生きているといろいろなことがあります。その中には、ある程度まとまったお金が手元にないと乗り切れない事態もあるのです。
現在付き合っている彼氏と結婚を考え始めたのなら、彼氏の貯金額はやはり気になるでしょう。しっかり貯めているなら問題ありませんが、「俺、貯金ゼロだよ?」といわれてしまった場合、どうやって伝えればうまくいくのかを解説します。
目次
貯金ゼロの彼氏はあり得ない話ではない
本題に入る前に、世間的に見れば「貯金ゼロの彼氏」はそう珍しい存在でもないという話をしておきましょう。
20代では4人に1人が貯蓄していない
金融広報中央委員会では、定期的に「家計の金融行動に関する世論調査」を行い、貯金額や投資に関する実態調査を行っています。2019年の同調査によれば、20代で一人暮らしの人の年間収入に対する貯蓄割合は、以下のように分布していました。
貯蓄割合 | 回答者に占める割合(%) |
---|---|
5%未満 | 7.9% |
5% ~ 10%未満 | 11.0% |
10% ~ 15%未満 | 15.5% |
15% ~ 20%未満 | 4.5% |
20% ~ 25%未満 | 9.3% |
25% ~ 30%未満 | 2.3% |
30% ~ 35%未満 | 8.5% |
35%以上 | 13.8% |
貯蓄しなかった | 27.1% |
平均 | 16.0% |
出典:各種分類別データ(令和元年) ― 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](平成19年以降)|知るぽると
この表を見ると「貯蓄しなかった」と答えた人は、全体の4分の1以上を占める約27%にも上ります。
彼氏が貯金をしない理由は?
しかし、一方で収入の35%以上を貯金している強者もいるのが事実です。いきなりその域にまで達するのは難しくても、結婚など将来を考えている相手には、ある程度は貯金してほしいと思うのは、ごく自然な流れでしょう。
そこで、彼氏が貯金をしない理由はなぜなのかを考えてみましょう。
貯金の必要性を感じていない
1つ目の理由として考えられるのは「貯金の必要性を感じていない」ということです。実家が裕福な人だったら、学生時代は自分のお小遣いを稼ぐためだけにアルバイトをすれば十分だったり、アルバイトすらしていなかったりということは、十分にあり得るでしょう。
社会人になってからも、実家から通勤していた場合は、家に生活費を入れることはあったとしても、残った部分は比較的自由に使えるので、一人暮らしをしている人ほどお金に対してシビアにはならないことが多いです。
また、実家が裕福である場合、結婚の際に資金の援助の申し出があるのも珍しくないため、全部を自分たちで賄わなくてはいけないカップルに比べると、危機感が薄いのは否めません。
つまり「貯金がなくても何とかなってきてしまった」ため、そもそも自分で貯金をしなくてはいけない理由がわからないのがこのタイプの特徴です。
貯金の方法が分からない
一方、貯金の必要性は感じているものの、具体的に何をすれば貯金ができるようになるかわからず、困っているタイプもいます。雑誌やWebサイトで貯金の方法を見て試してみるものの、いまいち成果が出ていないので、結果的に貯金がゼロになってしまうのです。
つまり「貯金をしたいけど、方法がわからず途方に暮れている」のがこのタイプといえるでしょう。
話しにくいけど確認は大事
彼氏がどちらのタイプだったとしても、結婚前に貯金額を含めたお金の価値観について意見を交換しておくのは非常に大事です。
それに、結婚した後は、2人で力を合わせて乗り切らなくてはいけないことが山積みです。腹を割って話ができない相手とは、長い結婚生活を過ごしていくのはあまりに大変です。
彼氏の性格別・貯金をしてもらうための上手な伝え方
貯金ゼロの彼氏に、貯金をしてもらうよう伝えるのは大切です。しかし、問題になるのはその伝え方でしょう。間違っても「貯金ゼロなの?あり得ない!何やってんの?」など、彼氏をなじるようなことを言ってはいけません。
やはり、彼氏の性格に合った適切な伝え方を考える必要があります。
割と素直な彼氏の場合
あなたのいうことに素直に耳を傾けてくれる彼氏の場合は「これから同棲とか結婚式とかあるから、まとまったお金がないと困るかもよ?」とストレートに不安を伝えてみましょう。
もしかしたら彼氏はあなたが不安を感じていることなど、まったく意に介していないだけかもしれません。あなたが不安を感じていることがわかれば「これからは頑張るよ」と前向きな姿勢を見せてくれるはずです。
単に面倒くさがりの彼氏の場合
仕事には全精力を傾けるものの、それ以外はかなり面倒くさがり、という人は決して珍しくありません。普段からどちらかといえば面倒くさがりの彼氏だった場合、貯金をしなくてはいけないことは分かっているものの、いざ実践となると腰が重くなり、何も行動しないのは十分に考えられます。
彼氏がこのタイプに当てはまる場合は、面倒くさくない方法を考え、一緒に取り組むのが効果的です。筆者も本来は面倒くさがりですが、定額自動入金サービスを使うことで、貯金ができるようになりました。
彼氏の勤務先に財形貯蓄の制度がある場合は、一度設定をしてしまえば自動的に給料から天引きされるので、貯まったお金を引き出すときまで何もしなくて構いません。
データ大好き理系男子な彼氏の場合
話し合いをするときに、具体的な数字を出して説明した方が説得できるのは事実です。特に彼氏が工学部、理学部など、大学の理系学部を卒業していたり、システムエンジニアなどの技術職に就いていたりする場合は、データや数値を用いて物事を考えるのに慣れているはずなので、その特性を上手に活用しましょう。
つまり「結婚式をするなら●●円」「出産・育児の初期費用は●●円」「子どもを大学まで行かせるなら●●円」というように、ライフイベントごとにかかる費用を示し、「やっぱり貯金がないときついよね」と話を持っていくのをおすすめします。
プライドが高い俺様彼氏の場合
ある意味最も注意が必要なのが、プライドが高い「俺様」タイプの彼氏です。得てして「俺は間違っていない!お前は俺の言うことに黙ってついてくればいいんだ!」と思ってしまいがちなので、貯金のこと1つとっても、伝え方を間違えると大ゲンカになるでしょう。
一番いいのは、会社や学校の先輩など、彼氏が全幅の信頼を寄せている人から「貯金がないと何かと大変」と伝えてもらうことです。信頼を寄せている人からのアドバイスであれば、人間関係にひびを入れないためにも、素直に聞いて実行しようとするでしょう。
もちろん、お互いの家族から伝えてもらうのも1つの手段です。しかし、彼氏の家族が彼氏のわがままを許容してしまうタイプだった場合、あまり効果がない(それどころか「お金なら私たちが出すわよ」と言い出す恐れもある)ので、注意が必要です。
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