1人で悩むより、まずは相談。介護のプロが考え抜いたオンラインサービスで、仕事と介護を両立しよう

日本は世界一の長寿国としても有名ですが、同時に「長生きすること」による深刻な問題も生じています。その1つが「家族に介護の負担がのしかかってくること」です。特に「家族に介護が必要となったので、仕事と両立しながら介護をすることになる」場合

  • 会社との調整が大変
  • そもそも介護って何するのかわからない
  • メンタルが持たなそうで不安

など、様々な悩み・葛藤を抱えながら取り組むことになるかもしれません。

さらに問題なのは「そもそもそれを誰に相談すべきかわからない」ことでしょう。今回は、筆者がこの問題の解決策として「介護のプロが考え抜いたオンラインサービス」をご紹介します。

仕事と介護を両立しようとする人の7つの悩み

そもそも「自分の仕事と介護を両立しようとする人」は、どんな悩みを抱える羽目になるのでしょうか。

ここでは、大手コンサルティング会社・三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社が行った「仕事と介護の両立に関する労働者アンケート調査」をもとに、仕事と介護を両立しようとする人が陥りがちな7つの悩みを取り上げましょう。

参照:三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「仕事と介護の両立に関する労働者アンケート調査」(平成24年度厚生労働省委託調査)結果概要 

悩み1.自分の仕事を代わってくれる人がいない

会社の規模や業種にもよるので一概には言えませんが「家族の介護で手が離せない場合、自分の仕事を誰に代わってもらえば良いのか」ということに悩む人は多いです。

特に「勤務先が中小企業で、自分1人で裁く仕事の範囲が広い」という場合は、誰に仕事を代わってもらえば良いのかという点でまずは考えこんでしまうでしょう。

もちろん

  • 引継ぎのためのマニュアルを作り、仕事を任せる相手に説明する時間を取っておく
  • 介護のために急に休みが必要になった場合は「何をどこまでやれば良いか」という点ですり合わせをする

など、周囲に協力を求めれば改善される可能性もあります。

悩み2.会社の理解がない、使える制度がない・わからない

「自分が仕事できない場合、誰に何をどこまで頼めば良いのか」以上に深刻なのが

  • 会社の理解が得られるのか
  • 介護で仕事を休む場合は、通常の有給を使うのではなく、何か他の制度があるのかわからない

が不透明であることです。

これも、会社の規模や上司・職場のスタンスにもよりますが「家族を病院に連れていきたいので休暇を頂きたいのですが」と話した時点で「うち、人が足りないから無理」など、はなから相手にしてもらえないことも珍しくありません。

また、休暇自体はもらえたとしても「有給休暇使ってね」など、介護休暇など他の制度を前提としない対応を求められることもあるでしょう。

育児・介護休業法に沿った扱いを求めよう

なお「家族に介護が必要となった場合に使える制度」としては、育児・介護休業法に基づく介護休暇・介護休業があります。

これは「要介護状態にある家族(配偶者、父母、子ども、自分の祖父母、兄弟姉妹、孫)を介護している従業員」に対して付与することが、事業主(会社)に対し義務付けられています。

参照:育児・介護休業法について|厚生労働省

細かい違いは表にまとめました。

項目 介護休暇 介護休業
取得できる日数 対象家族1人につき1年度で5日(2人以上の場合は1年で10日) 対象家族1人につき93日まで(3回まで分割取得が可能)
賃金・給付金の有無 賃金は原則無休(会社によっては有給のケースも) 賃金は原則無休(ただし、条件を満たせば雇用保険による介護休業給付金制度も利用可能)
申請方法 当日の申請が可能(会社によっては申請書当の書面が必要なケースも) 開始日の2週間前までに、会社に書面で申請
介護休暇・介護休業制度を利用できる対象者 雇用期間が6カ月以上かつ要介護状態にある家族を介護している 1)~3)の条件をすべて満たす人
1)同一の事業主に1年以上雇用されている
2)介護休業開始日から数えて93日経過しても、半年は雇用契約が続く
3)要介護状態にある対象家族を介護している

悩み3.介護って具体的に何をするのかわからない

介護という言葉を聞いたことがない、という人は(少なくともこの記事を読んでいる人の中では)極めて少数派かもしれません。しかし「介護って、具体的に何をするの?」という疑問を抱いている人は多いでしょう。

大きく分けると「身体介護」と「生活援助」に分かれます。

身体介護の例 生活援助の例
  • 食事介助:食事の際の支援
  • 入浴介助:全身又は部分浴(顔、髪、腕、足、陰部など部分的な洗浄)
  • 清拭:入浴ができない場合などに体を拭いて清潔にすること
  • 排泄介助:トイレの介助やおむつの交換など
  • 歩行介助:自分の足で歩くことができるように介助を行うこと
  • 更衣介助:衣類の着脱など着替えの介助
  • 体位変換:ベッド上など床ずれ予防のための姿勢交換
  • 移乗介助:ベッドから車いすに移す際の介助
  • 掃除:居間の掃除、ゴミだしなど
  • 洗濯:衣類を洗う、干す、たたむ、整理まで
  • 食事準備:食材の買い物代行から調理、配膳、片づけまで
  • 移動介助:「起き上がる」「座る」「歩く」といった行為が困難な場合や、移動の際に介助をすること
  • その他:爪切り・血圧測定・耳垢の除去など医療行為ではないもの

また、これ以外にも

  • 入所できる介護施設を探し、問い合わせをする
  • 役所、社会福祉協議会に行き利用できる制度がないか確認する
  • ケアマネージャーとやり取りをする

などの事務作業も、広い意味では介護に入るかもしれません。

いずれにしても、かなりの数のこまごまとした作業が発生します。

悩み4.介護がいつまで続くのかわからない

公益財団法人生命保険文化センターの統計によれば、介護期間の平均は約4年7カ月とのことです。

出典:介護にはどれくらいの年数・費用がかかる?|公益財団法人 生命保険文化センター

しかし、これはあくまで平均値であり、中には10年を超えて介護を続ける人もいます。「大変な状態が、いつまで続くかわからない」という状況は、人を不安にさせるには十分です。

「自分たちは、いつまで家族の介護をしなくてはいけないのか」という不安を抱えながら、介護と仕事の両立を目指そうとする人も、きっと多いのでしょう。

悩み5.自分や家族のメンタルが持たないかもしれない

ある意味、介護の終わりは「天寿を全うした時」であるため、本来であれば訪れて欲しくない瞬間でしょう。

しかし、実際に介護をする際は

  • 元気だった時と同じスピードで動作ができない家族を見守らなくてはいけない
  • 全く悪気がないのに暴言を吐いたり、暴力を振るったりする家族と対峙しなくてはいけない
  • だんだんと自分や他の家族のことを忘れて行く姿を見なくてはいけない

など、何かと大変なことが多いのも事実です。

メンタルが持たず「早く終わってくれないかな」と思い詰めたり、いわゆる「介護うつ」になってしまったりする家族も少なくありません。

悩み6.介護のために仕事を辞めたくない

家族が分担して介護をしたり、介護施設にすんなり入所できたりするなら特に問題はありませんが

  • 介護を頼める家族が他にいないため、自分1人で介護をしなくてはいけない
  • 介護施設の空きがなく、入所までかなり待たされそう

という場合、自分が1人で介護をすることになります。

会社に理解があり、周囲の協力も仰げるなら、十分仕事は続けられますが、それらの対応が望めないなら、最終的には「仕事を辞める(介護離職)」のも選択肢に入ってきてしまうはずです。

「もともと、人間関係や仕事内容に嫌気がさしていて、辞めても今後の生活に困らないだけの貯金も十分にある」ならまだしも、そうでない場合は「介護を優先させるためには仕事を辞めたほうが良いのかもしれないけど…」とかなりの葛藤を抱えることになりそうです。

悩み7.そもそも悩みを誰に相談すれば良いのかわからない

ここまでの話をまとめると

  • 介護が必要な家族がいるけど、仕事も辞めたくないから、上手く両立したい
  • しかし、両立させるためには様々な問題をクリアしないといけない

という2つに集約されます。そして、さらに問題なのは「こういう悩みを誰に相談すれば良いのかわからない」ことでしょう。

地域の社会福祉協議会や包括支援センター、かかりつけの医師や病院のケアマネージャー・ソーシャルワーカーなどが考えられますが

  • 寄せられる相談が多く、1人1人に割ける時間が少ない
  • 「介護では何をするのか」などの基本的な知識までは教えてくれない

など、100%満足の行く相談結果が得られるとは限らないのも実情です。

仕事と介護の両立を目指すなら「介護の架け橋オンライン~介護の準備と相談室~」を使おう

「だったら、誰に相談すれば良いの?」と途方に暮れている人のために、こんなサービスを紹介しましょう。

「介護の架け橋オンライン~介護の準備と相談室~」はこんなサービスです

出典:介護の架け橋 オンライン

それが「介護の架け橋オンライン~介護の準備と相談室~」です。簡単に言うと

  • 介護が必要となった家族・友人のために介護の基本が学べるオンラインプログラム
  • 介護が必要となった家族・友人のための具体的な取組みを相談できるオンライン相談

の2つが受けられるサービスです。

「介護の架け橋オンライン~介護の準備と相談室~」公式Webサイトはこちら

基本的な使い方

基本的な使い方ですが

  1. 公式Webサイト経由で希望するコースと日時を予約する
  2. 予約した日時になったらプログラムが受けられる

という流れを想定してください。なお、予約する際は、トップページにアクセスし、下のほうにある「ネット予約はこちら」というオレンジのボタンをクリックしましょう。

出典:介護の架け橋 オンライン

すると、所定の予約フォーム(外部リンク)が開きます。ページ向かって左にある「カレンダー」を開くと、その日に受け付けているコース名と枠が表示されます。

出典:介護の架け橋 | オンライン | 介護の学びと相談室  | Coubic

クリックすると、さらに詳しい情報が表示されるので、予約に進みましょう。

出典:介護の架け橋 | オンライン | 介護の学びと相談室  | Coubic

コースと料金プラン

また「介護の架け橋オンライン~介護の準備と相談室~」のには大きく分けて

  • 介護の準備をするためのコース
  • 介護の相談をするためのコース

の2種類があります。詳細な部分は以下の画像も参考にしてほしいのですが、悩みに応じてコースを使い分けられる仕様です。

出典:介護の架け橋 オンライン

「介護の架け橋オンライン~介護の準備と相談室~」のここがスゴイ!

次に「介護の架け橋オンライン~介護の準備と相談室~」のメリットとして

  • オンライン完結型だから世界中で利用可能
  • 家族や友達との参加もOK
  • プロのアドバイスで「何をすればいいか」がはっきりわかる

の3つを解説しましょう。

オンライン完結型だから世界中で利用可能

「介護の架け橋オンライン~介護の準備と相談室~」はオンラインでのみレクチャー・相談対応を行うサービスであるため、パソコンとインターネット環境さえあれば、場所を問わずに利用が可能です。

運営元の一般社団法人りぷらすの担当者様から伺った話では「アメリカにお住まいの方が、ご家族の介護が心配ということで私どものサービスを使った例もあります」とのことでした。

「今は離れて住んでいるけど、将来介護が必要になった時のために準備をしておきたい」という人も、十分に使う価値があるはずです。

家族や友達との参加もOK

介護の準備をするためのコースとして位置付けられている「介護学習コース」「介護体験コース」については、家族や友達との参加もできます。

「介護学習コース」の場合は2人まで、「介護体験コース」の場合は4人まで参加可能です。

  • 自分の家族にも介護の基本的な知識は持っておいてほしいと思う
  • 介護のことで悩み・不安を抱えている友達がいる

なら、ぜひ活用しましょう。

プロのアドバイスで「何をすればいいか」がはっきりわかる

「介護の架け橋オンライン~介護の準備と相談室~」の運営元である一般社団法人りぷらすは、もともとは宮城県石巻市に本部を設置し、2013年から介護障害福祉事業、コミュニティーヘルス事業、仕事と介護の両立支援事業に取り組んできた団体です。

いわば「介護のプロ中のプロ」であるため、相当な介護の知識・ノウハウを持っています。

介護のことはさっぱり、という人でも、単に表面的な理解にとどまらず「いつ、何をすればいいか」がはっきりわかるよう、講義やアドバイスを進めてくれるのは非常に心強いです。

【まとめ】「まだ大丈夫」が「実は大丈夫じゃない」ことも

そろそろまとめに入ります。

悩みや不安は早めに解決、が一番!

そもそも、家族に介護が必要となった時に、苦労をする人が多い原因として

  • 「まあ、うちの親は大丈夫でしょ」と油断したり、他の家族に相談しても「いや、大したことないのでは?」と一蹴されたりしてしまう(正常化バイアスが働いている)
  • そもそも、誰に相談すれば良いのかわからない
  • 相談先もわからない上に、友人・知人などにも悩みを打ち明けられず、周囲から孤立してしまう

の3つが挙げられます。そのため「自分でできるところまでは頑張ろう」と孤軍奮闘してしまい、気が付いた時には

  • 自分が介護うつになってしまった
  •  介護に疲れ果て、介護を必要としている家族に手をかけてしまった

など、深刻なトラブルに発展する恐れもあるのです。

結局のところ、トラブルを防ぐためには「早いうちから適切な専門家に相談し、具体的な対策を1つ1つ講じていくこと」が最も有効です。そしてこれは、介護と仕事を両立すること、つまり、家族の人生も、自分の人生も大切にするためには不可欠でしょう。

ぜひ、介護のプロが「いつ、何をどうすれば良いか」という親身なアドバイスをしてくれる「介護の架け橋オンライン~介護の準備と相談室~」を利用し、1秒でも笑顔の多い日々を過ごしてほしいと思います。

「介護の架け橋オンライン~介護の準備と相談室~」公式Webサイトはこちら

FP 荒井 美亜

FP 荒井 美亜あらい みあ

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大学院まで行って公認会計士を目指していたものの、紆余曲折を経て今は「日本一、お金のことを楽しくわかりやすく説明できるライター兼ファイナンシャルプランナー」目指して活動中です。日本FP協会のイベントのお手伝いもしています。保有資格)日本FP協会認定AFP、FP技能検定2級、税理士会計科目合格、日商簿記検定1級、全経簿記能力検定上級、貸金業務取扱主任者試験合格

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