大企業が取引先から案件を受注すると、プロジェクトチームを組んで取り組むことになります。そして、旗振り役として進捗管理をする人(プロジェクトマネージャー)が必要になりますが、この仕事はかなり大変なようです。
時々打ち合わせや電話応対、人前で講師をすることはあるものの、基本的には文章を書いてばかりいる筆者にとっては「いやいやいや、無理無理無理!!」と叫んでしまいそうな内容です。
しかし、実は「とにかく同時並行で色々なことをやらなくてはいけない」のは主婦の仕事にも当てはまります。そういう意味では、主婦の仕事も、大企業がチームを組んで取り組む一大プロジェクトと似た部分があるのです。
そこで今回は「主婦の仕事はもはや一大プロジェクト」であるという切り口から
- どうやって進めていけば、プロジェクトを成功に導ける(家事をうまく回せるようになる)か
- そのためには、どんな仕事を誰に頼めば良いのか
の2点について解説します。
目次
主婦の仕事はもはや一大プロジェクト
冒頭でも触れましたが、主婦の仕事はもはや一大プロジェクトです。筆者がそう思う理由として
- とにかく色々な要望を聞いて業務を進めないといけないから
- 24時間365日体制での対応が必須だから
- イレギュラー事象はいつでも起こりうるから
の3点について解説しましょう。
【理由1】とにかく色々な要望を聞いて業務を進めないといけないから
例えば筆者(40代、兼業主婦)の場合、平日(弊社営業日)の1日の大まかなタイムスケジュールは以下の通りです。
5時45分:起床~朝食・身支度
↓
6時40分:家を出て会社に向かう
↓
8時~17時:会社で仕事
↓
18時~:帰宅後、家事(天候次第ではウォーキングに行くこともある)
↓
20時:入浴・夕食
↓
22時30分~23時:就寝
大まかに書いただけではあまり作業が多いようにも思えないですが、細かく書くと
- 家族の朝ご飯を準備していく
- ゴミ出しをする
- 洗濯をする
- 洗濯物をたたむ
- 部屋掃除・風呂掃除をする
- 飲み物のペットボトルのラベル、キャップを外す
- 洋服をクリーニングに持っていく
- 余ったおかずを保存できるように準備する
などの「名もなき家事」がたくさん発生しているのです。
【理由2】24時間365日体制での対応が必須だから
筆者には子どもがいないため、周囲から聞いた話の範囲で書くことになるのですが「子育ては24時間365日対応」が基本のようです。特に小さいうちは
- 免疫力が弱いため、突然熱を出したり、吐いたりして小児科に連れていくことになる
- 親にも予想がつかない原因で機嫌を損ね、泣いたりわめいたりすることがある
- いたずらをした結果、家の中のものが壊れるなど不測の事態が引き起こされる
- 制止しているにも関わらず、道路に飛び出すなど予想外の行動をする
など、臨機応変な対応が求められるので、神経が休まる暇もありません。
【理由3】イレギュラー事象はいつでも起こりうるから
プロジェクトを進めていく中で自身を含めたメンバーや病気・ケガで出社できなくなることは十分に考えられます。
「体調管理も仕事のうち」とはよく言われますが、どんなに気を付けていたとしても、病気・ケガが起こる確率をゼロにすることはできません。
それでもプロジェクトを進めていくためには「メンバーの欠員など、イレギュラー事象が起こった場合はどうするか」を事前に考えた上で、実際に発生した場合は迅速に動けるようにしておかないといけません。
これと同様に、家庭でも、どんなに気を付けていたとしても
- 子どもが熱を出したり、ケガをしたりして、医療機関に連れて行かないといけない
- 母親・父親が病気・ケガで休養・入院が必要になり、その間の家事の担い手がいない
という事態は起こり得ます。
一大プロジェクトを完遂するには?
大変残念なことに「家事なんて、誰にでもできる」という人が世の中にいるのも事実です。確かに、1つ1つの作業は単純であるため「誰にでもできる」と思われがちなのでしょう。
そういう意味では、家事も、プロジェクトを組んで取り組む仕事も「完遂させるための工夫」が欠かせません。
そこで家事という一大プロジェクトを完遂させるための工夫として
- 「自分でやるべきこと」と「自分以外でも大丈夫なこと」を切り分ける
- 「自分以外でも大丈夫なこと」は誰かに頼む
の2点を解説しましょう。
「自分でやるべきこと」と「自分以外でも大丈夫なこと」を切り分ける
家事と一口に言っても
- 水回りの掃除をする
- 家族の食事を作る
- 子どもと話をする
- 子どもの入浴を手伝う
- 家族の洋服を洗濯する
- 子どもの勉強を見てあげる
など、様々な作業が発生します。
そこで、自分が普段取り組んでいる家事を洗い出して
- 自分でやるべきこと
- 自分以外でも大丈夫なこと
を切り分けてみましょう。
「自分以外でも大丈夫なこと」は誰かに頼む
そして、家事の切り分けが完了したら「自分以外でも大丈夫なこと」は誰かに頼めないか、考えてみましょう。
先ほどの例で言うと、「子どもと話をする」「子どもの入浴を手伝う」のは、やはり母親・父親ができるだけ担当したほうが良さそうです。
しかし、それ以外の「家族の食事を作る」「家族の洋服を洗濯する」は、ある程度の力量がある人に頼めば何とかなるでしょう。
また「子どもの勉強を見てあげる」は、内容次第では家庭教師・塾講師の経験がある人に頼んだ方が効果も出るかもしれません。
「誰に頼むか」は意外と重要
しかし、ここで問題になるのが「自分以外でも大丈夫なこと」を誰に頼むか、ということです。
やっぱり「即戦力になる親切な人」がありがたい
仕事のプロジェクトでも、現状の人員で対応しきれない場合は、仕事の一部を外注したり、派遣社員を迎え入れたりなどして、1人1人の業務にかかる負担を減らすための工夫を行うことになります。
しかし、成果物の質が芳しくなかったり、他のプロジェクトメンバーとの相性が悪かったりした場合は、かえってその後の負担が増えてしまいかねません。
家事もこれと同じで、家事代行を頼むといっても、スタッフとして来てくれた人の技量や相性によっては、かえって「頼まないで、自分でやったほうがよかったかもしれない…」とげんなりする結果にもなりかねないのです。
また、極めてまれな上に、スタッフ自身のモラルの問題なので一括りにはできませんが、家事代行として派遣されたスタッフが家の中のものを盗んだり、子どもに性的暴行を働いたりする事件も起きています。
「即戦力になる親切な人」に頼みたいなら「てとて」がおすすめ!
筆者も「即戦力になる親切な人」に家事代行をお願いできるサービスはないのか?と考え、色々と調べてみたところ「ここなら大丈夫そう!」と思えたところがあったので紹介します。それが「てとて」です。
「てとて」って何?
出典:てとて
「てとて」とは
です。
現在は日本全国で利用可能です
なお「てとて」は、2020年11月の開始時点では東京都墨田区、江東区、江戸川区を中心とした地域密着型のサービスとして展開していました。
「てとて」を安心して利用できる5つの理由
ここで、なぜ筆者が「てとて」を安心して利用できると思ったのか、5つの理由を解説します。
最短1時間から利用できる
筆者も家事代行サービスを複数回使ったことがありますが、ほとんどが「3時間単位での依頼」が前提となっていました。筆者は主に水回りや普段手入れが行き届かない部分の掃除を頼んでいるのですが、それでも2時間もあれば終わってしまいます。
正直なところ「対応してくれた時間に対する料金はちゃんと払うから、1時間単位で依頼できるようにしてほしい」と思ったことは何度もありました。
「てとて」では、サービスは最低1時間から利用することが可能です。通常の家事・掃除はもちろん
- 自分1人だけで買い物に行きたいので、1時間だけ子どもの様子を見ていてほしい
- 旅行の間、留守番の犬と猫のエサやりなどのお世話をお願いしたい
など「短時間で済む仕事」であっても、気兼ねせずに依頼することができます。
手数料は業界最安クラスの10%
一般的に、家事代行サービスを利用する場合は「稼働時間分の登録スタッフへの給与 + 交通費 + システム手数料」が利用料金として発生します。
なお、システム手数料は、家事代行サービスの運営会社ごとに異なりますが、「てとて」は業界最安クラスの10%に設定されています。
なお「10%」というのは「稼働時間分の登録スタッフ(ファミリーさん)への給与 × 10%」という意味です。また、システム手数料には別途消費税(10%)が課せられます。
例えば
- 登録スタッフ(ファミリーさん)の時給:1,200円
- 交通費:600円
- 1回の稼働時間:2時間
だった場合
が実際に支払う金額となります。
研修・審査にパスしたスタッフのみを派遣
「てとて」では、登録スタッフ(ファミリーさん)の質を一定に保つために、以下の流れで研修・審査を行います。
- 登録説明会(30分程度・予約制)に参加する
- 研修会(90分程度・予約制)に参加する
- 必要書類(自己紹介・身元保証用のもの)を提示する
- 個別面接審査(本人確認・資格等についてのヒアリング)を行う
多様な要望に対応可能
多様な要望に対応可能な体制を整えているのも、「てとて」の大きな強みです。
具体的に何を依頼できるかは、個々の登録スタッフ(ファミリーさん)によって異なりますが、公式Webページにも掲載されている通り、かなり幅広い範囲をカバーしています。
出典:てとて
トラブル発生時は24時間365日対応
一般的に、家事代行サービスを運営元とスタッフとの関係という観点で分類すると「雇用型」と「マッチング型」の2つに分かれます。
- 雇用型:運営元である企業・団体が直接スタッフを雇用し、利用者からの依頼を受けて派遣する。トラブルが起きた場合は、運営元企業・団体が対応を行う。
- マッチング型:運営元は、家事代行サービスを提供したい人と利用したい人を結びつけるプラットフォームの提供を行うことが主な役割となる。トラブルが起きた場合は、当事者間でのやり取りにより解決を目指すのが基本となる。
「てとて」はマッチング型ではあるものの、万が一、利用に際してトラブルが起きた場合のために、専用ダイヤルを設け、24時間365日体制で相談を受け付けています。
また「登録スタッフ(ファミリーさん)が業務中に物を壊した」など、一定の条件を満たす場合は賠償保険による補償(最高1億円)を受けることも可能です。
自分が「ファミリーさん」になるのもアリ
ここまでの話とは、全く別の内容ですが
- 子育てをしてきたが、子どもの手が離れ始めたので比較的時間はある
- フルタイムでの就業は難しいが、隙間時間を活用して働きたい
という人であれば、登録スタッフ=ファミリーさんになるのもおすすめです。
主婦・子育て経験がある思いやりのある人ならOK
- 困っている人を助けたいという思いやりがある
- 主婦・子育て経験がある
- 20歳以上の心身ともに健康な女性である
の3点を満たす人であれば、ファミリーさんとして登録可能です。
これまでに家事代行スタッフの経験がない人はもちろん、既に他の家事代行サービスでスタッフとして稼働している人でも登録できます。
なお、登録スタッフを「ファミリーさん」と呼ぶのには
という意味が込められているそうです。それだけ「サービスを利用する人に思いやりを持って接すること」を重視しているのがわかります。
得意分野があるならぜひアピールを
公式Webページには、歓迎する資格・スキルとして
- 子どもに関する資格(保育士・幼稚園教諭・看護師など)
- 家事に関する資格(整理収納アドバイザー・調理師・栄養士など)
- 手先が器用な人(絵画・折り紙など)
- 一芸を有している人(ピアノ・ダンスなど)
- 勉強を教えられる人(語学が堪能、家庭教師・塾講師の経験があるなど)
が紹介されています。
1時間からの案件もあるので隙間時間が使えます
なお、既に触れたように、「てとて」のサービスを利用する際は、1時間単位での依頼が可能になっています。
裏を返せば、1時間で終わる案件も出回っているという意味になるため「1時間くらいなら予定が空けられそう」な場合にも、案件を引き受けることができるのです。
【まとめ】助け合いながら上手に回していこう
そろそろまとめに入ります。実は今回、筆者はこの記事を書くにあたって「家事代行に対して否定的な見方をしてしまう人」を意識しました。
ありがたいことに、筆者の家族は家事代行を利用することに対して何の抵抗もないのですが、周囲には
- 家事代行を使いたいと言ったら、家族から否定的なことを言われた
- 家事代行を使うことに対して「本来は自分でやるべきことなのに」と抵抗を覚える
という人もいます。
一大プロジェクトには「上手に人に頼ること」が必要
しかし、仕事をしている人なら、大きなプロジェクトを成し遂げようとするには、自分1人だけが頑張ってもどうしようもないことはわかっているはずです。
自分が任された仕事を全うするのはもちろんですが、そうでない仕事は適した人にお願いしたほうが、結果として早いうちに質の高い成果が得られるでしょう。
大きいプロジェクトになればなるほど「上手に人に頼れるか」が成果を左右すると言っても過言ではないはずです。
家事代行を頼むのだって、これと全く変わりません。
また、かつての筆者もそうだったのですが、「家事なんて、本来は自分でやるべきことなのに、人に頼むのは何だか申し訳ない」と考えている人もいるのではないかと思います。そんな人のために、筆者の夫が言った言葉を贈りましょう。
人に頼むのは悪いと思わないなー。だって、頼まれた人は仕事してお金もらえるし、喜んでもらえるならなおさらありがたいはずだよ。喜んでもらえるのが励みになるって理由で、引き受けてくれる人もいるんじゃないの?
この言葉が物語るように、結局のところは「誰かに助けを求めることが、実はその相手を助けることにもつながっている」のかもしれません。
女性でも男性でも全く変わりませんが、本来、家事と仕事を両立していくのは、なかなか簡単なことではありません。どこかで手を抜いたり、助け合いをしたりしながら進めないと、いつかはパンクしてしまいます。
そして、この記事を読んでいる「子育てや家事の経験があって、今は比較的時間に余裕がある人」に対しても、お願いがあります。家事の1つ1つは単純な作業ではあるものの、同時並行で進めるとなると案外大変です。
そのどれか1つだけでも手伝ってくれる人がいることで、救われる「がんばっている女性」はたくさんいるはずなので、ぜひ今までの経験・知識と思いやりを役立ててほしいと思います。
「てとて」をメンバー(依頼者)、ファミリーさん(登録スタッフ)として利用したい人は、公式Webページからさっそく問い合わせしてみましょう。
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