FIREが実現可能な投資方法

Question

40代後半にはハードな働き方から卒業し、年収が大幅に下がってもいいので夫婦そろって自分たちがやりがいを感じることで働き、自分たちの趣味に時間を割きたいと思っています。FIREとよばれる暮らし方にとても興味を持っています。そのために30代の今できるだけ多くの額を投資に回し、資産運用をしていこうと考えています。ただ、今の暮らしも楽しみつつ将来に備えたいと思っております。今はコロナの影響もありできていませんが、年に1回は4夫婦で海外旅行に行きたいと考えています。その結果、なかなか40代後半でFIREが実現可能な額を投資に回すことができておりません。現在メインは海外株の積み立て投資信託での運用でして、それ以上のリスクをとって投資をしていくべきなのか悩んでおります。

小松 康之 · Answer

ご質問いただき、ありがとうございます。最近、FIREという言葉をよく聞くようになりました。確かに、魅力的なお話ではあります。ＦＩＲＥ解説本の多くは、基本的なコンセプトとして２つのキーワードを紹介します。つまり・「25年分の年収相当額」を資産形成する（年収400万円で暮らすなら１億円）・「４％ルール」つまり、年４％で運用すれば運用収益が年間生活費に相当し、資産は目減りせずリタイアできるというものです。しかし、日本ではこれらを実現するのは難しいと考えます。なぜなら、「25年分の年収相当額」は「リタイア後の生活費の25年分」と読み替えてもいいと思いますが、金額でみると１億円を超えると思います。今の日本でそんな金融資産を作るだけの収入を得ることも、高利回りかつリスクの低い金融商品を買うことも、ほぼ不可能だからです。さらにいえば、日本で年４％運用するのは、金融の勉強をしていない日本人には無理だと考えます。nymnさんの投資先は決して悪くないと思いますが、それは老後資金を作る点ではよくても、FIREを実現するには利回りが足りないです。FIREのための金融資産形成には、もっとリスクを取る必要があります。

お金の専門家

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