かなり前のことですが、筆者は試験監督のバイトを定期的にしていたことがあります。やはり人気のバイトのようで「普段は専業主婦をしている」という人や、「本業があるけど副業としてやっている」という人に沢山出くわしました。
今はまったくやっていませんが、改めて振り返ったところ「私は好きだったけど、向き・不向きが分かれるよね」というのが正直な感想です。そこで今回は
- 試験監督バイトとはそもそも何か
- 向いているのはどんな人か
の2点について解説します。
目次
試験監督バイトとは
国家試験や各種検定試験の監督をする
試験監督バイトとは、その名前の通り「国家試験や各種検定試験の監督(試験運営員)をするアルバイト」のことです。
試験の種類や担当する教室の規模によっても異なりますが、1つの教室を「主任運営員1 ~ 2名 + 補助運営員 2 ~ 3名」程度で担当することが多くなっています。
また、具体的な仕事ですが
- 問題用紙・回答用紙の数量チェック
- 試験会場の設営(掲示物の設置など)
- 最寄り駅から試験会場への道案内
- 受験者への試験開始前のアナウンス
- 受験者への問題用紙・回答用紙の配布
- 試験時間中の見回り、受験生からの質問への対応
- 終了後の回答用紙の回収
- 試験終了後の跡片付け
などが主な仕事です。
中学受験・高校受験の模擬試験の監督をすることも
また、案件として出回ることは少ないですが、大手進学塾が主催する中学受験・高校受験の模擬試験の監督をすることもあります。この場合、普段、進学塾に講師・職員として勤務している人が主任監督員となり、アルバイトは補助監督員として働くことが一般的です。
日給は1万円程度
地域や試験の種類、当日の稼働時間によっても異なりますが、試験監督バイトの日給は1万円程度が相場になっています。
案件の探し方
方法1.アルバイト・パート情報サイトで探す
次に、試験監督アルバイトの案件の探し方について解説しましょう。やはり王道なのは、アルバイト・パート情報サイトで探すことです。
条件に「試験監督」と入力した上で検索すれば、現在募集を行っている案件の一覧が表示されるので、内容をよく読み、応募しましょう。
方法2.専門の派遣会社に登録する
定期的に試験監督アルバイトをする予定があるなら、専門の派遣会社に登録するのも1つの手段です。大手予備校・河合塾のグループ会社である株式会社全国試験運営センターでは、定期的に登録会を開催しています。
運営母体が予備校ではあるものの、TOEICなどの語学関連試験やFP技能士検定などの国家資格など、様々な試験監督の案件を紹介してくれます。
方法3.学校経由で紹介してもらう
これは、現在大学生の人にしか通用しない方法ですが、一応触れておきます。多くの大学では、試験運営会社からの委託を受けて、学内で行われる各種試験の試験監督アルバイトの募集を行っています。
また、入試シーズンになると、当日の補助監督員として在校生にスタッフとして入ってもらうという仕組みを採用している学校も多いです(筆者も学生時代にやったことがあります)。
これを書いている現在は、まだまだコロナ禍の真っただ中であるため、どのように募集を行うかは、個々の大学の裁量によるところが大きいでしょう。
しかし、募集を行う際は学生専用のWebページなどで掲示が行われるはずなので、興味がある人はこまめにチェックするようにしてください。
試験監督バイトに向いている人
朝に強い人
次に、試験監督アルバイトに向いている人の条件について解説しましょう。まず、最も大事な条件は「朝に強い人」です。
どんな試験を担当するかによっても多少の差はありますが、試験監督アルバイトは「当日受験生が来る前から準備を始め、受験生が帰った後も片づけをしなくてはいけない」仕事です。そのため、集合時間は朝7時台から8時台が基本になります。
普段から早起きをしていて「その程度の時間なら大したことないよね」と思える人なら何ら問題はありません。しかし「休日はやっぱり寝ていたい」と思う人にとっては、かなりハードルの高いアルバイトになるので気を付けてください。
身だしなみがちゃんとしている人
意外に気を付けなくてはいけないのが「試験監督アルバイト当日の身だしなみ」です。男性・女性ともに「スーツ + 白いシャツ(ブラウス)」が基本と考えましょう。
筆者は昔「スーツのジャケット + 別のスカート」という組み合わせで現場に入っただけでも注意を受けました。ただし、この辺りは運営を受託されている会社によっても異なるので、事前に確認しましょう。
ネイルは落としていった方が無難
また、筆者は普段はネイルアートをしない(結婚式に出席するなどイベントがある場合はする)のでわかりませんが、試験監督アルバイトをする際も、ネイルアートは落としていった方が無難かもしれません。
問題用紙の束を持ったり、書類を数えたりなどの事務作業もちょこちょこ発生するので、いつの間にか爪が欠けていたなんてことは十分に考えられます。
あまりに派手な染髪はNG
おしゃれや身だしなみの一環で髪を染めている人はたくさんいるはずですが、これについても注意が必要です。筆者のように、ダークブラウンなど「ぱっと見た限りではほぼ黒髪」程度であれば注意されることはありませんが、あまりに明るいと「さすがにそれはちょっと」と言われてしまいます。
金髪などもってのほかです。試験監督アルバイトをする予定がある人は、当日までには「ぱっと見た限りではほぼ黒髪」に戻す前提でいた方が良いでしょう。間に合いそうにない場合は、ドラッグストアなどで売っている「黒染めスプレー」を使って、遠目から見た限りだけでも「ぱっと見た限りではほぼ黒髪」にしておくのをおすすめします。
マニュアルを事前に読み、それに沿った行動ができる人
実際にやってみるとわかるはずですが、試験当日はとにかく時間に追われて行動することになります。本来の開始時刻から1分でも遅れるとクレームが入る恐れがある上に、「会場の最寄り駅の路線で事故が起きた」などのイレギュラー事象が起きたら、相応の対応をしなくてはいけないためです。
しかし、これらの「難しい対応」は、会場に入っている責任者(運営会社の社員)が指示をしてくれるので、基本的にそれに従って動けば特段問題ありません。
それよりも、事前に渡されるマニュアルを熟読し、それにそった基本的な対応を行うことをまずは最優先に考えましょう。
周囲に声掛けができる人
試験監督アルバイトの仕事は「試験中の受験性を見守ること」以外にも、細々とした業務が沢山発生します。自分にも手伝えそうなことがあれば「何かお手伝いすることありますか?」と積極的に声掛けをしましょう。
結果として、業務が滞りなく、しかも定時より前に終われば、休憩時間も長めにとれて、周囲からも喜ばれます。
車が運転できる、してくれる家族がいる
試験監督アルバイトの欠点として「割り振られる会場がとにかく駅から遠い可能性が高いこと」が挙げられます。
沢山の受験生を集めて試験を行う以上、ある程度の広さがある会場を選ばないといけません。そのため、大学や高校、専門学校などの「学校」が基本的に会場として選ばれることが多いです。
しかし、これらの会場が「最寄り駅から徒歩20分」「〇〇駅から■■行きバスに乗り▲▲大学前で下車3分」など、車がないと到底集合時間までに着けない可能性がある場所に位置することも往々にしてあり得ます。
車での会場入りが許可されている会場であれば、車を運転して向かった方がよいかもしれません。また、許可されていない場合でも、会場の近くまで車で送ってくれる家族がいるに越したことはないでしょう。
コメント