会場が用意している割引プランを活用して結婚式の費用を節約する方法と手順

この方法の基本的な仕組み

ホテル、専門式場によっては、仏滅や平日、夏季(6月~8月)など、結婚式を挙げる人が少ない時期を対象に、大幅な割引を設けたプランが存在します。例えば、東京都豊島区のホテルメトロポリタンの場合「【平日・お日柄限定】コーラルプラン」という名前で、平日割引・仏滅割引を行った格安プランを用意しています。

出典:ホテルメトロポリタン 〈JR東日本ホテルズ〉の結婚式費用・プラン料金|【ウエディングパーク】

列席者が30名の場合の料金例だけで見ると、通常プランに相当する「【30~150名様に最適!】アニバーサリープラン」より12万円安くなる計算です。

また、会場によっては、近隣の大学の卒業生やその家族が結婚式を挙げることを想定した割引プランを設けているケースもあります。例えば、東京都新宿区のリーガロイヤルホテル東京の場合、新郎新婦本人もしくは2親等以内の親族(両親、兄弟姉妹、祖父母)が早稲田大学の卒業生、教職員である場合に利用できる特別プランを設けています。

出典:早稲田大学OB・OG限定特別プラン】60名様178万… | プラン | 【公式】リーガロイヤルホテル東京 ウエディング

この方法のメリット

この方法を利用する最大のメリットは「条件が合えば費用を大幅に節約できる」ことでしょう。

なぜ、料金を安くできるのか

ホテルや専門式場の立場からすれば、平日や仏滅など、結婚式の日取りとしては人気のない日にも挙式・披露宴の予約を入れてもらえれば、それだけで売り上げアップにはつながります。

大安・友引や土日祝日など、結婚式の日取りとして人気のある日に比べて料金を多少安くしても、経営上のメリットはあるのです。

  • いわゆる「六曜」を気にしない
  • サービス業など、平日休みの仕事をしている

人なら、十分に検討する価値があるはずです。

この方法のデメリット

一方、この方法を利用するにあたってのデメリットとして

  • 結婚相手や家族、親族の反対にあう恐れがある
  • 料理や衣装の選択肢が少なくなっているケースもある

の2点が挙げられます。

結婚相手や家族、親族の反対にあう恐れがある

結婚式はおめでたいことであるため、縁起を担ぐ観点から、六曜にこだわる人はまだまだいます。これは、昔の暦の1つで、1年を「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」の6つにわけ、日にちの吉凶を占う指標として利用する考え方のことです。結婚式を挙げる場合は「大安」と「友引」がふさわしく、逆に「仏滅」や「赤口」はふさわしくないといわれています。

六曜にこだわる人にとっては、料金が安いからという理由だけで「仏滅」や「赤口」に結婚式を挙げるというと、それだけで猛烈な反対にあうかもしれません。

反対にあった場合はどうすべき?

近年では、六曜は科学的根拠のない迷信であるという考え方も浸透してきているため「仏滅」や「赤口」の日に結婚式を挙げる人も増えています。

しかし、それでも「やっぱり結婚式は大安の日にしないと」という考え方を持つ人が周囲にいた場合は、まず「なぜその日にしたいのか」を説明しましょう。

付き合い始めた日やプロポーズされた日、どちらか一方の誕生日など、お互いにとって意味のある日であるなら、それを理由にしてもかまいません。

人気のある式場であれば、「大安」や「友引」から日程が埋まってしまうため、「その日程しか予約できそうにない、と言われた」と伝えてもよいでしょう。

単に「結婚式の費用を節約したい。周囲に負担はかけず、自分たちのお金で挙げたい」と費用面を強調するのも1つのやり方です。

実際にどうなるかはその時の状況次第ですが

  • 日付に意味があることに理解を示してくれる
  • 「お金は援助するから(時期はずれても構わないから)大安で挙げられるようにしなさい」など、費用の援助を申し出てくれる

など、事態が好転することも十分考えられます。

料理や衣装の選択肢が少なくなっているケースもある

個々の専門式場やホテルによっても、細かい扱いは異なりますが、一般的に割引プランを利用する場合、会場側の運営コストを抑える意味で、料理や衣装の選択肢が少なくなっているケースが散見されます。

例えば、先ほど紹介したリーガロイヤルホテル東京の早稲田大学卒業生限定プランの場合、料理の選択肢はフランス料理のみです。

「失礼のないレベルであれば、結婚式の内容にはそれほどこだわらない」という人であれば特に気にする必要はありませんが、「自分たちの好みに沿って、思い通りの結婚式を挙げたい」という人には、この点がネックになるでしょう。

もちろん、会場によっては、追加料金を支払うことで内容の変更に応じてくれることも多々あります。そのあたりは、担当コーディネーターとやり取りをし、希望を的確に伝えるようにしましょう。

この方法を利用する流れ

基本的な流れは

  1. 希望する会場の料金プランを調べる
  2. 会場に問い合わせをし、料金プランの適用が受けられるか確認する
  3. 内容に問題がなければ契約し、打合せを進める

の通りです。

1.希望する会場の料金プランを調べる

最初に、いくつか自分たちの希望する条件に合いそうな会場をピックアップし、その会場にどんな料金プランがあるのかを調べましょう。調べ方ですが

  • 会場の公式ホームページを見る
  • 結婚式場情報サイト(ゼクシィ、みんなのウエディングなど)を見る
  • 結婚式場情報誌(ゼクシィなど)を見る

のが一般的です。もちろん、すでに希望する会場がお互いに固まっているなら、このプロセスは省いて構いません。

参照:【ゼクシィ】ウエディング、ブライダル、結婚準備ならゼクシィ

参照:結婚式・結婚式場選びの日本最大級口コミ・コミュニティサイト 【みんなのウェディング】

2.会場に問い合わせをし、料金プランの適用が受けられるか確認する

候補にしたい会場と料金プランが固まったら、問い合わせをしてください。この際、プランナーから顔合わせを打診されたら、直接現地に行き、詳しい話を聞いてみましょう。もちろん、問い合わせをせずに会場に行って、直接聞くこともできますが、曜日や時間次第では待たされることもあり得るので、事前に予定をすり合わせておいたほうが楽です。

3.内容に問題がなければ契約し、打合せを進める

詳しい話を聞いた結果、内容に問題がなければ契約に進み、式当日まで打合せを進めていきます。なお、検討中の会場がいくつかある場合は、その旨を正直にコーディネーターに伝え、具体的な返事をする時期を決めておくとよいでしょう。

この方法を利用する際の注意点

この方法を利用する際は

  • 日程の変更があった場合、割引が受けられない可能性がある
  • 会場側の都合でプランの提供が取りやめになることもある

の2点に注意してください。

日程の変更があった場合、割引が受けられない可能性がある

2020年に入り、新型コロナウイルス感染症が世界的に流行したことで、大人数での飲食を伴う会合を開催するのが困難になりました。そのため、結婚式の延期・中止を決めたカップルも多かったのが事実です。

割引プランの利用を検討する際は、このように、結婚式の日程の変更を余儀なくされた場合であっても、割引が受けられるのかどうかを必ず確認しましょう。仮に、割引が受けられなくなってしまった場合、追加での支払いが生じることにも注意が必要です。

会場側の都合でプランの提供が取りやめになることもある

会場になっているホテルや専門式場の運営会社が、経営判断上割引プランの提供を取りやめることも十分に考えられます。

割引プランを用いて結婚式を挙げることを検討しているのであれば、会場に直接問い合わせ、実際に利用できるプランかどうか、最新の状況を確認するようにしましょう。
FP 荒井 美亜

FP 荒井 美亜あらい みあ

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大学院まで行って公認会計士を目指していたものの、紆余曲折を経て今は「日本一、お金のことを楽しくわかりやすく説明できるライター兼ファイナンシャルプランナー」目指して活動中です。日本FP協会のイベントのお手伝いもしています。保有資格)日本FP協会認定AFP、FP技能検定2級、税理士会計科目合格、日商簿記検定1級、全経簿記能力検定上級、貸金業務取扱主任者試験合格

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