筆者の周囲には、現在進行形・過去形を問わず、ホステスや居酒屋など、いわゆる「夜のお仕事」をしていた人が数名います。最近では「夜職」ということもあるそうなので、今回はこの呼称を使いましょう。
そして、これらの夜職の人は、2020年初頭から大変な状況に追い込まれてきました。詳しくは後述しますが、新型コロナウイルス感染症の影響で、仕事が激減したためです。
そこで今回の記事では「新型コロナウイルス感染症がいわゆる夜職の人に及ぼした影響」に触れた上で、支援の一環として行われている転職サポートサービス「ヒルコレTECH」を紹介しましょう。
目次
夜職にとってコロナが厳しすぎた件
この記事を読んでいる人のほとんどは知っているはずですが、2020年初頭から日本を含めた世界中で大流行した新型コロナウイルス感染症は、経済にも大きな影響を及ぼしました。それは、夜職にとっても例外ではありません。
緊急事態宣言や「まん防」で大打撃
この記事を書いているのは、2021年7月14日ですが、現時点で4度目となる緊急事態宣言(2021年8月22日まで)が東京都と沖縄県に発令されています。また、埼玉県・千葉県・神奈川県・大阪府にも、まん延防止等重点措置が発令されているため
- 飲食店における酒類の提供停止
- 酒類を提供する時間帯および店舗自体の営業の短縮
など、キャバクラやガールズバー、ラウンジを含む「酒類の提供を行う飲食店」全体に甚大な影響が及んでいるのが実情です。民間調査会社・帝国データバンクが行った調査によれば、2020年における飲食店の倒産件数は780件で、調査を開始して以来最多だったとのことでした。
出典:飲食店の倒産動向調査(2020年) | 株式会社 帝国データバンク[TDB]
もちろん、これまで夜職として働いてきた人たちへの影響も甚大です。日本でも有数の繁華街である銀座や新宿(歌舞伎町)では、売上が急落したり、資金繰りに行き詰まったりして、廃業に追い込まれる店舗もたくさん出ています。
また、そこでスタッフとして働いてきた人たちも「収入が減った分、新たな仕事を探したいが、なかなか見つからない」というジレンマに直面しているのです。
参照:【コロナ禍】廃業相次ぐ繁華街。倒産の危機に直面する飲食店|けさのクローズアップ|NHKニュース おはよう日本
「次は新しい仕事を探したい」人も急増
新型コロナウイルス感染症に関しては
- 国内でも高齢者を中心にワクチンの接種が開始される
- 軽症~中程度の患者に向けた「抗体カクテル療法」が治療法として承認を受ける見込みがある
- 従来から日本で乾癬(ダニによる皮膚病)の治療薬として使われてきたイベルメクチンを用いた新型コロナウイルス感染症への治療についての治験が開始される
など、少しずつ明るい兆しが見えてきているのが実情です。
参照:2021年06月29日|カシリビマブとイムデビマブの抗体カクテル療法、COVID-19に対する治療薬として製造販売承認申請|ニュースリリース|中外製薬
参照:興和株式会社プレスリリース「新型コロナウイルス感染症患者を対象としたイベルメクチンの臨床試験【開発コード:K-237】を開始」
しかし、夜職を含めた飲食店が、新型コロナウイルス感染症流行前の賑わいを取り戻すには、かなりの時間がかかるでしょう。
日本の大手シンクタンク・野村総合研究所が2021年2月に行った調査によれば、パート・アルバイトの「実質的失業者」(パート・アルバイト先に所属はしているものの、シフトが5割以上減らされて、休業手当ももらえていない人)は女性で103万人、男性で43万人に上るという結果が出ました。
そして、これらの実質的失業者にあたる女性のうち、約5割が「次は新しい仕事に就きたい」と考えているとのことです。
出典:野村総合研究所(NRI)ニュースリリース「野村総合研究所、パート・アルバイトの中で「実質的失業者」は、女性で103万人、男性で43万人と推計」より筆者作成
それでも夜職の転職はハードルが高い
実際のところ、今の仕事に限界を感じているなら、転職活動をして新しい仕事に就いた方が前向きです。しかし、これまで夜職をしてきた人が転職活動をする際、異業種(とくに「昼職」と呼ばれる、一般的な事業会社の事務・営業など)へのチャレンジには、特殊なハードルが待ち構えています。
夜職ということだけで変な目で見る人もいる
1つ目のハードルは「元夜職ということで、変な目で見る人もいる」ということです。特に、応募した企業の面接担当者が「元夜職にうちの会社の仕事なんてさせられない」という偏見を抱いていた場合、面接で不快になる質問をされたり、書類審査だけで落としたりすることも十分に考えられます。
もちろん、書類審査や面接の経緯にもよりますが、「元夜職だから」という理由だけで、入社希望者に対して心無い言動をするのは、絶対にあってはならないことです。内容やその時の態度次第では、立派なセクシャルハラスメント・パワーハラスメントとして扱われるでしょう。
昼職と夜職で求められるスキルは微妙に異なる
むしろ、夜職から昼職に転職をしようとする場合「昼職と夜職で求められるスキルは微妙に異なる」ことがネックになるでしょう。
夜職は基本的に接客業である以上「初対面の人とも短時間で信頼関係を築ける」だけの卓越したコミュニケーション能力が求められます。しかし、昼職においては、最低限のコミュニケーション能力は求められるものの、業務に関する知識・技術も重視される点に注意が必要です。
極論すれば、昼職の面接の場合
- 卓越したコミュニケーション能力はあるが、業務に関する知識・技術は全くない
- チームで仕事をするのに問題がないほどのコミュニケーション能力あるが、業務に関する知識・技術は卓越している
という2人がいた場合、会社のカラーや採用したい人物像にもよりますが、2の人の方が有利になる可能性は往々にしてあるのです。
夜職が本気で昼職を目指すなら「ヒルコレTECH」を使おう!
「そんなこと言われても、昼職に必要な知識や技術が何かもわからないし」と困惑している人に使ってほしいサービスがあります。それが「ヒルコレTECH」です。
「ヒルコレTECH」とは?
出典:ヒルコレTECH – 昼職コレクションのプログラミングスクール「ヒルコレTECH
「ヒルコレTECH」とは、簡単に言うと
のことです。
「ヒルコレTECH」のここがスゴイ!
「ヒルコレTECH」は、いわば「プログラミングスクール + 転職支援サービス」といったところですが、これまで夜職として働いてきた人が、生活の心配をすることなく、スムーズに最後まで必要な知識を学べ、次のキャリアにつなげられるよう、様々な工夫が凝らされています。
仕事をしながら勉強できる
1つ目の工夫は「仕事をしながら勉強できる」ことです。日中は、運営母体である株式会社ゼロベータが紹介する企業で派遣スタッフとして仕事をし、給料を受け取ることができるので、勉強をしている間の生活の心配をすることはありません。
パソコンを持っていなくてもOK
自分でパソコンを持っているならそれを使って勉強すれば構わないのですが、持っていない場合は借りることができます。
ハイスペックな講師がマンツーマンでレッスンしてくれる
「ヒルコレTECH」には開発コース、インフラコースの2つが存在します。詳しくは以下の画像を見てほしいのですが、どちらのコースでも、豊富な実務経験と知識を有した講師が指導に当たってくれる仕組みです。
出典:ヒルコレTECH – 昼職コレクションのプログラミングスクール「ヒルコレTECH
また
- カリキュラムを元にして毎週宿題をこなすことでスキルアップを図る
- 適宜質問を受け付け、わからないまま先に進むことがないようにする
など、途中でついていけなくなる人が出ないよう、最大限の配慮も行き届いています。
カリキュラム修了後は自分に合った働き方を選べる
「ヒルコレTECH」の運営元である株式会社ゼロベータは、有料職業紹介事業としての認可も受けているため、転職エージェント・派遣会社としても営業を行っています。そのため、カリキュラムを修了した人に対しては
- 正社員としての就職のあっせん
- 派遣エンジニアとしての案件の紹介
- フリーランスとしての開発・製作の案件の紹介
など、多様な形でのキャリア支援が受けられる体制が整っているのが大きな強みです。
しっかり学べるのになんと無料!
つまり「ヒルコレTECH」に参加することで、仕事をしながらIT企業を中心としたシステム開発の現場で必要となる知識を学ぶことができますが、受講に当たって費用は一切かかりません。
既に触れた通り、運営母体である株式会社ゼロベータは、派遣会社としても営業を行っています。
運営会社の方にもお話を聞いてみました!
「世の中、いろいろな仕事やサービスがあるものだな」と思った筆者は、そもそもどういったことがきっかけでこんなサービスを立ち上げようと思ったのか、いろいろと話を聞いてみたくなりました。
そこで、運営会社である株式会社ゼロベータの日詰様にご協力いただき、いろいろと話を伺ったので、こちらにまとめます。
サービスを思いついたきっかけは?
最初に「サービスを思いついたきっかけ」について聞いてみました。
元々弊社はナイトワーク女性の昼職への転職支援事業【昼職コレクション】を数年運営してきました会社です。
ご存知の通り、新型コロナウイルス感染症の影響でナイトワークの先行きが不透明になったことで、昼間のお仕事への転職需要は急増しました。しかも、求人倍率は下がったため「転職を希望しているにも関わらず、ご紹介できる仕事が少ない」という状況に至ったのが実情です。
一方で、例外的に求人ニーズが高かったのがエンジニア職でした。非対面でのビジネス推進ということでEC業界が成長したりと、国が企業のDX化ニーズを推進し、企業もそれに答えようとしてきたりしたことが、求人ニーズの高止まりに貢献してきたように思えます。
そこで、仕事に困ったナイトワーカー、優秀なデジタル人材を採用したい企業、それをマッチングするために足りないデジタルスキルを当社で教育することができれば双方の課題解決になると考えました。
運営するにあたって意識していることは?
「全く未経験の状態から、企業で活躍できる技術者を育てる」というプロジェクトでもある以上、運営するにあたってはいろいろと工夫が凝らされているはずです。「どんな人に使ってほしいのか」という点についても伺ってみました。
私どもの「ヒルコレTECH」は、プログラミングスクールではありますが、パソコンすらほとんど触ったことが無いという女性の方をターゲットにしています。
そのため、いきなりプログラミングの話をするわけではなくまずはITの世界の基本の基本から学べるよう、カリキュラムを考えて運営しています。
また、人間である以上、向き不向きはありますし、それはプログラミングにおいても例外ではありません。そして、プログラミングスクールの大半は、学費がかなり高いです。
そのため、金銭面で二の足を踏んでしまう人もいるだろうということで、当社は条件付きではあるものの、無料で学んでいただける仕組みを用意して、「まずはやってみよう」という気持ちになってもらえるよう、工夫を凝らしました。
だからこそ「将来は、手にスキルを付けて昼の仕事を頑張りたい」と思っているナイトワーク経験者の女性の方に、チャレンジしてほしいです。
【まとめ】コミュ力抜群の夜職がスキルを付ければ最強の昼職になる
そろそろまとめに入りましょう。筆者の周囲には、IT企業で開発の現場に携わっている人がいます。その人が、「プロジェクトを組んで仕事をする場合、技術や知識があるのはもちろん、案外コミュニケーション能力も重要になる」という話をしていました。
役割分担と情報共有が要
プロジェクトが大規模になればなるほど
- 「いつ、誰に、何を、どれだけ」依頼するかという適切な采配
- メンバーが全員「今、プロジェクトで何が起こっている」という情報の共有
がカギになります。しかし、知識や技術は十分でも、コミュニケーションがあまり得意でないメンバーばかりだと、情報の共有がうまく行かなくなり、結局プロジェクトが頓挫することだってあり得るのです。
いわば夜職はコミュニケーションのプロだからこそ、技術と知識が加われば、プロジェクトを円滑に進める役割を十分に果たせるでしょう。ぜひ「ヒルコレTECH」で知識と技術を身につけて「プロジェクトを成功に導くキーパーソン」を目指してください!
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