プロが教える「不動産担保ローンの選び方」
自宅などの不動産を担保にしてお金を借りることができる不動産担保ローン。融資限度額もかなり大きく設定されていることから、まとまった資金が必要な方におすすめです。
不動産担保ローンを選ぶポイントは、ズバリ「どの金融機関を選ぶか」です。不動産担保ローンと他のローンとの違いや、不動産担保ローンのメリットおよびデメリットについて理解しておくとともに、不動産担保ローンを取り扱っている金融機関の種類についてもきちんと把握しておくことが大切です。また、当然ですがローンである以上、不動産担保ローンを利用するにあたっては審査に通過する必要があります。その際の必要な書類や、契約時の諸経費はいくらなのかをきちんと確認したうえで、自分に合った金融機関の不動産担保ローンを選ぶようにしましょう。
広島・女性・47歳
業務歴:4年
得意分野:住宅ローン相談、家計相談、保険相談、ライフプランニング、教育資金相談、老後資金相談
資格:1級FP技能士、CFP、DC(確定拠出年金プランナー)、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
担保っていう言葉って何か怖くないですか?だからこそちゃんとした理解が必要になってきます。さあここで不動産担保ローンについて一緒に整理しておきましょう。
不動産担保ローンとは、土地や建物などの不動産を担保にお金を借りることができるのですが、ネックとなるのが「担保」という点です。不動産担保ローンをうまく活用すれば、メリットもあるのですが、どうしても「担保」の文字が気になってしまい、利用の際のハードルが上がってしまいます。ここでは他のローンとの違いや、不動産担保ローンのメリット・デメリットを整理していきたいと思います。ローン選びはそのローンの特徴をしっかりと理解することが重要です。
山梨・男性・41歳
業務歴:3年
得意分野:住宅ローン相談、家計相談、保険相談、ライフプランニング、教育資金相談、老後資金相談
資格:2級FP技能士、AFP
プロが教える「おすすめ不動産担保ローンランキング」
おすすめしているプロ
評価コメント
金利の低さと使い勝手の良さに定評
金利の低さと使い勝手の良さで定評のあるスター不動産担保ローン。
資金使途や金利プランによって適用される利率は異なるものの、0.85%~8.75%(2020年10月1日現在)という低金利は注目したいところです。
担保とする不動産物件についても、申込者本人だけでなく、配偶者、実父母、実兄弟姉妹の所有する不動産であれば設定可能というところも魅力といえます。
事業用資金には使えないところが唯一のデメリットですが、年収200万円以上であれば申し込みが可能ですので、低金利で利用したいという方にはおすすめの不動産担保ローンです。
やっぱりノンバンク以外でローンを借りたい方にはおすすめ
東京スター銀行のスター不動産担保ローンは、東京都に本店を置く第二地方銀行の東京スター銀行が提供している個人向けの不動産担保ローンとなります。
個人向けの不動産担保ローンですので、使用用途は事業性資金を除き範囲が広く、ノンバンク系ではない銀行で不動産担保ローンを利用したい方にはおすすめ。
上限金利も低金利の部類に入り、本人以外の配偶者、実父母、実兄弟姉妹の所有不動産も利用が可能。年収200万円以上という利用条件はありますが、不動産担保ローンの中では低金利となっていますので、条件に合う方はご検討なさってください。
おすすめしているプロ
評価コメント
年間5,000件以上の相談実績と、独自審査基準での担保評価に定評
SBIホールディングスグループのSBIエステートファイナンスが提供する不動産担保フリーローンは、年間5,000件以上の相談実績と、独自審査基準での担保評価に定評があります。
適用金利は2.55%~7.50%ですが、初めて利用する方で借入金額が1,000万円以上であれば、さらに金利の優遇を受けることができることも魅力といえます。
こちらも提供エリアが東京・神奈川・埼玉・千葉の1都3県に限られますが、築年数がかなり経過した住宅など、担保にする物件に不安がある方にはおすすめです。
首都圏の方で融資までの期間が短いノンバンク系
SBIエステートファイナンスの不動産担保ローンはいわゆるノンバンク系の個人・法人向けの不動産担保ローンとなります。
SBIエステートファイナンスは、首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)に特化した不動産担保ローン会社で、融資の柔軟性はトップクラスといえます。
最短即日の審査回答、最短3営業日での融資実行というスピード対応が可能。時間に余裕のない方にもおすすめできます。
おすすめしているプロ
評価コメント
上限金利が低く設定されており、審査結果が最短即日となっているところが魅力
適用金利は2.95%~8.9%(2020年10月1日時点)と、上限金利がカードローンやビジネスローンよりも低く設定されており、何よりも審査結果が最短即日となっているところが魅力の住信SBIネット銀行の不動産担保ローン。
場合によっては一部取り扱いができない地域があることや、事業資金として利用することができないことがデメリットですが、借入可能期間が最大25年と長く、最大1億円まで借入れが可能であることから、複数のローンをまとめたい方にはぜひ検討してもらいたい不動産担保ローンです。
ネット銀行系ではバランスがとれている
住信SBIネット銀行の不動産担保ローンは、三井住友信託銀行とSBIホールディングスが共同出資するネット銀行が提供する個人向けの不動産担保ローンです。
こちらも事業性資金以外であれば自由に利用できます。最高1億円の借り入れが可能で、最長借入期間が25年というのが大きな特徴ですが、本人所有の物件しか担保にできないことと仮審査の申し込みから借り入れまで1カ月程度かかる点はデメリットといえます。
おすすめしているプロ
評価コメント
資金使途が自由で、最大1億円までの借入れが可能。総合でおすすめできる不動産担保ローン
りそなグループの関西みらい銀行が提供している不動産担保ローン。
資金使途が自由で、最大1億円までの借入れが可能であることから、事業資金として借り入れることもできるのが魅力です。
金利は2.0%~9.8%とやや高めであるものの、複数のローンをまとめたり、教育資金として利用したりすることも可能です。
さらに、0.2%の金利上乗せでガン保障付きの団体信用生命保険に加入できることから、いざという時の保障も充実しており、総合面でおすすめできる不動産担保ローンです。
おすすめしているプロ
評価コメント
借入可能額が最大10億円と多く、さらに申し込みから融資まで最短3日というスピード感が魅力
ノンバンクの不動産担保ローンの評価では必ず上位に挙がっているのが、アサックスの不動産担保ローンです。
提供エリアが東京・神奈川・埼玉・千葉の1都3県に限られるものの、借入可能額が最大10億円と多く、さらに申し込みから融資まで最短3日というスピード感で注目されています。
また、担保となる不動産の評価についても、豊富な実績に基づいた実勢価格で行うことから、ほかの金融機関よりも評価が高くなる可能性があるところも魅力の一つといえるでしょう。
担保物件が提供エリアにあるのであれば、検討の一つに入れておくことをおすすめします。
おすすめしているプロ
評価コメント
都市銀行の安心感
りそな銀行不動産担保ローンはりそな銀行が提供している個人向けの不動産担保ローンとなります。りそな銀行はメガバンクに次ぐ規模の都市銀行であり、個人向けのサービスに力を入れている印象があります。
メガバンク並みの安心感は得られ、上限金利も低いのですが、審査・利用条件は厳しくなっています。年収200万円以上、返済負担率35%以内、勤続年数1年以上など条件があります。
返済負担率が条件に設定されていますので、担保の不動産の評価が高くても、年収が低いと借入限度額も下がるのがデメリットといえます。年収が高く、勤続年数が長い方にはおすすめできます。
おすすめしているプロ
評価コメント
金利が高くても審査のハードルが低い
ジェイ・エフ・シーの事業者向け不動産担保ローンは、法人・個人事業主の方は、借入資金は運転資金・つなぎ資金・起業資金・設備投資・仕入資金・従業員の給与支払資金・納税資金など事業性資金の資金調達に利用することができます。
最大のネックは金利の高さですが、上限金利は15%となっています。その反面審査は比較的通りやすく、金利が高くても、審査のハードルの低いローンをお探しの方にはおすすめです。