副業というと
- Webデザインやプログラミングのように、一定のパソコンスキルが要求されるもの
- ライター(紙、Web)のように、ある程度の文章力が必要とされるもの
- 株式・FX・不動産投資のように、それなりに資金がないとできないもの
を連想する人は多いかもしれません。しかし「自分の得意なこと、好きなこと」に目を向け、正しいやり方を考えれば、それも十分に副業として成り立ちます。
今回は料理が好きな人に向けて、飲食店に勤めなくてもできる副業を紹介しましょう。
目次
家事代行スタッフとして働く
作り置き、下ごしらえの代行の需要はある
近年、登場人物が家事代行業をしているという設定のテレビドラマがいくつかヒットしました。
昔は家事代行というと「お手伝いさん」「家政婦さん」と呼ばれ、ごく一部の限られた人(富裕層)のためのサービスという性質が強かったようですが、テレビドラマの題材になることからもわかるように、近年では至極一般的なサービスとして定着しています(筆者も来客前の掃除を手伝ってもらうときに使っています)。
そして、家事代行スタッフに対し、おかずの作り置きや、食材の下ごしらえを頼む人も増えています。理由は人それぞれですが
- 共働きで食事の準備が大変
- だからといって外食や買ってきたお惣菜ばかりはつらい
- 作り置きをする時間もない
- 料理はするが、レパートリーが貧弱なので飽きてきた
など、毎日の食事の準備に何らかの悩みを抱えている人からの人気が高いようです。
料理が得意、好きであるなら、おかずの作り起きや食材の下ごしらえにも対応できる家事代行スタッフとして登録してみるのもいいでしょう。
なお、家事代行サービスへの登録には、説明会に参加するなどの手間はかかりますが、費用はかかりません。「元手はないけど、料理で副業をしてみたい」という人は、ここからチャレンジしてみるといいでしょう。
自宅で料理教室を開講する
テーマを決めると募集しやすい
キッチンがある程度広く、3 ~ 4人が入っても余裕があるリビングがあるなら、自宅で料理教室を開講するのも手段の1つです。最初は口コミで募集しても構いませんし、料理教室の情報を掲載しているポータルサイトに掲載して募集するのもいいでしょう。
また、料理教室を開催する際は「どんな人に向けて」「どんな料理を教えるのか」というコンセプトを明確にしましょう。料理教室に行きたいと思う人であっても
- 料理が全くできないので基本からしっかり教えて欲しい
- お菓子作りにチャレンジしてみたい
- 普段作らないような海外の料理を食べてみたい
など、人それぞれ、いろいろなことを考えています。
保健所の許可はいらない
自宅でカフェ、レストランを開業したり、作ったクッキーなどの焼き菓子を販売(対面・オンライン問わず)したりする場合は、保健所への届出が必要になります。その上で、必要な検査を受けて合格しないと、開業すらできません。人の口に入るものを売る以上、食中毒などの事故があってはいけないので、非常にハードルが高くなっているのです。
一方、料理教室の場合は「料理の作り方を教える」という目的のもとに運営されているため、基本的に保健所への届出、許可は必要ありません。もちろん、衛生面には細心の注意を払う必要はあります。
税務署・都道府県税事務所への届出は必要
ただし、生徒を募集し、レッスン料をもらって料理を教える以上、それは立派なビジネスです。所得(収入から経費を差し引いた儲け、と考えてください)が年間で38万円を超えた場合は、所得税の確定申告をする必要が生じます。
また、住民税については、1円でも所得があった場合は、申告をする必要があります。
オンライン開催も方法の1つ
料理教室というと、講師の自宅もしくはキッチンスタジオに出向き、生徒と対面で料理を作るというイメージを抱く人も多いかもしれません。しかし、近年では新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から、オンライン開催をしている料理教室も増えています。パソコンやカメラなどの機材の扱いに抵抗がないなら、チャレンジしてみましょう。
最低限
- Webカメラ付きのパソコン
- 安定したインターネット環境
- スマートフォン
- スマートフォンスタンド
- マイク
- 手元を明るくするライト
が用意できるなら、十分に始められます。
動画編集のスキルがある(もしくは手頃な料金で頼める人が周囲にいる)なら、動画としてYouTubeにアップロードし、復習用のコンテンツとして活用してもらうと喜ばれるはずです。
家庭教師として出向くのもあり
「自分には料理教室を開くほどのキャリアはない」「パソコンやカメラも苦手」という人でも、方法はあります。料理の家庭教師として、1対1のレッスンを受け持つのも1つの手段です。
筆者の周囲にも「料理がどうしても苦手で、基礎からしっかり教えてほしい」という理由で料理の家庭教師を頼んでいる人がいました。担当する生徒との相性にもよりますが「人が上達していく姿を見るのがうれしい」と思える人にはおすすめの方法です。
レシピを代わりに考える
クラウドソーシングを利用しよう
料理の本やWeb上のレシピを見て作るだけでなく、自分でレシピ自体を考えられる人なら、そのレシピを売りものにする方法もおすすめです。
例えば、クラウドソーシング「ココナラ」では、以下のように「レシピを代わりに考える」サービスを出品している人がいます。
出典:体にやさしい薬膳料理のレシピを作成します 既存レシピのアレンジもお手伝いします | 料理・レシピ・お店の相談 | ココナラ
レシピサイトに投稿する
楽天ユーザーならおすすめ
- 1人1人にヒアリングするほどの時間的余裕はないものの、レシピを考えることが好き
- レシピは考えないものの、人が考えたレシピを試してみることが好き
という人には、こんなサービスをおすすめします。
オンラインショッピングモール「楽天市場」を運営する楽天グループは「楽天レシピ」というレシピサイトを運営しています。
- 自分でレシピを投稿すると50ポイント(楽天スーパーポイント)が受け取れる
- 他人が投稿したレシピを試し、レビューを投稿すると10ポイントが受け取れる
- 自分で投稿したレシピに他人からのレビューが投稿されると10ポイントが受け取れる
というように、活用の仕方次第でポイントを受け取るチャンスがたくさんあります。
出典:【楽天PointClub】楽天レシピでポイントが貯まる
仮に、1カ月25日自炊をしたとして、1日2回レビューを投稿すると、それだけで500ポイント(= 2回 × 10ポイント × 25日)手に入る計算です。
複数の方法を組み合わせるのがおすすめ
ここまで紹介してきた方法は、料理教室以外は比較的元手がかからないものばかりです。だからこそ、料理が好きな人にはぜひ試してほしいと筆者は思います。
ただし、1つの方法だけで大きく稼ぐことは最初のうちは難しいので
- 最初は家事代行にチャレンジして、固定客をつかむ
- 空いた時間を縫ってレシピの投稿や作成サービスを手掛ける
- 慣れてきたら動画レッスンや対面レッスンにもチャレンジする
など、自分なりのプランを考えて取り組んでみましょう。
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