現在は、iPhoneをはじめとしたスマートフォン(以下、スマホ)に内蔵されているカメラの性能もどんどん向上しています。「今日、食べたもの」や(時節柄難しいかもしれませんが)「友だちと遊んだ時の何気ない一コマ」を映すくらいなら、スマホに内蔵されたカメラで何ら不足はありません。
そのため、デジタルカメラ(以下、デジカメ)を単体で購入する人はどんどん減っています。企業もこのような消費者の動向は敏感に察知しており、カシオ、コニカミノルタ、オリンパスなどの大手メーカーですら、デジタルカメラ事業から撤退しました。
しかし、デジカメにはスマホに内蔵されたカメラにはない良さがあるのも事実です。詳しくは後述しますが「ここぞ、というときにはやはりデジカメを!」と思う人は少なくありません。「でも“ここぞ!”という瞬間が毎日あるわけじゃないし、そのためだけにデジカメを買うのもどうかな」と思っている人のために、非常に便利なサービスを見つけたのでご紹介します。
目次
敢えてデジカメを使う理由3選
冒頭でも触れた通り「写真を撮る」ということだけを求めるのであれば、スマホに内蔵されているカメラでも全く不足はありません。
しかし、世の中には「敢えてデジカメを使う」人もまだまだ存在します。その「敢えてデジカメを使う」理由として
- とにかくキレイな写真を撮りたい
- 遠くにある被写体を撮りたい
- 自分で色々工夫しながら撮りたい
の3つについて考えてみましょう。
参照:一般社団法人カメラ映像機器工業会(CIPA)「2019 年版フォトイメージングマーケット統合調査」の結果について
1.とにかくキレイな写真を撮りたい
スマホのカメラの弱点として「手ぶれがしやすい」ことが挙げられます。通常のデジカメのようにしっかりとした三脚で固定できるわけではないため、手で持って撮影するとどうしてもぶれてしまいがちです。
また、夜景や逆光の中で写真を撮る場合、露出補正が必要になります。比較的高価格のスマホ(iPhoneの最新機種やAndroidの高価格帯の機種)であれば、露出補正の性能も高く、デジカメとそん色がない写真が撮れますが、いわゆる「お手頃な機種」のスマホに内蔵されたカメラにまでそれを求めるのは酷でしょう。
「夜景がきれいな場所に行く」という予定があるなら、あらかじめデジカメと三脚を持っていき、落ち着いて撮影する方が、期待通りの写真が撮れるはずです。
2.遠くにある被写体を撮りたい
スマホに内蔵されているカメラの場合、望遠(ズーム機能)を使用すると画像が大きく荒れることがあります。これは決められた画角の画像を無理やり拡大して切り取りしているためです。もちろん、比較的高価格のスマホ(iPhoneの最新機種やAndroidの高価格帯の機種)であれば、ズーム機能もどんどん進化しているので、以前よりも満足のいく写真が撮れるでしょう。
3.自分で色々工夫しながら撮りたい
細かい部分はデジカメの機種によって異なりますが、多くのデジカメには目的別に使える「モード」が設定されています。代表的な4つのモードをまとめました。
Pモード | 「プログラムオートモード」の略。カメラが全自動で設定を決めてくれる。 |
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Aモード | 日本語では「絞り優先オートモード」。絞り値(F値)を自分で設定して、ボケ具合(被写界深度)をコントロールしながら撮影ができる。 |
Sモード | 日本語では「シャッタースピード優先オートモード」・シャッタースピードを自分で設定して撮影できるため、飛んでいる鳥など動きの速い被写体を撮影するのに適している。 |
Mモード | いわゆる「マニュアル撮影」のこと。絞り値、シャッタースピードの両方を自分で設定する。 |
どのモードを使うかによって、同じ被写体を撮ったとしても、仕上がりは全く違ってきます。
しかし、デジカメは高くつくのが難点
しかし、デジカメには
という事実があります。
いわゆる「ミラーレス一眼」を買い求めようとするなら、10万円を超える出費は覚悟しなくてはいけません。なお、こちらはカメラ専門店「カメラのキタムラ」のネットショップに掲載されている、キャノンのミラーレス一眼の販売画面ですが、画像を見ればわかるように、新品だと10万円以上します。
出典:【カメラのキタムラ】デジカメ・ビデオカメラ・プリンター等の通販
ハイクオリティな機材が借りられるコスパ抜群の「シェアカメ」って?
ここまでの話をまとめると
- 一部の高価格なスマホを除き、スマホに内蔵されているカメラの性能は、まだまだデジカメには及ばない
- 「子どもの運動会」「綺麗な夜景」など、撮影技術が必要で、かつ、記念として残しておきたい写真を撮るならやはりデジカメに軍配が上がる
- しかし、高性能のデジカメを購入しようとすると、かなりの出費は覚悟しなくてはいけない
ということで、おいそれと手が出せるものではありません。
「だったら、必要な時に借りれば良いじゃない?」ということで、素敵なサービスを見つけたので紹介します。それが「シェアカメ」です。
カメラ及び撮影機材のレンタルサービス
出典:カメラ レンタル [シェアカメ]|一眼レフカメラから人気のビデオカメラ 最新GoProまでカメラ機材を豊富に取り揃え カメラレンタル専門だから安い!なのに高品質
「シェアカメ」とは、カメラ及び撮影機材のレンタルサービスです。もともと、カメラや撮影機材のレンタル業を営んでいた会社が、オンライン完結型の一般消費者向けレンタルサービスとして始めたので、品質の高いカメラが比較的リーズナブルな金額で借りられます。
例えば、こちらのミラーレス一眼(Canon EOS kissM)であれば、2泊3日で8,000円で借りることが可能です。カメラ本体はもちろん
- 標準ズームレンズ
- 望遠ズームレンズ
- SDカード
- バッテリー2個
など、必要な備品もすべてついてきてこの値段なので、かなりリーズナブルなのがわかるでしょう。
出典:[レンタル] Canon EOS KissM ダブルレンズキット|ミラーレス一眼カメラレンタル
「シェアカメ」のここがスゴイ!
サービスの基本以外にも「これはすごいな」と筆者が思ったポイントを、メリットとして紹介しましょう。
「写真を撮るのに必要なもの」は全部借りられる
「シェアカメ」というサービス名ではあるものの、借りられるのはカメラだけではありません。2021年6月現在、以下のカメラを含めた撮影機材がレンタルできます。
- 一眼レフカメラ
- ミラーレス一眼カメラ
- カメラレンズ
- デジタルカメラ
- ビデオカメラ/ハンディカム
- チェキ/フィルムカメラ
- GoPro/アクションカム
- 360°カメラ
- 水中/防水カメラ
- スタビライザー
- ドローン
- Webカメラ
- 書画カメラ
- 三脚
- 照明
- カメラクリップ/リグ
- プリンター
- 天体望遠鏡
- 双眼鏡
- VRゴーグル
- プロジェクター
- マイク
- ミキサー
- スイッチャー
- モニター
- 配信機器
まとめると「写真や動画を撮るのに必要そうなものは大体借りられる」ということです。
平日17時・土日16時までの注文なら翌日には届く
カメラレンタルの手順がまとめられたのが以下の画像です。
出典:カメラ レンタル [シェアカメ]|一眼レフカメラから人気のビデオカメラ 最新GoProまでカメラ機材を豊富に取り揃え カメラレンタル専門だから安い!なのに高品質
画像からもわかるように、平日は17時、土日は16時までの注文であれば、最短で翌日には届きます。もちろん、あらかじめ使用する日時が決まっているなら、それに合わせて借りることも可能です。
また、返却するときは、借りたものをすべて箱に入れてコンビニに持ち込むだけなので、忙しくても簡単にできます。
わからないことはチャットですぐに解決
「デジカメは借りたいけど、一体何を選べば良いのかわからない」という人でも、問題ありません。サービスのトップページの右下に、チャットが用意されているので利用しましょう。
その道のプロ中のプロが運営する会社なので安心
シェアカメは、長年、法人を中心にカメラなどの撮影機材のレンタルを行ってきた会社 が母体となって運営されているサービスです。
長年のレンタル業で蓄積した豊富な知識とノウハウを活用し「初心者であっても、問題なく使ってもらえるサービス」として、丁寧なサービスが受けられるのは、シェアカメならではの強みでしょう。
破損・盗難などのフォローも万全
カメラをはじめとした、レンタルした撮影機材を壊してしまっても、焦る必要はありません。
- 過失のない故障であれば修理費の請求はなし
- 不注意で壊したとしても修理費の自己負担分は3,000円まで
など、高額な負担を求められることはありません。
例外として、海外での盗難の場合は、製品の販売価格の100%を上限とする金額を自己負担する必要がありますが、海外旅行保険に加入していれば、携行品保険による補償で賄える可能性が高いです。もちろん、保険金申請に書類が必要な場合は、別途用意してくれるとのことなので安心しましょう。
こんな使い方もあります
筆者はこの記事を書くにあたって、シェアカメの担当者様に「皆さん、シェアカメはどういう使い方をなさるんですか?」という質問をしてみました。素敵なエピソードを頂いたのでご紹介しておきます。
七五三は「パパ・ママのおうち写真館」で
従来、七五三といえば「自分の子の記念日」として、写真館で写真を撮影するということが一般的に行われてきました。しかし、2020年初頭から新型コロナウイルス感染症が流行していることで、感染リスクを避けるために写真館の利用を避ける人がいるのも実情です。
そのような理由で、写真館を使わない代わりに、シェアカメで機材をレンタルし、お子さんの七五三の写真を自宅や神社で撮影して挙げたご家族がいらっしゃったと伺いました。
【まとめ】「やっぱりデジカメでしょ」な時は意外とたくさんある
そろそろまとめに入ります。筆者はこの記事を書くまで「デジカメ=ここぞ、という時に使うもの」と思っていたし、シェアカメを使う人も「ここぞ、というイベントを控えている人」が多いと考えていました。
しかし「デジカメ=ここぞ、という時に使うものとは限らない」という事実に触れて、文章を締めくくりたいと思います。
コロナ禍の中でもデジカメで撮ったものは?
2020年初頭から日本を含めた世界中で流行した新型コロナウイルス感染症の影響により、小学校~大学の入学式・卒業式やコンサート、展示会などの大型イベントが軒並み中止・規模縮小・延期を迫られました。また、緊急事態宣言が発令され、不要不急の外出を自粛するよう求められたこともあり、旅行に行く人も激減したのです。
つまり「ここぞ、という瞬間」が激減していた以上、デジカメの出番も無くなったのでは?と思ったのです。しかし、それは筆者の勝手な思い込みだったようです。
新形コロナウイルス感染症が流行している中で行われた「フォトイメージングマーケット統合調査 : 特別編」というアンケート調査があります。その中で
という質問に対しての答えのうち、上位5つにあげられたのは
- 風景・夜景
- 花・植物
- 国内旅行
- 子ども
- ペット・動物
だったとのことです。
出典:一般社団法人カメラ映像機器工業会(CIPA)「フォトイメージングマーケット統合調査 : 特別編」
「風景・夜景」や「国内旅行」は外出することが基本となっていますが「花・植物」「子ども」「ペット・動物」は、家の中や近所でも撮影できる被写体です。いわば「日常の何気ない光景」ではあるものの、デジカメで試行錯誤しながら撮影してみると、違った発見があるのでしょう。
これを書いているのは2021年6月ですが、新型コロナウイルス感染症に関してはワクチンの大規模接種が開始されるなど明るい兆しが見えてきたものの、まだまだ遠くへの外出を控えたい、と思う人は一定数いるはずです。
それでも「日常の何気ない光景」の中に、素敵な景色が見つかるかもしれません。もし、そんな景色が見つかったら、デジカメで撮影して見返してみるのも「今だからできる楽しみ」の1つになるでしょう。
「スマホじゃ物足りないから、デジカメ使ってみたいな」と思うなら、まずはシェアカメで試しにデジカメを借りて撮影してみてくださいね。
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