転勤中にマイホームを人に貸すのは可能?

もし転勤などでマイホームを売らざるを得なくなった場合、完全に人の手に渡ってしまうのではなく、自分たちが住めない間賃貸として貸出することはできるのでしょうか。また、そうした場合はどのような手続きが必要となるでしょうか。
もし転勤などでマイホームを売らざるを得なくなった場合、完全に人の手に渡ってしまうのではなく、自分たちが住めない間賃貸として貸出することはできるのでしょうか。また、そうした場合はどのような手続きが必要となるでしょうか。
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こんにちは。ご質問をお寄せいただき、ありがとうございます。
まず、ご質問にもあるように「転勤中の間だけ人にマイホームを貸す」こと自体は、理論上は可能です。
ただし、いくつか注意していただきたい点があります。
1)住宅ローンを借りた金融機関に確認が必要
本来、住宅ローンは「自分たちで住む家を買うためのローン」であるため、人に家を貸す場合は利用できない決まりになっています。
そのため、住宅ローンが残っている状態でマイホームを貸すことになると、理論上は利用規約違反として、住宅ローンの残高を一括返済しなくてはいけません。
しかし、実際は
・転勤
・病気療養
・親の介護が必要になった
・家族の人数が増えて住むことが困難になった
など、合理的な理由があると認められれば、マイホームを貸すことが認められるケースも多いです。
これに関しては、ご自身で住宅ローンを借りた金融機関に問い合わせていただくのをおすすめします。
2)住宅ローン控除は使えない
マイホームを購入してから年月が浅く、まだ住宅ローンを控除を受けていらっしゃる場合は、注意が必要です。
住宅ローン控除が利用できる条件が「住宅を取得後6ヶ月以内に入居し、入居後も引き続き住んでいること」であるため、人に貸してしまったら、当然この制度は利用できなくなります。
しかし、転勤が終わり、マイホームにまた住み始めた際に、住宅ローン控除を受けられる期間が残っていれば、制度を再利用することは可能です。
3)定期借家契約を利用する
転勤が終わってからまたマイホームで暮らしたいのであれば、定期借家契約を利用するのが前提になります。
通常、マンションやアパートなど家を借りる際は、普通借家契約を結ぶのが一般的です。
ただし、普通借家契約の場合
・貸主(オーナー)から賃貸借契約を容易に終了できない(借地借家法第28条)
・借主(入居者)に不利な特約は無効になる(同法第30条)
など「借りる人」の保護に重点が置かれているため「転勤から戻ってきてもマイホームに住めない」という事態が起こりえます。
これを防ぐためには「2年間限定で人に貸す」など、期間に条件を付けた契約=定期借家契約を結ばないといけないのです。
ただし「期間限定で貸します」という条件付きの契約になるため、相場よリ家賃を安くしないと借り手がつかない、というリスクがあることも覚えておきましょう。
転勤が1年程度で終わる、ということであれば、あえて貸さない、というのも選択肢の1つです。
4)マイホームを壊されたり、トラブルになるおそれがある
家は住んでいれば、どうしても傷みます。
そして、明らかに借りている人が故意=わざとやったのではない限り、その修理費用は持ち主が負担しないといけません。
また、借りている人が
ゴミの出し方のルールを守らない
夜中に騒いだりする
家賃滞納をした
など、問題を起こした場合は、自分自身で対応しないといけない場合もあることに注意しましょう。
実際のところ、転勤中だけマイホームを人に貸してうまくいくかどうかは、不動産会社と管理会社選びにかかっています。
・よい借り手を探す能力があるか
・きめ細かい管理をしてくれるか
・トラブルが起こった際に的確に対応してくれるか
をしっかり見極めましょう。
現在、東京都心に私の両親と完全二世帯住宅に住んでいます。昨年、高齢の父が慢性白血病を患い、それをきっかけに通院する病院の近くに引っ越した方がいいのかと考えるようになったようです。そのためには今の家を売却したいと言われました。私としては、現在の家が東京都の駅近の便利な立地で気に入っていたのですが、親の事情も理解できるので、その場合、私たち家族は新たな家探しをしなけらばならず、年齢的にも(主人は50代前半です)ローンを組むのが厳しくなってくるけれど、賃貸住まいもいかがなものかと悩んでおります。私たち夫婦には、都外に古いマンションですが不動産を所有しており、もともとそちらを売却する話が進んでおり、そちらを売却すると1000万ほど。また貯蓄は1000万ほどです。主人の年収は1000万ほどです。賃貸住まいが良いのか、新たに家を購入するのが良いのか、アドバイスをいただけると幸いです。
現在30歳、これから結婚を控えている者です。私は1人っ子で、実家は一軒家です。相手は三人兄弟の長男です。持ち家は気楽でいいなと思う反面、家を建てることで、ご近所トラブルなどあってもそこに住み続けないといけない、逃げられないというのが不安になります。理想はライフステージに合わせて住まいの変更ができることです。自分の子どもがいなくなって夫婦だけになったら、私の実家を将来的に引き継いで暮らすのもいいかなとも思うのですが、それまで賃貸を払い続けるのも大変かなぁと思ったり、悩んでいます。一軒家の賃貸に暮らせたらいいのかも、とか。どんなライフスタイルを送りたいかで変わってくると思うのですが、色んなパターンをまずは試算してみたいです。
現在、転勤族のためマイホーム購入を検討をしていませんが、将来的に購入したいと思っています。ローンを組む適正なタイミングなどあるのでしょうか。退職時までお金をためて退職金含めて購入する。または賃貸物件で暮らしていくなどアドバイス頂けると幸いです。今は不安が大きくなるばかりです。
40代会社員です。長年の不妊治療を経て、今年念願の子供が生まれました。しかしコロナの影響もあり、給料は上がらず手取りで26万円ほどです。長年不妊治療をしてきたこともあって、貯金は一切ない状態です。しかし贅沢をしなければ普通に暮らしていけますし、賃貸ですが住まいも気にいっています。でも子供が大きくなるとこのままの賃貸では狭くなり暮らしていくのには無理が生じます。部屋数を増やした賃貸に引っ越すことを考えると家賃も高くなるので、それなら老後にも備えていっそマイホームを持った方が良いのかどうか悩んでいます。まず40代を過ぎて頭金も担保もなしでローンを組むことができるのかもわからないですし、そもそもマイホームを買った方が得なのかどうかもどうやって比べれば良いかわかりません。でも老後に退職したあと持ち家でなければ家賃を支払っていけるかどうかも不安ですし、まだ働いている内に買うことを検討した方が良いか悩んでいます。
賃貸の場合と比べて、住宅を買うと資産として残るのがメリットと言われています。ただ、住宅ローンを払っている段階ではどちらかと言えば負債のイメージで、住宅ローンを払い終わった時点でようやく資産と言えるのではないか?と、個人的には考えています。したがって、住宅ローンを返済した時点で、住宅に存在している資産価値こそが、マイホームの資産価値だと思っていますけど、一般的に住宅ローンを完済した時点で、住宅の資産価値は購入金額の何割くらい残るものなのでしょうか?支払いをする年数によっても変わるとは思うのですが、一般的な返済にかかる年数などで教えてほしいと思います。マイホームの資産価値というのが一体どれほどのものなのか?気になっているので。