕在化したリスクに対して、様々な施策を考えて計画的に実行していくことができれば、ほぼリスクは潰せるのではないでしょうか。決して「一括で」や「短期で」にこだわらず、できれば5~10年以上かけて対策することで確実度が高まります(前者だとあらぬ新たなリスクが生まれ、火種が増える場合も多いので要注意です)。
1 名の専門家が回答しています
関連する質問
相続全般について知りたいです。
現在、自分は母親と父親と共に生活を送っています。幸いと言うべきか、母親も父親も病を患っているわけでもないため、医療費がが生活ではありません。しかしながら、数年前から父親の方が定期的に行っている人間ドックでの検査結果に少しばかり不安な点が見られたらしく、本人もそれを非常に気にしていました。現段階では何らかの病に繋がるような兆候もないため、そこまで不安視する必要はないと思っていますが、如何せん父親は喫煙者であり、いつ何が起きたとしてもおかしくない状態であるというのが不安の種になっています。もし、今父親の身に何かあったら、相続がどうなるのか自分には全くもって分かりません。母親によってほとんどを進めることかと思うけれど、多少なりとも自分も関与しなくていけないはずなので、その際に困らないように相続全般についてを詳しく知っておきたいです。基本的なことから、これを知っておけばトラブルに巻き込まれないといった知識を教えて頂けたら嬉しいです。
1名が回答
居ない人に対して
祖父母が亡くなった時に、私が面倒を見ていたのですが、急に認知症になってしまったことから持ち家や資産などの面倒も見ていました。しかしその際に、祖父母の話を聞くわけにもいかず、急に管理することになり、何ら手続きを進めることもなかったです。そして、認知症の世話や病院や施設や市役所にみてもらったり相談をお持ちかけました。ですが、トラブルにあいなかなか助けも受けられませんでした。祖父母は頑として暮らしている家から出ないといいそこで生活していたのですが、ゴタゴタもおさまらずにその後しばらくの間に亡くなってしまいなくなってしまいました。叔父が一緒に暮らしていたのですが、認知症の折に祖父と喧嘩をしたみたいで、連絡がつかなくなってしまいました。そのような場合、祖父の資産はどうしたらいいのでしょうか、またどのように管理すれば良いのでしょうか。叔父が見つかったら引き渡す分を用意しておかおかなければならないのでしょうか。
1名が回答
負の財産を相続しなくて済む方法はあるのか
30代夫婦で子どもは未就学児です。義理の両親は60代で、遠方に住んでいます。老後の悩みで質問したいことは、赤字の財産を相続しなくて済む方法はあるのかということです。夫の実家が貸す目的で所有しているビルがあるのですが、借り手がなくほぼ家賃収入もなく、税金やメンテナンス費で赤字の状態です。今そのメンテナンス費を補助している状況なのですが、万が一義理の両親が亡くなった場合、そのビルも相続しなければならないのでしょうか?また、相続しなくて済む方法はあるのでしょうか?立地も悪く経営を立て直すのもとても難しそうですし、売りに出しても買い手がつかないような雰囲気です。また、ビルは古く、メンテナンスにもとてもお金がかかるようです。子どもにもお金がかかりますし、負担する余裕はないのでとても不安です。
1名が回答
家族の遺産相続に必要なこととは
今回私が相談したいことは、両親からの遺産相続に関してです。というのも私の両親も今年で80歳になるのでその辺の話をそろそろしないといけないと考えています。以前に少し調べると死んでからの相続はかなりお金、税金をとられると伺いました。なんでただ配偶者に受けつぐだけなのに多額の税金がとられるか本当に不思議で仕方ないです。ですので少しでも国にとられることなく相続できるようにしたいので、事前にしないといけないことを相談したいと思います。普段ならファイナンシャルプランナーの方に相談できる機会はあまりないですし、自分からも相談にいくこともないのですごくいい機会になりました。ですので、是非アドバイスを頂戴できると幸いです。
1名が回答
実家の不動産の相続税対策
私は3人姉妹の末っ子です。実家は田舎で農業をしていたので、父が数年前に亡くなった際に母が30筆程度の畑と、実家の土地建物を相続しました。その際、母は多額の相続税を支払ったと言っていました。私の1番上の姉は、数年前に他界しており、2番の姉は県外に住んでいて管理が出来ないので、母が亡くなった時は、実家の県内に住んでいる私が、実家の土地建物と畑を相続する事になるだろうと考えています。しかし、私も家庭があり、頻繁に実家の掃除などに行く事は難しいですし、農業を出来る訳でもないので、畑の管理もどうしたらいいか分かりません。そして、そのまま相続すると母の様に多額の相続税を払わないといけないかと思うとそれも不安です。管理にも相続税にも不安があるので、相続放棄も考えましたが、相続放棄だと母の預貯金なども相続出来なくなる様なので、不動産の相続だけをしないなど、何か相続税を減らす対策はありますか。
1名が回答