カーシェアの信じられないトラブル5選。神経質な人にカーシェアが向かない理由は?

近年、シェアリングサービスが一般に普及しつつあります。シェアリングサービスとは「スペースやモノ、人材・スキルなどの資産を複数の人たちで共有したり、貸し借りしたりするサービス」のことです。

このうち、車を使ったシェアリングサービスが「カーシェア」であると考えましょう。事前に会員登録手続きを済ませておけば、簡単な手続きで短時間から車が借りられるとあって、人気のあるサービスです。

しかし、同じ「車が借りられるサービス」であるレンタカーとは違い、常に店員がチェックしているわけではない以上、レンタカーでは想定しにくいトラブルも頻発しています。今回は、カーシェアを利用するにあたって起きる代表的なトラブルを5つ紹介しましょう。

【トラブル1】明らかに車体に問題がある

後部座席のドアパッキンの外れた車を借りる羽目に

これは、筆者の知人が実際に体験した話です。不動産関係の仕事をしている関係で、地方かつ最寄り駅から離れている場所にも行かなくてはいけないため、普段からレンタカーやカーシェアはよく使っているとのことでした。

ある日、地方に出張に行き、事前に予約していたカーシェアのステーション(契約車両の停車場所)に向かい、借りた車に乗ろうとしてドアを開けたところ、とんでもないことが起きました。

後部座席のドアのパッキンがはがれ落ち、もう一度ドアを閉めようとしても不完全な閉まり方しかしなくなってしまったのです。

【対策】まずはコールセンターに連絡し代わりの車両を用意してもらう

その知人は、当然「こんな車には乗れない!」とばかりに、コールセンターに連絡して事情を話し、近隣にあった別のステーションの車を借りられるよう手配をしてもらったとのことです。

車体に小さな傷がついていたなど、乗る分には問題がないトラブルなら、そのままにしても構いませんが、整備不良とみなされるほどのトラブルが起きているなら、やはりコールセンターに連絡し、対応を仰ぐべきでよう。

【トラブル2】車がとにかくタバコ臭い

カーシェアの場合「車内禁煙」が基本

レンタカー、カーシェアなど「車を貸す」サービスを運営している会社のほとんどが「貸与した車両内での喫煙は禁止」という規約を設けています。

会社によっては、本来禁煙車として貸している車の中でタバコを吸っていたのが発覚した場合、清掃が完了するまでは車を貸せないという意味で「NOC(営業補償料・休業補償料)」を罰金として請求することすらあるくらいです。

このような背景もあるため、カーシェアで車を借りた場合も、後に借りる人のことや、自分の懐のことも考えると、タバコを吸わないほうが身のためでしょう。

【対策】その時の状況を写真に撮り話し合いを

「乗った瞬間からタバコ臭い」というように、自分の前に借りた人がタバコを吸っていた可能性が高い場合は、もしかしたらタバコの灰や吸い殻がどこかに落ちているかもしれません。

その時の状況を写真に撮った上で、コールセンターに連絡しましょう。

「普段から吸っているから、多少はタバコ臭くても平気」という人であれば、そのまま乗って行ってもかまいませんが、苦手な人は車両自体を変えてもらう方が賢明です。

【トラブル3】ゴミや汚物がそのままになっている

店舗スタッフによる掃除やメンテナンスは数日に一度

カーシェアの場合、レンタカーとは違い、返却されるたびに店舗のスタッフが掃除やメンテナンスを行うわけではありません。もちろん「1週間に一度」など、定期的にスタッフが巡回し、清掃が行き届いていなかったり、車体自体に問題があったりする車がないかはチェックしています。

しかし、チェックのタイミング次第では「車の中にゴミや汚物が置き去りにされている」という「はずれ」の車を引いてしまうことだってあるのです。

【対策】写真を撮った上でコールセンターに連絡を

これに関しても、写真を撮った上でコールセンターに連絡し、対応を仰ぐしかありません。

同じ、もしくは近隣のステーションから別の車が借りられそうな場合は、別の車両を手配してもらいましょう。

自分が下りる前は掃除しよう

なお、カーシェアで借りられる車には、消臭材、ウェットシート、カーペット、ほうき、除菌スプレーなどの掃除に必要な道具が「お掃除セット」などの名称で設置されています。

自分が下りる前は、それらを使って掃除をしましょう。その上で、車内で出たごみは自宅に持ち帰るようにしてください。

【トラブル4】ルームライトの消し忘れ、窓の閉め忘れが起きる

スタッフのチェックがないため気を抜いてしまいがち

車に乗る人なら知っているはずですが、車内のライト(ルームライト)を消し忘れたまま車を降りてしまうと、バッテリーが上がってしまいます。

また、夏の暑い時期に車の窓を開けたまま走っていた人が、うっかりそのままにして車を降りてしまうことだって有りうるでしょう。仮にそのままの状態で天気が悪化し、大雨が降ってきた場合、車内はびしょぬれになってしまいます。

いずれも「ちょっと気を抜いただけ」で起きうることですが、状況次第では深刻なトラブルに発展するので気を付けてください。

レンタカーであれば、返却時にスタッフがチェックをしてくれるので特に気にする必要はありませんが、カーシェアの場合はそれがないので要注意です。

【対策】ICカードでドアを開けてすぐに対応を

なお、返却手続きをした後、ルームライトの消し忘れに気づいた場合の対応については、カーシェアの運営会社ごとに決まりがあります。例えば、カーシェア大手の「タイムズ」の場合は「返却後、ルームライトの消し忘れに気づいた場合は、一度だけICカードを使ってドアを開閉し、ルームライトを消すことができる」という扱いです。

参照:返却後、ルームライトの消し忘れに気づきました。 | カーシェアリングのタイムズカー(旧:タイムズカーシェア)

いずれにしても「自分じゃどうしようもない」と思った時点で、コールセンターに連絡し、対応を仰ぐのをおすすめします。

【トラブル5】返却手続きが完了せず高額請求

「停車させてカギをかける」だけじゃダメ

一般的なレンタカーの場合、借りた店舗(乗り捨ての場合は最終目的地に近い店舗)に行き、店員の指示に従って返却手続きをすれば特に問題はありません。

しかし、カーシェアの場合、ステーションに車を停車させて、車のカギをかけるだけでは返却をしたことにならないので注意しましょう。

【対策】事前に返却手続きの流れを確認しておく

例えば、カーシェア大手の「タイムズ」の場合

  1. 最初に車を借りたステーションと同じステーション・同じスペースに車を停車させ、鍵で施錠する
  2. 施錠が終わったら、所定の場所に鍵を返却する
  3. 最後に会員カード(ICカード)をかざし、ドアを施錠させる

という手続きを踏まないと、正式に返却したことになりません。正式な返却手続きを踏まなかったことで、形式上は「ずっと借りっぱなし」の状態になってしまうため、気が付いたら数十万円を超える請求額になってしまうことだって有りうるのです。

これを防ぐためには、事前に返却手続きの流れを確認し、その通りに手続きを進めることを心がけましょう。

【結論】神経質な人にはカーシェアは向かない

スタッフが常に見ていない以上抜け・漏れは生じうる

そろそろまとめに入ります。レンタカーとカーシェアは「車を借りる」という点では共通項がありますが、細かいところはかなり違うのが実情です。

レンタカーとカーシェアの違い。メリット・デメリットを知った上で使い分けを

レンタカーは店舗スタッフを通じて車を借りるので、基本的に有人対応と言えますが、カーシェアにはそのような仕組みはありません。スタッフが常に見ていない以上、抜け・漏れは生じうるのです。

結局のところ「前に使っていた人のモラルが不十分だった」「自分がカーシェアの利用法を熟知していなかった」ことが原因で深刻なトラブルはいつでも起こり得ます。「自分は神経質」という自覚がある人なら、カーシェアではなく、レンタカーで車を借りたほうが、快適に過ごせるでしょう。
FP 荒井 美亜

FP 荒井 美亜あらい みあ

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大学院まで行って公認会計士を目指していたものの、紆余曲折を経て今は「日本一、お金のことを楽しくわかりやすく説明できるライター兼ファイナンシャルプランナー」目指して活動中です。日本FP協会のイベントのお手伝いもしています。保有資格)日本FP協会認定AFP、FP技能検定2級、税理士会計科目合格、日商簿記検定1級、全経簿記能力検定上級、貸金業務取扱主任者試験合格

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