大学入学を機に、一人暮らしを始める人は多いでしょう。2020年は新型コロナウイルス感染症が流行したことを理由に、多くの大学がオンラインを主体とした授業に切り替えましたが、昨今では徐々に対面授業の割合を増やす大学も出てきています。大学に入学したものの、オンライン授業が続いたために実家で暮らしていた人も、対面授業のめどが立ったことを理由に、そろそろ大学の近くで一人暮らしを始めるころかもしれません。
そこで気を付けて欲しいのが「貯金をする習慣を身につける」ことです。大学生活では、どんなトラブルが待ち受けているかはわかりません。そのため、いざというときにピンチを切り抜けられるよう、手元にお金はあるに越したことはないのです。今回は、一人暮らしを始めたばかりの大学生に向け、貯金ができるようになるコツを伝授しましょう。
目次
コツ1.目的別に銀行口座を複数持つ
貯金用はネット銀行がおすすめ
貯金をするためのコツとして「目的別に銀行口座を複数持つ」ことが挙げられます。簡単に言うと
- 生活費(家賃やお小遣いもここに含む)を出すための銀行口座
- 貯金をするための銀行口座
の2種類を用意するということです。口座を分けることで「今、自分はどのくらい貯金ができているのか」がはっきりとわかるようになります。
また、貯金をするために新たに銀行口座を開設するなら、ネット銀行で開設すると良いでしょう。
- 日本全国、どこに住んでいても銀行口座を開設できる
- 定期預金にした場合、通常の銀行(都市銀行や地方銀行)に比べると金利が高い
- 自前でATMを持たない銀行が多く、ATM手数料が割高なため、安易に引き出すことを抑制できる
というメリットがあるためです。
地方の大学ならゆうちょ銀行があると便利
また、貯金用の銀行口座ではなく、生活費用の銀行口座の話にも触れておきましょう。
住んでいる地域にもよりますが、ガス・水道などの公共料金やアパートの家賃などの引き落とし口座として指定できる銀行が限られているケースがあります。しかし、ゆうちょ銀行なら、日本全国に存在するため、引き落とし口座として指定できないケースはまず考えられません。
コツ2.貯金をする目標を決める
目標のない貯金は続かない
ただ何となく「お金貯めておかないといけないよな」という不安だけで貯金に励もうとしても、やる気も起きないでしょう。
もし、本気で貯金をしようと思うなら
- 大学卒業までに日本一周旅行がしたい
- 夏休みに短期留学がしたい
- 好きなブランドの服を買いたい
- 恋人との記念日旅行がしたい
など、なるべく自分が考えてワクワクする目標を掲げましょう。
目標は具体的なレベルまで落とし込むこと
そして、目標を掲げたら、次はその目標を具体的なレベルに落としこむのが大事です。つまり「〇年〇月までに、50万円貯める」など、貯めたい金額と期限を決めましょう。この2つが決まれば、その日までに何をすればいいかの計画をきっちり立てられるので、より、目標に近づきやすくなるはずです。
ただし無理は禁物
ただし、1つ注意してほしいことがあります。目標を立てるのは大事ですが、学生の本分はあくまで勉強だということは忘れないようにしましょう。お金を貯めるという目標にとらわれすぎて、アルバイトばかりしていて授業に出ず、単位を落としてあげくの果てに留年ということになっては、本末転倒です。
コツ3.先取貯金の仕組みを作る
定額入金サービスはやっぱり便利
例えば、生活費用の銀行口座にアルバイト代が振り込まれたとしましょう。「必要な生活費を払って、余った分だけを貯金用口座に入れよう」などと考えていたのでは、お金は到底貯まりません。いちいちATMから引き出して、また別のATMに入れるのも、かなり面倒臭いはずです。
これらを防ぐためには
- 毎月、貯金に回す金額を設定する
- ネット銀行の定額入金サービスを使い、自動的に生活費用の口座から貯金用の口座にお金が振り込まれるようにする
仕組みを作りましょう。定額入金サービスについては、以下の記事で詳しく解説してあるので、併せて読んでみてください。
コツ4.毎月の支出額を月末に把握する
レシートを読み取るだけの家計簿アプリが便利
貯金をするためには「自分が何にお金を使っているのか」を把握しましょう。几帳面で、細かい作業が苦手でない人なら、家計簿をつけることをおすすめしますが、そんな人は少数派だと筆者は思っています。
そこでおすすめなのは、レシートを読み取るだけの家計簿アプリを使うことです。スマホのカメラ機能を使ってレシートを読み取るだけで、自動的にデータを反映させて家計簿を作ってくれるので、全く面倒臭くありません。
参照:マネーフォワード ME | スマホで簡単 家計簿アプリ
理想は収入と支出の両方を把握することですが、学生のうちなら支出(何にお金を使っているのか)だけでも把握できれば合格点です。まずは、1カ月続けてみて、月末にチェックしましょう。
「何にお金を使っているか」だけでなく「どうすれば削れるか」を考えること
また、1カ月続いたら試してほしいことがあります。それは「どうすれば支出を削れるか」を考えることです。自分のお金の使い方を1カ月も記録すれば
- どんなことにお金を使いがちか
- 何があったときにお金を使いがちか
- 同じものを手に入れるときに安くできないか
- お金を払っているのに使っていない物、サービスはないか
など、様々な問題点が浮かび上がってくるはずです。その問題点を1つ1つクリアしけば、さらに貯金がしやすくなるでしょう。
コツ5.食費を上手に減らす
作り置き、レトルトを活用する
人は生きていくためには食べなくてはいけません。しかし、毎食のように外食したり、コンビニなどで弁当を買ったりしたのでは、お金もかかるし、栄養バランスも偏ります。
そうはいっても、かなりの料理好きでなければ、毎日作るのは大変かもしれません。
- 作り置きのおかずを作る
- 肉、魚は下味をつけてから冷凍保存し、調理する
など、できる限り負担がかからない方法を取り入れましょう。また「どうしても今日は作るの無理」という日は、思い切ってレトルト食品やインスタント食品に頼ってしまうのも1つの手段です。
「食べない」のはNG
確かに、食事をしなければ食費がかかるわけはありませんが、遅かれ早かれ、体調を崩してしまうでしょう。それで病院にかかる羽目になったら、医療費がかさむうえに、大学の授業やアルバイトにも穴をあけてしまいます。何もいいことはないので、絶対にやめましょう。
コツ6.アルバイト選びにも気を使う
クラウドソーシングを活用するのもアリ
ほとんどの学生は、大学の授業以外にもアルバイトをしているはずです。しかし、授業が終わってからアルバイトをして、その後帰宅すると、くたくたになってしまいます。
もちろん、求められる技術や知識が高度であればあるほど、案件の単価は高くなりますが「アンケートに答える」「ブログ調の簡単な文章を書く」などの簡単な案件もあるので、気負わずにチャレンジしてみましょう。
授業が忙しいなら隙間時間の単発バイトを
在籍している学校や、学部にもよりますが、実験・実習で忙しく、アルバイトどころではないという大学生も珍しくありません。
最近は「隙間時間でのアルバイト」に特化したサービスもあるので、使ってみるのも1つの手段です。
参照:【タイミー】スキマ時間にすぐ働ける!200万人が利用している単発バイトアプリ
飲食のバイトならテイクアウトに強いお店を選ぶ
2020年初頭から流行した新型コロナウイルス感染症の影響により、日本では数回緊急事態宣言が発令されています。その余波で、多くの飲食店が休業・営業時間の短縮を余儀なくされました。そのため、閉店・店舗縮小やアルバイトの解雇・シフト減に舵を切った飲食店も多く存在します。
しかし、ファーストフードや牛丼・弁当店など、テイクアウト(持ち帰り)にも対応できる業態の飲食店は、あまり大きな影響を受けていません。持ち帰りができれば、店内での飲食は必須でない上に、営業時間も多少は長くできるためです。
コツ7.固定費を削減する
格安SIM、格安プランの利用はマスト
貯金をするためには、節約が不可欠です。節約効果の高さを求めるなら、やはり、固定費を削るのが最も有効でしょう。特に、大学生活に欠かせないスマホは、格安SIMを選んだり、大手キャリアの格安プランを選んだりなど、工夫をしましょう。
ルームシェア、シェアハウスという選択肢もあり
「自分1人だけの空間は絶対に欲しい」という人にはおすすめしませんが
- 友人とルームシェアをする
- 学生、若手社会人向けのシェアハウスに入居する
などの方法も検討してみましょう。
ただし、他人と一緒に暮らすことになるので
- 生活上のルールを決め、きっちり守る
- ルームシェアの場合は、相手および自分の家族の了解を得た上で、不動産会社にルームシェア可能な物件を紹介してもらう
など、一定の配慮をするのは忘れないようにしてください。
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