あまりに有名なことわざに「備えあれば憂いなし」があります。つまり「難しい局面に直面としたとしても、事前に準備をしていれば、ある程度は心配事を減らせる」という意味です。
相続についても「備えあれば憂いなし」がやはり当てはまります。しかし、相続に対して不安に思っているにも関わらず、準備をしない人がかなりいるのも実情です。そこで今回は
- なぜ、相続が不安にもかかわらず準備しないのか
- 相続の準備をするために便利なツール「2in1相続管理システム(パーソナル版)」の紹介
の2点について、解説を加えます。
目次
「相続が不安なのに準備しない」理由は?
そもそも、ほとんどの人にとって、相続は人生で1~2回しか経験しないことです。相続に限らず、これまでに体験したことがない出来事に対しては、不安を感じる人がほとんどでしょう。それにも関わらず、相続に対しては準備をしていない人が多いという実情について、まずは解説します。
相続に不安を感じる人の6割が相続対策をしていない
日系大手保険会社・日本生命が行ったアンケートの結果から「相続に対して不安を感じている人であっても、実は準備をしている人の方が少ない」という実情がわかります。
まず、同アンケート内で行われた「“相続”に不安を感じますか?」という質問の結果を紹介しましょう。
項目 | 比率 |
---|---|
感じる | 20.7% |
感じない | 42.1% |
どちらともいえない | 37.1% |
出典:日本生命保険相互会社「ニッセイ インターネットアンケート~9月:敬老の日と老後・相続について~」より筆者作成
次に「相続対策は行っていますか?」という質問に対する答えも紹介します。全体としては、以下のように答えが割れました。
項目 | 比率 |
---|---|
行っている | 8.4% |
行っていない | 54.7% |
どちらともいえない | 21.3% |
相続する財産がない | 15.6% |
出典:日本生命保険相互会社「ニッセイ インターネットアンケート~9月:敬老の日と老後・相続について~」より筆者作成
一方「不安を感じる」と答えた人の場合、このように答えが分布しています。
項目 | 比率 |
---|---|
行っている | 12.7% |
行っていない | 62.1% |
どちらともいえない | 18.9% |
相続する財産がない | 5.4% |
出典:日本生命保険相互会社「ニッセイ インターネットアンケート~9月:敬老の日と老後・相続について~」より筆者作成
準備しないのではなくわからないのでは?
「そんなに不安なら、準備すれば良いのでは?」というのは、筆者も含め多くの人が疑問に感じることかもしれません。しかし、実際に準備しようとするなら、まずは「具体的に何をすれば良いのか」を調べるところから始めないといけないのも事実です。
しかし
- 「相続の手続きの基本」みたいな本を読んでも上澄みしかわからない
- 税理士事務所などが運営するWebサイトの相続に関する記事を読んでも釈然としない
状態では「具体的に何をすれば良いのか」までははっきりわからないでしょう。
準備を始めるなら「2in1相続管理システム(パーソナル版)」を使ってみよう
そもそも、どんなことを相続対策として行えばよいのかは、自分自身や家族が置かれた状況によって異なります。そのため、相続対策を行う前には、まずは
- 自分自身や家族が置かれた現状を把握すること
- 今のまま相続が発生した(家族に万が一のことが起きた)場合、誰がどれだけ相続税を払う必要があるのか知っておくこと
- 実際に相続が起きたら何をしなくてはいけないのか、大まかな流れは知っておくこと
を心がけましょう。そのために役立つツールとして「2in1相続管理システム(パーソナル版)」を紹介します。
「2in1相続管理システム(パーソナル版)」とは
出典:【個人の方のために作った相続ソフト】相続管理システム パーソナル版|自分で相続|株式会社ビービーシー
「2in1相続管理システム(パーソナル版)」とは簡単に言うと
です。
士業向けシステム開発会社ならではのノウハウが盛り込まれています
このソフトの販売元である株式会社ビービーシーは、もともとは税理士・司法書士・土地家屋調査士などいわゆる「士業」に分類される高度専門家向けの業務ソフトを開発・販売してきた会社です。業務を行う上で欠かせない関連法規や専門的知識を取り入れながら、高度専門家が日々の業務をスムーズに進められるよう、使い勝手の良いソフトの開発に長年取り組んできました。
今回紹介する「2in1相続管理システム(パーソナル版)」は個人向けではあるものの、長年、高度専門家向けの業務ソフトの開発・販売で培ってきたノウハウが存分に盛り込まれています。
「2in1相続管理システム(パーソナル版)」が相続に役立つ6つの理由
ここで「2in1相続管理システム(パーソナル版)」が相続に役立つ6つの理由として
- 必要項目を入力するだけで家系図が簡単にできる
- 財産評価額もボタン1つで計算してくれる
- シミュレーション結果を家族全員で共有できる
- 作ったデータをもとに提携税理士に相談もできる
- 実際に相続が始まったらスケジュール管理までしてくれる
- 相続に必要な書類が色々と作れる
の6つを紹介します。
1.必要項目を入力するだけで家系図が簡単にできる
実際に相続が発生した(家族の誰かに万が一のことが起きた)場合、誰が法定相続人になるのか(法律上、相続する権利が発生するのか)を把握する必要があります。その時に役立つのが家系図です。
家系図の作り方は
- 市区町村役場から郵送で戸籍を取り寄せる
- 一定のルールに従って情報を整理し、実際に書いていく
という流れが基本ですが、実際にやってみると結構難しいのがわかるでしょう。
手書きだと、後から情報を書き足していくときにレイアウトがめちゃくちゃになってしまい「こんな状態ならもうやりたくない…」とげんなりしてしまうことだって考えられます。
しかし、「2in1相続管理システム(パーソナル版)」では、以下の画像にもある通り、所定のフォームに必要な情報を入力していくだけで、自動で家系図を作ってくれます。
その他にも
- 住所、生年月日等の入力支援機能がついている
- 相続関係説明図において、続柄を選ぶと次に入力すべき項目に自動でカーソルが移動される
- 横書き・縦書き、フォント、文字のサイズ、用紙サイズなども自分の好みに合わせてカスタマイズできる
- 後から戸籍が判明したなどの理由で、名義人を追加する場合でも、簡単な操作でレイアウトを整えてくれる
など、家系図を作るのに便利な機能が充実しています。
2.財産評価額もボタン1つで計算してくれる
相続が発生した際の悩みの種の1つが「財産評価額」です。つまり、亡くなった人(被相続人)が遺した財産が、金額にするとどれぐらいの価値があるものなのかを評価する作業を行うのですが、土地や取引相場のない株式など「簡単に金額が調べられないもの」があった場合、なかなか大変です。
また、情報を入力したい財産を選択すると、自動で選択肢がセットされるため、あれこれ入力に手間取ることもありません。
3.シミュレーション結果を家族全員で共有できる
「2in1相続管理システム(パーソナル版)」では、概算シミュレーションといって
- 土地・建物・有価証券・現預金などの財産
- 相続人の基本情報
を大まかに入力すると、相続診断書が出力されます。
4.作ったデータをもとに提携税理士に相談もできる
また「2in1相続管理システム(パーソナル版)」で作成したデータをもとに、税理士に相続対策について相談することもできます。運営元である株式会社ビービーシーの公式Webページに「パートナー事務所」という形で、同社のシステムを導入している事務所の一覧が掲載されているので、参考にしてください。
参照:パートナー事務所|【個人の方のために作った相続ソフト】相続管理システム パーソナル版|自分で相続|株式会社ビービーシー
5.実際に相続が始まったらスケジュール管理までしてくれる
家族に万が一のことが起きてしまった場合、その瞬間から相続が始まります。葬儀や四十九日などの宗教儀式、遺品の整理、生前にお世話になった人への挨拶に加えて
- 3カ月以内に遺産分割協議をまとめないといけない
- 4カ月以内に準確定申告を済ませないといけない
- 10カ月以内に相続税申告書を作成し、申告・納税をしないといけない
など、とにかくやることが多いです。
6.相続に必要な書類が色々と作れる
一般的に、相続が発生すると
- 相続税申告書
- 遺産分割協議書
の2点を作る必要があります。
書類の取得の進捗管理もしてくれる
また、自分で作るわけではありませんが、相続の手続きを進めるにあたっては
- 被相続人の出生~死亡までの戸籍謄本
- 相続人全員の戸籍謄本
- 相続人全員の印鑑証明書
など、こまごまとした書類も必要になります。これらの「自分たちで役所に頼んで取り寄せないといけない書類」についても「どこまで進んでいるか」という進捗管理をしてくれるので、抜け・漏れが防げる仕組みです。
こんな場合は要注意
ここまで触れた通り、「2in1相続管理システム(パーソナル版)」は、とても便利なシステムです。しかし、いくつか注意点もあるので触れておきます。
形がいびつな土地・道路に面していない土地を相続するかもしれない
相続財産の中に「形がいびつな土地・道路に面していない土地」が入っている可能性が高い場合は、「2in1相続管理システム(パーソナル版)」だけですべてを済ませようとするのは無理があります。このような場合
- 形のいびつな土地=かげ地として扱い、特殊な計算をしないといけない
- 建物と接している道路の幅を4m以上確保するために、道路の境界線を自分の敷地側に後退させる義務(セットバック)を果たしていないため、相続税の計算における評価額が異なってくる
など、通常の土地とは違う計算を行う必要がありますが、「2in1相続管理システム(パーソナル版)」にはこれらの機能が実装されていません。
現実的な方法としては
- まず「2in1相続管理システム(パーソナル版)」をインストールした上で、自分でわかる情報を入力しておく
- 相続が発生した場合は、株式会社ビービーシーのシステムを導入している税理士事務所に連絡し、事情を話して引き継いでもらう
という流れを踏むことになるでしょう。
実家の家族と配偶者の家族の両方のシミュレーションをしたい
「うちは夫婦2人の両親とも健在だから、どちらかの家で万が一のことが起きた場合に備えて、シミュレーションを行っておきたい」という場合は、注意が必要です。
そのため「実家の家族と配偶者の家族の両方のシミュレーションをしたい」など、被相続人が3名以上になる場合は、追加でライセンスを購入しなくてはいけません。
90日間は無料で利用可能!
出典:【個人の方のために作った相続ソフト】相続管理システム パーソナル版|自分で相続|株式会社ビービーシー
「そんなこと言われても、実際に使ってみないと良しあしは分からない」という人のために、朗報があります。今回紹介した「2in1相続管理システム(パーソナル版)」は、2023年6月30日まで90日間無料お試しキャンペーンを実施中です。
無料期間終了後でも年間5,390円で続けて利用できます
もちろん、90日間使ってみて「よし、これなら続けられそう」と思ったなら、年間ライセンスを正式に購入すれば、使い続けられます。なお、年間ライセンスは5,390円(税込)です。
クレジットカードが必須です
また、年間ライセンスの購入には、クレジットカードが必須となります。ブランドは
- Visa(ビザ)
- MasterCard(マスターカード)
- JCB(ジェーシービー)
- AmericanExpress(アメリカンエキスプレス)
- Diners(ダイナース)
が利用できます。
運営会社の方にもお話を聞いてみました!
せっかくなので「どうして、こんなサービスを始めようと思ったのか?」を中心に、運営会社である株式会社ビービーシーの担当者様にも話を聞いてみました。
サービスを立ち上げたきっかけは?
まず「サービスを立ち上げたきっかけ」について伺いました。
相続は、いつかは誰もが直面します。トラブルを回避するためには、自分自身が元気なうちから準備を進めておくことが重要です。
また、実際に相続が始まってしまうと、10か月後には相続税の申告・納税までこぎつけなければいけないので、準備不十分なままだと慌てたり、もめごとを起こしたりする原因にもなります。
そこで、誰もが簡単に相続の準備を行うことができるように、と開発したのが「2in1相続管理システム(パーソナル版)」です。無料で90日間使っていただくことで、相続の流れを知り、シミュレーションを通じて、ご家族やご兄弟、ご親族の皆様と「相続について考えるきっかけ」にしていただきたいと思っています。
今後の展開は?
次に「今後の展開」ということで、サービスが今後目指していく方向性についてもお話を伺いました。
もともと、弊社は1975年に創業された、40年近い歴史のある会社です。税理士・司法書士など士業の皆様向けにシステムを開発してきましたが、おかげさまで、今では全国約7,000カ所の事務所に導入していただいております。中でも、相続管理用のシステムについては、高い支持を頂いてまいりました。
そのノウハウを活用した取り組みとして、弊社では近年「個人と専門家のデータ連携」に力を入れています。「2in1相続管理システム(パーソナル版)」は個人の皆様向けのソフトですが、金融機関向けの「エンタープライズ版」、士業事務所向けの「プロ版」とデータ連携を指せることが可能です。
このことで、個人の皆様が士業事務所、金融機関に相続の相談をすることがあった場合でも、同じシステムに基づいて作られたデータを連携することで、手続を円滑に進められるでしょう。
今後も「相続のワンストップサービスの実現」を目指し、データの連携、有効活用によって、高齢化社会の課題解決に貢献していければと考えています。
丁寧にお答えいただき、ありがとうございました!文章中でも触れましたが「2in1相続管理システム(パーソナル版)」は、2023年6月30日まで90日間無料体験中です。「相続対策をしなくては、とは思うけど、何から手を付ければ良いのやら」と悩んでいる人は、ぜひ一度使ってみてくださいね。
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