老後は、どのくらい貯蓄しておけばいいですか。

女性60代 hiro1019さん 60代/女性 解決済み

今会社に勤めており、今後も、継続雇用しようと思っております。夫婦の収入は合わせて1300万円ほどありますが、手取りになるとかなり減りますよね。私が、59歳、主人は、54歳です。主人は、今年いっぱいで、退職するようです。私は、今後も、継続雇用して働くつもりです。貯蓄は3000万程あり、退職金も、少しは入ります。年金保険にも入っていて、65歳から月30万程、10年間入ってきます。生命保険も、随時変更していますが、今の所夫婦で、5万円ほどかかっています。家は、持ち家で、返済は、終わっています。主人は、お酒も、タバコも嗜みませんし、食費や、交際費も普通です。子供もなく、義母と同居の三人暮らしをしています。こんな感じの生活状況なのですが、あと、どれだけ老後にお金が必要か知りたいです。

1 名の専門家が回答しています

水上 克朗 ミズカミ カツロウ
分野 老後のお金全般
60代後半    男性

東京都

2021/03/09

①まず、一般論からお話をさせていただきます。

夫婦2人の老後に必要な資金は、数字上からだけ見ると、最低必要生活費で月22万円、ゆとりある生活をしたければ月36万円と言われています(生命保険文化センター調査)。
老後の収入である、公的年金受給額の月平均は、約20万円(夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯、総務省家計調査)なので、最低必要な生活費を確保するには、月2万円の赤字になってしまいます。
・最低必要生活費で暮らす場合
20万円/月(公的年金受給額平均)-22万円/月(最低必要生活費)×24年(平均余命)=約600万円不足

・ゆとりある老後の場合
20万円/月(公的年金受給額平均)-36万円/月(50代の生活レベル)×24年=約4600万円不足
*夫はサラリーマンで65歳で退職、妻は専業主婦。平均余命24年で試算。
となります。
なお、老後は悠々自適、海外旅行に行ったり、車を買い替えたり、リフォームしたり・・・そんなゆとりを持ちたければ、さらに準備すべき老後資金は増えるでしょう。欲をだせば、きりがなくなるでしょう。

上記は、あくまでも平均値で、夫婦2人の場合です。お義母様との3人で同居ということですので、お義母様の生活費を上記金額に加えていただけばと思っております。

②公的年金の受給額ですが、

上記一般論の公的年金受給額平均20万/月には、夫会:社員、妻:専業主婦の方も含まれておりますので、お2人で働かれていたとしますと、公的年金額は、さらに増えるものと思われます。
共働きの場合は、月16万(男性の公的年金受給額)と、10万(女性の公的年金受給額)の合計で、26万円
となっています。これもあくまで、平均値です。たぶん、年収から推測しますと、もっともらえると思います。

正確には、自分の年金額は、毎年、誕生日に、日本年金機構から通常ハガキで送られてくる「ねんきん定期便」で確認いただければと思います。ハガキ裏面の「3.老齢年金の種類と見込額(年額)」に記載されています。なお、ねんきん定期便を見るときの注意点は、50歳以上の人には、60歳まで同じ働き方、給与水準のまま働き続けると仮定して計算した見込額が書かれています。

また、日本年金機構のホームページ(ねんきんネット)に登録すると、受け取れる年金の見込額を試算したり、年金加入履歴を確認できます。

③「貯蓄は3000万程あり、退職金も、少しは入ります。年金保険にも入っていて、65歳から月30万程、10年間入ってきます。」ということですが、

現時点で、ご主人様の今年いっぱいの給料と奥様の今後継続雇用までの給料は除き、

貯蓄3000万円+退職金+年金保険3600万(65歳から月30万円×12ヵ月×10年)
=6600万円+退職金(*税金、社保は考慮されていません)
は、すでに老後資金として確保されていることになります。

④追加費用として、今後は、お母様、ご主人様、奥様の医療と介護費用が必要になる可能性があります。
1人当たりの介護・医療費用の目安は700万円となります。あくまで目安です。

介護経験者を対象に調査したデータによりますと、1人当たりの介護費用は約500万円です。
その内訳は、
月7.8万円(公的介護保険を利用した自己負担額)
×
約4年7ヵ月(平均介護期間)

69万円(一時的な費用、バリアフリーに対応した住宅改修、介護ベットの購入など)
=合計約494万円です。

ただし、介護期間4年7ヵ月はあくまで目安です。この調査では、介護期間が、1年未満13.8%、10年以上14.5%とバラツキがあります。いつまで続くかわからないのが介護ですが、少なくとも平均とされる500万円ぐらいは準備をしておくべきだと思います。

介護に次いで高齢者になってからかかる大きなお金が医療費です。厚労省が発表したデータによりますと、65~89歳までの医療費の自己負担額の平均は、合計で約187万円となっています。
前述の介護費用平均500万円にこの約200万円を合計すれば700万円です。

(参考)
老人ホーム別の費用の目安(1人当たり)は、どのくらいか。

・特別養護老人ホーム
介護レベル 中度~重度
入居一時金 0円(なし)
月額費用目安 約9万~13万円程度
*特養の数は少なく、入居待ちの期間が長い(数百人待ちなど、必要度合いの高い人が優先)のが実情です。また、入所には原則として要介護3以上(=立ち上がることや歩くことなど、身の回りのこがほとんどできない状態)の人しか入れません。

・介護付き有料老人ホーム
介護レベル 自立~重度
入居一時金 0円~数千万円
月額費用目安 約16万~29万円程度

・サービス付き高齢者向け住宅
介護レベル 自立~中程度
入居一時金 敷金程度
月額費用 約12万~20万円程度

・介護付き有料老人ホーム入居にした場合、かかる費用はどのくらいでしょうか(あくまでも平均値で一例)

平均345万円(入居一時金)

1221万円(平均月額22万4000円×54.5ヵ月(介護期間平均年数))
+α
追加費用((病院へ通う送迎費用、おむつなどの介護用品など→医療、雑費別)

約1566万円+αが必要となります。

⑤「あと、どれだけ老後にお金が必要か知りたいです」ということですが、

(1)①と②を参照願います。
ゆとりある老後の場合ですと、お二人の年金合計額を仮に26万円として、
26万円/月(公的年金受給額平均)-36万円/月(50代の生活レベル)×24年=約2880万円不足
これに、お母様の分を加えていただければと思います。また、平均余命24年以上生きますと不足額は増えます。

(2)③を参照願います。
現時点で、ご主人様の今年いっぱいの給料と奥様の今後継続雇用までの給料は除き、
貯蓄3000万円+退職金+年金保険3600万(65歳から月30万円×12ヵ月×10年)
=6600万円+退職金(*税金、社保は考慮されていません)
は、すでに老後資金として確保されていることになります。

(3)④を参照願います。
今後は、お母様、ご主人様、奥様の医療と介護費用が必要になる可能性があります。1人当たりの介護・医療費用の目安は700万円となります。
仮に、3人分、準備するとなりますと、1人700万円×3人=2100万円となります。

(4)平均的な数値上では、このまま生活されていきますと、老後にお金を貯めなくても大丈夫と思われますが、あくまでも目安、推測と考えていただければと思います。

(1)▲2880万円
(2)+6600万円+退職金
(3)▲2100万円
=+1620万円
(但し、お母様の生活費、ご主人様の今年いっぱいの給料と奥様の今後継続雇用までの給料とご主人様65歳までの生活費、(2)に関する、税金・社保は考慮に入れておりません)

専門家にお金の悩みを相談できます

・ 月300円(税別)

・ 毎月3回まで質問が可能

・ 最短5分で回答可能

・ 100名超の認定専門家が回答

・ 回答率99%

関連する質問

老後にも必ず必要となる固定費

年金ネットなどのおかげで老後の年金がいくらもらえるかは大体計算できます。また、食費・住居費などもなんとなく想定できます。今までは年金で十分やっていけると思っていたのですが、それで足りるのかどうかを考えるにあたって、固定費として必要となるものについて教えて欲しいです。例えば税金関係では、固定遺産税はわかっていますが、年金収入でも所得税はかかるのでしょうか。また、住民税も必要だと聞いたことがありますが、いくらくらい必要なものなのでしょう。さらに健康保険料や介護保険料なども支払うと思うのですが、いくらくらいなのでしょう。その他にも、必要な固定費はなにかありますでしょうか。また、そのあたりの計算は難しいのでしょうか。教えてください。

男性50代後半 marukhさん 50代後半/男性 解決済み
秋丸 アルハ 1名が回答

なるべく早く早期リタイアをしたい。今の貯金と資産運用は適切かどうか。

現在0歳の子供がおり、育児休業を取得しております。私の年収は約700万、(旦那1000万)金融資産は貯金2000万、積立投信400万、ideco200万、株式300万程度です。これから貯金を切り崩しながら投資信託の割合を増やそうと思っています。子供には十分な教育を受けさせてあげたいと思っていますがどれくらいかかるものなのか分かっておらず非常に不安に感じています。旦那は起業も検討しており、これから旦那の収入も不安感があります。この企業が旨くいかなかった場合、私はフルタイムで勤務できるのももう少し先なので大変不安を感じています。また、かなりハードに働いてきたので40歳以降は仕事よりも家庭に重きを置きたいとも考えております。将来的には、どれくらいのお金がかかるものなのかを知りたいと思っています。

女性30代後半 erintonさん 30代後半/女性 解決済み
古戸 賢一 1名が回答

退職したことで年金も減り老後資金が不安

私自身が数年前に会社員を体調不良のため、退職してしまい、老後あてにしていた年金が少なくなってしまいました。次の仕事を探して働こうと思っていたのですが、なかなか体調が安定しなく、まだ仕事についていません。今は、老後の生活資金のことが心配で、現在、どのように貯金をしていったらよいか、また家計の無駄遣いも多いような気がして、現在の家計全般も見直したいと思っています。どの点を見直していけばよいか、アドバイスをいただけたら嬉しいです。

女性50代後半 TARAOchanさん 50代後半/女性 解決済み
古戸 賢一 舘野 光広 2名が回答

海外にて老後の年金で生活するのに、最適な場所

国際結婚をした時の年金の受け取り方や海外移住での老後のお金の考え方、現在バングラディッシュ人とお付き合いをしていますが、マレーシアやアジアへ移住したいと思っております。お互い外国人の場合の移住の方法や、VIsaなども考慮し、どれくらいの生活力があれば海外にて長く暮らしていけるのかを知りたいです。海外の銀行のほうが格段に利率が違ってくるかと思いますが、これから拠点を海外へ移して生活をするのにどれくらいの預貯金の余裕があればいいかなどのことを聞きたいです。また、保証がない海外の場合にどのような資産を形成できたら裕福に老後を考えられるか。海外事情は少しわかりますが、どのような貯蓄が一番のぞましいか

女性40代後半 yunoneさん 40代後半/女性 解決済み
舘野 光広 1名が回答

老後までの貯金

老後に必要な資金はいくらですか。年金生活になり一体いくらくらい現金や口座にお金があれば不自由のない暮らしが可能でしょうか。私が今働いて貯めておくべき金額はあるのでしょうか。私たちにまず年金はしはらわれるのでしょうか。貯金は今全くありません。60歳までに貯めておくべき金額を知りたいです。また逆に老後にかかってくる金額やかかるお金の動きは今と比べてあるのでしょうか。老後に1番お金がかかる部分はなんでしょうか。夫婦で合計金額が知りたいし子供のために老後までに貯めておくべき金額も気になります。学資保険もしていないため貯金は現在子供にもありません。老後のために貯金を皆さんされているのでしょうか。気になります。

女性30代前半 Barabanbanさん 30代前半/女性 解決済み
山本 昌義 1名が回答